ファッションスタイリストも更年期を迎えて、お太り、五十肩で「着る服がない⁉︎」年齢層高めブランドにほっとした納得の理由とは?

更年期を迎えたファッションスタイリストが直面した洋服危機。どのようにして脱出したのか?

プロフィール
宮崎真純
ファッションスタイリスト宮崎真純の連載「大人の洋服迷子」。 華やかなメディアでのスタイリングと普通の女性によりそうパーソナルスタイリストとして二足のわらじを履くことで見えてきた、女性の洋服の悩みを紐解きます!
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「更年期の似合う」を探すーー。
実は、私自身も更年期真っ只中でございまして、次から次へと加齢の波にのまれています。日頃の行いが身体に反映されておばさん体型進行中。
体型がすっかり変わって、同じMサイズでもなんだかシルエットがおかしいな?
肩の丸みがおばさんなってきたかも?
Tシャツが似合わない!
近頃は体型を隠すファッションが中心です。
それに加え、五十肩もお迎えしてしまい、服を着る時に腕が上がらないし、パンツにトップスをインする時に腕を曲げるのが不自由です。背中にファスナーがある服が着れないし、下着もすっかりカップ付きのキャミです。
更に更年期ですから週に何回かの通院ですので、病院で着脱しやすい服を選ぶようになりました。
今まで着ていたブランドでは窮屈になってきたのは否めず、ちょっと年齢層の高めなブランドのお洋服も見るようになりました。
最近は年相応おばさんの服という感じさせないおしゃれなブランドが増えています。
身体の厚みや着丈など計算されていて着やすく、素材選びも上手で肌馴染みのいい素材や色選び、着脱しやすく、ボタンも大きく掴みやすかったり、複雑な仕様が少なく加齢に寄り添ってくれてホッとします。
ちょっと値は張りますが仕立てもよく何シーズンか着れるのでコスパは悪くないと思いました。
似合う、を見つけるのは加齢を受け入れて視野を広げることも大事だと思います。
今は自分にしっくりくるものはどこかにある時代です。
さて、「更年期に似合う服」。「似合う」というのはその人と服が調和している事を指します。体格、顔立ち、服の色、形、素材、サイズ感が違和感のない状態です。
私がパーソナルのスタイリストを引き受ける時は、内面も重視します。生活スタイルやお人柄、理想像や体型のお悩みなどもお聞きします。
お洋服の似合わせはもちろんのことですが現実に寄り添えるものではないと、しっくりこないことが多いのです。
・奮発したから「ここぞ!」という時しか着ないとか
・汚すのが怖いから着れない白い服とか
・シワになりやすいから敬遠してしまう服とか
日常的に使うちょどいいものを探すのが、私が服選びする上で重要視している所でもあります。
おしゃれを追求すると機能性がなくなる場合もありますが、出来るだけ扱いやすいものを選ぶのを心がけています。働く女性は忙しいので、お手入れ時間も少ないものの方がいいのです。
ひとりではちょうどいいを探せないかもしれない、と思ったらプロと一緒に探すのも
垢抜ける近道かもしれませんね!
文/スタイリスト宮崎真純
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