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自分でできるマーケティング入門なぜマーケティングに「第一印象」「セルフブランディング」が必要なのか?

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ビジネスをしている人必読の自分でできるマーケティング入門。なぜあなたの「第一印象」をコントロールすることが大事なのか? 皆さんは自身の「第一印象」についてどれだけマネジメントしていますか? 自分の事業の商品やサービスだけでなく自分のマネジメントが必要です。

プロフィール

外資系IT企業のデジタルマーケティングマネージャー室橋健

顧客関係管理の外資系IT企業でマーケティングマネージャー。

「第一印象」を変えるのは難しい

「自分を押し売りしているようで恥ずかしいので、第一印象は何もケアしていない」

「仕事で結果を出せば問題ないので、第一印象は二の次だ」

「そもそも第一印象は自分ではコントロールできないのではないか」

そうお感じになる方も多いのではないでしょうか。しかし、スモールビジネスのオーナーや個人事業主、副業を行う会社員の読者の皆さんは、そういった考えを改めないと「マーケティング = 商売」で大損をすることになります。

『残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する』に記載されている第一印象の残酷なファクトをご紹介いたします。

  • 「第一印象」は7割正しい
  • 「第一印象」はおおむね正確である。しかし、一度定まった印象を改めるのはきわめて難しい
  • 「第一印象」は固定化されやすいため「第一印象を良くする」、「人には二度めのチャンスをあたえる」という2つを意識する必要がある。

つまり「第一印象」は一度定まってしまうと後から変更されることはとても難しいということです。ご自身の事業にとってメリットのある第一印象を、出会った瞬間に相手に抱いてもらわないと挽回が難しくなります。なぜなら人間は誰しも「確証バイアス」という自分が既に持っている先入観や仮説を肯定してしまうからです。人間は自分にとって都合のよい情報ばかりを集めてしまう傾向があります。そのため、皆さんの第一印象はこの「確証バイアス」によって固定化されてしまうのです。

ちなみに国際イメージコンサルタントの吉村 ひかる氏の著書『世界のエリートが学んでいる印象管理の教科書』には第一印象の挽回には8回相手にポジティブな印象を与えた後に挽回が可能になると記載があります。この途方も無い労力を考えたら、第一印象がポジティブになることに力を注ぐほうが生産性が高いと言えそうです。

今までの記事で「マーケティングとは商売である」ということをお伝えしました。本記事では自身のビジネスをお持ちの読者の「第一印象」を管理し、「マーケティング = 商売」にとってポジティブになるノウハウをご提供いたします。

「セルフブランディング」とは印象づけそのもの

第一印象の重要性を理解したので、次は「セルフブランディング」について理解を深めましょう。そもそも「セルフブランディング」とは自分自身 (セルフ) のブランディングのこと。

セルフブランディングが実現できている具体的なイメージは「〇〇の仕事なら、□□さんに仕事をお願いしよう」と皆さんのことを思い出してもらえることです。指名で皆さんへ仕事の依頼がやってくるための自分自身の価値やイメージの認知度を上げ、コントロールする。それがセルフブランディングの本質なのです。

そもそも「ブランド」という言葉は、古ノルド語 (古北欧語)の「Brandr」が語源とされ、自分の牛と他人の牛を区別するために焼印を押して自身の所有を示していたことに由来しています。

ここまではマーケティングの教科書やウェブにも記載されていますが、私は日本のブランド起源も牛に関係があると考えています。平安時代の公家は牛車 (ぎっしゃ) に乗って移動していたのですが、外からは誰が乗っているかわからなかったため、牛車を区別するために独自のマークである家紋をつけて区別するようになりました。当時は路頭礼 (ろとうれい) という道で目上の人に会ったときに道を譲るルールがあり、文字が読める人が少なかった時代でも区別がつくように独自マーク (家紋) で判断するようになったのです。 欧州では牛に焼印をつけ、日本では牛そのものではなく牛が引く牛車に紋をつけた。そして自分と他人の牛または牛車をパッと見て区別できるようにした。それがブランディングの起源になります。

上記のブランディングの起源もふまえると、第一印象とセルフブランディングの関連性を認識できます。それは「第一印象」で悪い烙印を押されないための最大限の努力と管理を行う。そして、ご自身の強みや他人との違いを認知してもらい、長期的に指名で仕事の依頼が増えるようにする。これらがマーケティング視点での第一印象とセルフブランディングの重要なポイントになります。

ABCで考える「印象」の整え方

既述の『世界のエリートが学んでいる印象管理の教科書』では、印象管理には下記3つの領域があると述べています。頭文字をとってABCと呼ばれているそうです。

Appearance外見
Behaviour 所作
Communication コミュニケーション

それぞれの詳細についてはこれからの記事と書籍に譲りますが、本記事では一番基礎である「Appearance 外見」について述べたいと思います。この第一印象を整えるには3つのポイントがあります。

第一印象を高める基礎を学ぶ
第一印象を高める服装や髪型をデザインする
第一印象をプロにプロデュースしてもらう

すべて重要なのですが、特に3番目は一番即効性が高くオススメです。すなわちプロにお願いして自分の理想の状態から逆算して服装をプロデュースしてもらう、プロカメラマンにお願いして、知ってもらいたい自分が全面に出たポートレートの写真を用意して利用する等です。

マーケティングとは商売です。その商いにおいて「第一印象」や「セルフブランディング」で毀損すると頑張って挽回しないと商売が最初からうまくいかないことは自明です。だからこそ、第一印象やセルフブランディングに重要性とその高め方の最低限の知識を持って、皆さんのビジネスの推進に取り組むべきと言えるでしょう。

おさらい「第一印象とセルフブランディングの関係」

①第一印象は固定化されやすいので、最初にコントロールが必要
②正しいセルフブランディングは仕事での指名依頼が直結する
③第一印象をもっと深く学ぶ人にオススメの3冊の書籍
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する
世界のエリートが学んでいる印象管理の教科書
「印象」の心理学

この記事を書いた人

室橋健
室橋健
顧客関係管理の外資系IT企業でマーケティングマネージャー。慶応義塾大学卒業後、リクルートとベンチャー企業でデジタルマーケティングの仕事の従事。2011年から1年間、中国・北京の清華大学に留学。ホテル暮らしで日本全国を移動しながらフルリモート勤務を続けていたが、2022年春より京都の町家に定住。顧客管理のメモ理論を実践している。

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