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高森厚太郎の半径5メートルのビジネスモデル失敗しない!「天職」を見つけるための3つの要素【第14回】

自分の天職の見つけ方とは?天職とは「自分の好きなことを仕事にする」だけではありません。失敗しない「天職」の見つけ方をご紹介します。

プロフィール

プレセアコンサルティング代表取締役パートナーCFO高森厚太郎

プレセアコンサルティングの代表取締役パートナーCFO。一般社団法人日本パートナーCFO協会 代表理事。デジタルハリウッド大学院客員教授。東京大学法学部卒業。筑波大学大学院、デジタルハリウッド大学院修了。日本長期信用銀行(法人融資)、グロービス(eラーニング)、GAGA/USEN(邦画製作、動画配信、音楽出版)、Ed-Techベンチャー取締役(コンテンツ、管理)を歴任。著書に『中小・ベンチャー企業CFOの教科書』(中央経済社)がある。

キャリアを客観視するためのフレームワーク

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ボーナスシーズンを経て、転職やこれからのキャリアについて見直されるタイミングかと思います。
これまでの連載で一貫して「正社員でも安定はない」と会社員も“半径5メートル”の副業や起業を考えることをお勧めしてきました。そんな時に役に立つフレームワークが「3C分析」です。

以前の連載でも、「3C分析」を合コンに例え、ご自身のキャリアをどのように考えるのが良いかをお伝えしました。

「3C分析」とは自分を取り巻く環境の分析の一つですが、「半径5メートル」の副業・起業では、さらに自分を深掘りしていくことが重要です。

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半径5メートルの副業・独立にみる3つの要素

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では「半径5メートル」の副業・起業で、自分を深堀りするにはどのようなフレームワークが適しているでしょうか。

自分の深堀でぜひ使って欲しいのが、Will-Can-Mustのフレームワークです。このフレームワークは、キャリアビルディングを考えるもので、個人の就職活動、法人の人事制度(例えばリクルート)で使われていたりします。

Will-Can-Mustは、下図の3つの円で使うと良いです。円の中にそれぞれキーワードを書き込んでいき、自分のキャリアを整理して考えていきます。

Will 
趣向
・何が好きか
・何がエネルギー源となるか
Can 
能力
・何が得意か
・心身のコンディションを消耗せずに出来ることは何か
Must 
役割
・外から求められている役割は何か
・将来の見通しの源となることは何か

Willはエネルギー

Willが満たされることは、(それをやることが)モチベーションが高まるエネルギー源になり、満たされないことは(それをやることが)無気力につながります。

Canは心身のコンディション

Canが満たされることは、(それをやることが)苦労せずに難なくできることなので心身コンディションが保たれ、満たされないことは(それをやることが)逆に消耗につながってしまいます。

Mustは将来の見通し

Mustが満たされることは(それをやることが)あなた自身が求められていることなので将来の見通しがたつことにつながり、逆に満たされないことは(それをやることが)求められない切なさ、虚しさにつながるのです。

3円の重なったことをやることが、明日へのエネルギー源になり、心身コンディションを整え、将来見通しにつながる。「天職」となるのです。

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「天職」を見つける最短ルートはコレ

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もっとも、このフレームワークで考えても、いきなり最初から「天職」は見つからないはずです。そこで、2つの円が重なる部分から「天職」につながる仕事を考えてみることをオススメします。

  1. Will/Can:趣向、能力はあるが、役割ではない。
  2. Can/Must:能力、役割はあるが、趣向ではない。
  3. Must/Will:趣向と役割はあるが、(現時点では)能力がない。

3つの要素から見えてきたことを「天職」にするために、現状満たされていない課題を埋めていく必要があります。そしてより早く「天職」にたどり着くために課題を埋めていく順番があります。その最短ルートは、③>①=②です。

なぜ③が最短ルートかというと、
③は「Can」が備わっていないだけなので、自分に足りない能力を身につけることができれば、最短で「天職」に近づくことができます。
①を天職にするにはMustを埋めなければいけないが、それには社会が求めるものを変えなければいけない。
②を天職にするにはWillを埋めなければいけないが、それには自分の趣向を変えなければいけない。
どれが一番容易か、想像つくものです。

そもそも「自分は何をやりたいのか?」を明らかにし、そのやりたいことを自分は出来るのか。
社会から求められているのか。こうしたことを考える時間は、一見遠回りに思われるかもしれません。しかし、自分の軸でキャリアを創っていく際に、欠かせない重要なステップなのです。

「天職」は長い目で見つける

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今回は3つの円、Will-Can-Mustを使ったフレームワークで、自分の天職を考える方法をお伝えしました。

もちろん、現時点ですべての円に納得のいくものが出てくるとは限りません。

かつて「やりがいを持っていたこと」が今もそうだとは限りませんし、「出来るから続けていること」が故に「それを自分はやりたいかどうか」という視点で考えたことはない、ということもあるでしょう。

それでもこれからの人生100年時代に向けて持続可能でやりがいを持って働くために、出来る限りこの3つの円が重なる「天職」が見つけられるといいと思います。

今回ご紹介した3つの円はこれからのあなたの仕事・キャリアについての考えを整理する枠組みです。

転職や副業・起業を考える時に集中した時間を取って取り組むもよし、自分自身の定点観察の視点として、定期的に取り組むもよし。ぜひ、工夫して活用していってください。

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この記事を書いた人

高森厚太郎
高森厚太郎プレセアコンサルティング株式会社 代表取締役パートナーCFO
プレセアコンサルティングの代表取締役パートナーCFO。一般社団法人日本パートナーCFO協会 代表理事。デジタルハリウッド大学院客員教授。東京大学法学部卒業。筑波大学大学院、デジタルハリウッド大学院修了。日本長期信用銀行(法人融資)、グロービス(eラーニング)、GAGA/USEN(邦画製作、動画配信、音楽出版)、Ed-Techベンチャー取締役(コンテンツ、管理)を歴任。著書に「中小・ベンチャー企業CFOの教科書」(中央経済社)がある。
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