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高森厚太郎の半径5メートルのビジネスモデルビジネスで使える「説得力のある伝え方」のポイントを伝授

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半径5メートルのビジネスを進めるために、「言葉・文章にして実際に伝える」具体的な方法とそのポイントについて、今回から3回に渡って解説していきます。

プロフィール

プレセアコンサルティング代表取締役パートナーCFO高森厚太郎

東京大学法学部卒業。デジタルハリウッド大学院客員教授。プレセアコンサルティングの代表取締役パートナーCFO。一般社団法人日本パートナーCFO協会 代表理事。

「言葉・文章して実際に伝える」具体的な方法とは

写真/CANVA

第28回でもお伝えした通り、ピラミッドストラクチャーは思考の道具です。出来上がったピラミッド構造のコンテンツはそのまま相手に見せるのではなく、次のように様々な表現形式に展開させて活用していきます。

表現形式
・Eメールやメモ
・報告書やレポート
・プレゼン資料
・口頭 など

相手にとって一番伝わりやすいコミュニケーションは?

写真/CANVA

伝える相手と内容(コンテンツ)が決まれば、どの表現形式が適しているかを相手に応じて使い分ける必要があります。

そこで

①適した表現方法は何か

②各表現方法で押さえておくべきポイントは何か

の2つについて紹介していきます。

気軽に会話として伝える?資料を使ってプレゼンテーションする?

写真/CANVA

第27回で確認した通り、ビジネスにおけるコミュニケーションには様々な方法がありますが、「半径5メートルのビジネスに人を巻き込む」場面について整理すると、対象者毎に次のような方法・形態が想定されます。

(1)(2)(3)
発信者創業者創業者創業者/仲間
誰に(対象者)最初の仲間、共同創業者最初の資金提供者最初のお客さん
どんな方法会話・面談、メール、SNS会話・面談、会議、プレゼンテーション、メール、文書、SNSHP、メール、SNS、商品紹介チラシ等
どんな形態で1対1または1対n(少人数)1対1または1対n(少人数)1対nまたはn対n

今回のコラムでは、半径5メートルのビジネスの構築の段階で特に重要で、創業者だけが発信者になることが出来る(1)(2)のパターンについて扱います。

※(3)については、マーケティングやセールスの範囲も含むため扱いません。

どの表現方法を選ぶかは、あなたと相手との関係性伝える内容、そして相手の役割/キャラクターによります。

「家族や友人、職場の同僚など、よく顔を合わせる関係の相手」である場合一つを例にとっても、「会話」として自然体で話しかけていく方がお互いに緊張せずに話を進めやすい場合もあれば、あえていつもと違う場所でお茶の時間を作って話す方が人目を気にせず話せる・適度な緊張感が出るなどで効果的な場合もあります。


また資金提供者を相手にする場合、会話・面談の場面=プレゼンテーションの機会です。ビジネスモデルや事業計画などの資料を用いて説明できるよう備えておく必要があります。

コミュニケーションはこの3つさえ押さえればいい

写真/CANVA

ビジネスにおけるコミュニケーションで、言葉・文章を使って表現する方法は様々あります。そこで次回以降のコラムでは、次の3つの観点からそのポイントを解説します。

(1)文章でのコミュニケーション

(2)口頭でのコミュニケーション

(3)プレゼンテーションでのコミュニケーション

3つの観点の中でも、特に「文章」はビジネスにおけるコミュニケーションで必ず押さえておく必要があるものです。

Eメールやメモ、報告書など、「文章」を中心としたコミュニケーションをとる場面は日常的にありますし、次回解説する「口頭」や「プレゼンテーション」でのコミュニケーションにおいても、準備の段階で何らかの文章を作成するステップは含まれます。

そこで、次回はまず「文章」についてポイントを押さえ、次々回では「口頭」「プレゼンテーション」のコミュニケーションについて扱っていきます。

この記事を書いた人

高森厚太郎
高森厚太郎プレセアコンサルティング株式会社 代表取締役パートナーCFO
プレセアコンサルティングの代表取締役パートナーCFO。一般社団法人日本パートナーCFO協会 代表理事。デジタルハリウッド大学院客員教授。東京大学法学部卒業。筑波大学大学院、デジタルハリウッド大学院修了。日本長期信用銀行(法人融資)、グロービス(eラーニング)、GAGA/USEN(邦画製作、動画配信、音楽出版)、Ed-Techベンチャー取締役(コンテンツ、管理)を歴任。著書に「中小・ベンチャー企業CFOの教科書」(中央経済社)がある。

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