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稼げるブロガーは変態⁉ 月収100万円超をキープする、稼げるブロガーの正体とは〈ベランダ飯・サンツォ/第2話〉

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会社を辞めずに、好きなことを副業にして稼ぎたい! ブログ・アフィエイリトの激戦ジャンルで戦う方法

サンツォ

プロフィール

ブロガー/インスタグラマーサンツォ

1976年生まれ。東京都出身。合同会社田舎暮らし 代表。

ブログで稼げるって聞いたけど、具体的にどうするの!?

ブログ・アフィリエイトで月収100万円超をおよそ4年間継続し、さらにインスタグラマー『ベランダ飯』として書籍化されるなど人気を博しているサンツォさんに、隙間時間を活かして稼ぐ方法を伺いました。

全3話。今回の第2話では、ブログ・アフィリエイトで稼げる記事の書き方をお伝えします!「ここは稼ぎやすくて、みんないなくて最高だよ〜」なんてブルーオーシャンはありません。そこを突破する秘訣を公開!

第1話はこちら

第3話はこちら

小学生の頃から、コンテンツ制作や商品開発。先生は激怒!

前回は、お昼休みの1時間を活用してインスタグラマーになる方法をお聞き、とてもワクワクさせられました! 今回は、ブログについてお聞きしたいと思います。まずは、ブロガーになるきっかけについて教えてください。

わかりました。どこからお話ししましょう。

情報発信のスキルや自由な行動力を拝見するに、おそらく幼少期の体験も今に活かされているような気がしました。子どもの頃からのお話を聞かせていただければ嬉しいです。

幼少期は、「漫画家になりたい」と思っていました。小学校でクラスのみんなに自分が描いた漫画を見せていました。当時、キン肉マンが流行っていたので、キン肉マンをパロディした『鼻毛マン』って漫画を。鼻毛を武器にする鼻毛マン!

そうなんですね(笑) しかしその頃から、自分で描いたものを人に見せるという才覚があったですね

あと、小学生の頃に「会社をつくりたい」とも思っていました。商品はカンニンググッズで、友達何人かで消しゴムを半分に切って中に紙を折りたたんで書けるようにしたものなどをつくっていました。

すごい(笑) 良く言えば、小学生にして起業家マインドを持っていたってことですね

そうですね。他にもいろいろな商品を開発していたんですけど、先生にバレて、めっちゃ怒られたのでやめました。一応その頃から「独立する」「起業したい」とは思っていました。でもこれって、今の活動につながっていますかね……。

いや、すごくつながっていますよ! 自分で商品を開発して、メディアを作って、コンテンツを創作して、ユーザー(小学校の友達)を満足させている。

言われてみて気づいたのですが、そこはつながっている気がします。

学業はどうだったのですか?

勉強はすごくしていました。スポーツは苦手だったので、あんまりしなかったです。部活も3ヶ月でやめて、その後はずっと帰宅部。家で漫画や絵を描いていました。

運動全般が苦手だったのですか?

体育会系のノリが苦手で。縛られるのが大嫌いだったんです、昔から。それは今の自由に働きたいというのにもつながっています。
 
高校も同じような感じで、大学に入ってからも特に何もしなかったなあ。女の子と遊ぶことしか考えてなかったです。

ちなみに大学では何を学んでいたのですか?

経済学部なんですけど、何の特徴もない感じですよね。

ブラック企業を経験し、諦めにも近い職業観が形成

大学生活を満喫して、その後はすぐに就職されたのですか?

そうですね。新卒で某コンビニ大手の本社に入社しました。ただ、そこが当時めちゃくちゃブラックだったんです。深夜3時ぐらいまで働かされたり、月の休みが0.5日しかなかったり。今はどうかわかりませんが。

学生時代とは一変し、いきなり過酷な日々になったわけですね。

そのときから職業観みたいなものが変わりました。一生懸命会社のために働いたり身を削ったりしても、会社は守ってくれないし、上司もかばってくれないじゃないか……と。やっぱり自分ひとりの力で生きて行くしかないんだな、と感じました。
 
そういう諦めにも近い職業観みたいなものが出来上がったのかもしれないですね。その後すぐ某コンビニ大手を退職し転職しました。

転職した先では労働環境は改善されましたか?

その後6回ほど転職しましたが、その中でも似たようなことがありました。僕のことをすごく信用して持ち上げてくれていた上司がいたのですが、会社が買収されてリストラをしないといけなくなった途端、その上司からハラスメントを受けるようになってしまい……。

ブラック企業の次はブラック上司ですか…それは辛いですね。

あんなに信頼してくれて、「私の次に責任者をやってくれ」みたいに言ってくれていたのに、こんなにも簡単に裏切れるんだ……と。会社に対しての不信は、今の生活にもつながっているかもしれませんね。

半日しか働かないのに月収400万超!謎の汚いおじさんと出会う

転職してもその先に新天地があるわけじゃないですもんね。だから副業を始められたわけですか?

僕、借金があったんです。見栄を張ってBMWを買っちゃって。それで家賃とか、光熱費とか、携帯代とか払えなくなってしまいました。まぁ、お金にだらしない性分なので、自分が悪いんですけど。
 
とにかく、会社の給料だけじゃ何ともならなくて、なにか自分の力で稼げる道を探す必要に迫られたんです。

それがブログだったのですね。

いえ、その前にいろいろな副業をやりましたけど失敗ばかりでした。自分でキャンドルを手作りしたり、海岸で流木を拾ってきれいにしたりして、それらをヤフオクで売りました。でも、全然儲からなかったです。

地道ですね。一個売って、手元に数百円残ればいいくらいでしょうか。

はい、数百円とかですね。なので、これじゃいけないなと思っていたときに、凄いアフィリエイターと出会ったんです。当時勤めていた会社では広告宣伝関連に携わっていたので、アフィリエイトのことは商品・サービスの販売手法のひとつとして知っていました。

いよいよ、今の事業に迫ってきますね。

ただ、月に数百万円を売り上げている取引先(アフィリエイター)とお会いしたとき、すごく衝撃的で。本当に汚いおっさんだったんです。

汚いおっさん(笑)。一流アフィリエイターと対面して、その容姿に驚かされたわけですね。

そうなんですよ。ボロボロのTシャツを着ていて、服にはラーメンのシミがついていて、無精髭で、鼻毛も飛び出ている。

鼻毛マンじゃないですか(笑)

そうそう、鼻毛マンだし……。でも、腕時計を見るとロレックスの高級モデルを着けていたり、話を聞いたら高級車に乗っていたりとか、お金はすごく持っているんです。「これって、何なのだろうな」と思いました。
 
僕は、毎日髭を剃って、スーツを着て、身なりに気をつけているけど、月収は30〜40万円ほど。でもこのおっさんは、一日の半分以上は遊んでいるのに、ひとつの会社からだけで月に300万円とか400万円とか稼ぐわけです。他社を含めると、きっとそれ以上稼いでいるようでした。この世界ってなんだろうなぁ……と興味を持ったのがきっかけです。

個人が月に数百万円を稼ぎ続けるってすごい世界ですね。

僕は漫画が描けるぐらい手先が器用なのと、モノづくりが好きだったので、「じゃぁ、デジタルでもモノづくりをしてみようかな」と思いはじめました。アフィリエイトのやり方も知っていたので、最初のブログを2013年6月に立ち上げました。

ブログ自体も初めての経験ですか?

いえ、その前から趣味のブログはやっていたんですけど、お金を稼ぐためのブログっていうのは初めてでした。

旧友とブログを共同運営、月収100万円超! 喧嘩別れに……

その稼ぐことができたブログは、何をテーマにしていたのですか?

実はそれにもきっかけがあるんです。たしか36歳くらい。ブログを立ち上げる1〜2ヶ月前に小学校の頃からずっと仲が良かった親友にたまたま街中で遭遇したんです。「飲みにいこう」と盛り上がって、いろいろ話していたら、親友は同い年なのに、都内に戸建てのマイホームを持っていて、愛車がベンツで、経済的に成功していたんです。
 
それに比べ僕は4〜500万円の借金を背負っているわけです。将来は不安だし、お金を稼ぐのに迫られているときだったので、「このマネーリテラシーの差って、ブログのネタになるんじゃないかな」とひらめいたんです。

たしかに36歳ぐらいになると同級生でも資産の差ってでてきますよね。

はい。そこで僕は、お金の節約の仕方とか、資産運用とか、マネーハックみたいなものを学びたいと思っている。目の前には、そういう事をやって資産を築いた友人がいる。二人でやってみたらどうだろうと思い、「一緒にやらない?」って声かけたのが始まりです。だから、収益目的の最初のブログは、お金をテーマにしたブログなんです。

ブログの共同運営ですか?

そうです。そのブログが2013年の6月にスタートして、それがまぁまぁ上手くいきました。初年度の収益は月5万円ほどだったと思います。2〜3年後には、月間150万PVとか、月100万円以上の売上が出るようになり、すごく成功したんです。でも、その友達とは途中で喧嘩別れして辞めてしまいました。

二人で運営するのは、やっぱり難しかったのでしょうか。

そうですね。何だろうな……。やっぱりどう考えても全く同じ仕事量にはできないわけです。友達とやると「儲けは折半」になると思うのですが、同じ金額をもらっているのに、だんだんと働く・働かないみたいな差が生まれてくるんです。

二人のあいだで仕事量の差が出てきたってことですね。

そのとき僕はウェブがすごく面白くて「ガンガン記事を書いて行こうよ!」って意気込みだったんですけど、相手はもうそれなりに収益が出ているから「もういいんじゃない」みたいな感じになってしまいました。

熱量に差が出てしまったのですね。

「だったらお金の配分を変えてよ」みたいなところで揉めて……。結果、喧嘩別れになってしまいました。

自分ひとりで運営する「マクサン」を開設! テーマはブログ運営のノウハウ

その後、今にも続く「マクサン (https://makusan.jp/blog/)」などになって行くわけですか。

はい、そうです。そのお金のブログを始めた翌年ぐらいから「マクサン」を始めました。

すでに稼げていたのに並行しながらもう1つ立ちあげたんですか?

そうです。最初のブログで月間100万PVに達したので、「このブログ運営ノウハウをネタにしたブログができるんじゃないか」と思って立ち上げました。

それはある意味、共同でやるんじゃなくて自分ひとりでやりたいっていう想いもあったのでしょうね。

そうですね。はい、まさにその通りです。それが強かったかもしれないです。今、聞かれて気づきましたけど。

現在、ブロガーのマクリンさんとサンツォさんとでオンラインサロン「マクサン」を運営されていますよね。この場合はお二人ともブロガーさんですけど。

僕ははじめ、気乗りはしなかったんですけど……。

過去の経験があるから?

そうです。これまでの経緯については、マクリンさんにはちゃんと伝えています。「こういうことがあったから、あまり友だちと一緒にやるのは気が進まないんだよね」と。でも、そんな想いを受け入れてくれた上で、結果的に二人で一緒にやろうということになりました。

前回のように借金を返さないといけないなどの生活苦が無く、「絶対に稼がないと俺はヤバい!」という危機感が無かったのもあるかもしれませんね。

あ、そうですね。そうかもしれません(笑) そういう心の余裕があったのかもしれませんね。
それ以降もいくつかマクリンさんと一緒に事業をやっていますが、結果も出ていますし、信頼できるビジネスパートナーと出会えて良かったなと思っています。

月収100万超えをキープし続ける稼げる記事の書き方

ところで、このインタビューをご覧いただいている読者さんは「結局いくらぐらい稼いだのか?」が気になると思います。言える範囲で教えていただけますか。

そうですね。月100万円以上というのは、ここ3〜4年間はキープしているので、最低限そのくらいは毎月稼いでいます。

最高収益は?

完全にブログだけだと、月に400万円超かな。それにブログ以外の諸々を含めると月に500万円くらいです。

月500万円超! サンツォさんはマクリンさんとの共著でWebライティングに関する本(*1)も出されたばかりですが、「ブログで稼ぐためのコツは何ですか?」って聞かれたら、どのようにアドバイスしますか? 一言では伝えられないとは思いますが、そこをあえて。

変態になることじゃないですか。

変態(笑)

はい、変態になることだと思います。今ってどの分野を攻めようと思っても、みんな同じところに集中してきます。ブログに限らず、YouTubeでもTikTokでも何でも。そうするとブルーオーシャンが無くなって、「ここは稼ぎやすくて、競合が少なくて最高だよ〜」みたいな分野ってもう存在しなくなっていくんですよね。

どのジャンルも完全に飽和状態ですもんね。すぐに似たような人が続々と出てきますよね。

そこを乗り越えるためには、やっぱり変態じゃないと突き抜けられないと思います。

それは好きすぎる偏愛みたいなことですか?

そうです。偏愛を持っていれば、人が一週間かけて書く記事を、たとえば4ヶ月間かけて書くこともできるわけじゃないですか。人が2〜3個の商品を買ってつくったレビュー記事を、200個の商品を買って書くこともできる。やっぱりそういう変態さが必要だと思います。

たとえば、おすすめマイクを紹介する記事を書く際、それ単体ではなくて10機種買って比較しました、みたいな。

そうですね。ひとつの商品の使い勝手を書いただけの記事がほとんどだと思うんですけど、それだと突き抜けられない。たとえば、サーモグラフィーを使って機材の温度の上昇具合を調べたりとか、匂いの測定器を買って体臭対策のボディーソープを比較したりとか。そこまでする変態はそんなにいませんよね。そういう一次情報を持っていると売れると思います。

よく見かけるレビュー記事に留まらないところが大事なのですね。温度や匂いまで、専用器材を使って測定する人はほとんど居ないと思います。

はい、まさにそうです。人ができないところまで突っ込んでできる人は、やっぱり成功すると思います。

全3話、第3話(8月12日21時配信)へ続く。

第1話はこちらからどうぞ。

取材/I am 編集部、北野啓太郎
文/北野啓太郎
写真/田尻陽子

この記事を書いた人

北野 啓太郎
北野 啓太郎ライター
文章、写真、動画を駆使したWebコンテンツ制作が得意なフリーランサー。会社員時代に始めたブログがきっかけでヘッドハンティング。レゲエ専門メディアの編集長を経て、独立しました。強み:初対面の方と何時間でも話せる。インタビューも好き。弱み:打たれ弱い。

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