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YouTube公式コントリビューターが教える今からYouTubeに参入できる? ほとんどの人が挫折するYouTube「50本の壁」

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YouTubeを開設して挫折する人の共通点とは? 再生数・登録者数が伸びず心が折れそう、という人は実に多い。YouTube公式ビデオコントリビュータで、中小企業・個人事業に特化したYouTubeチャンネル「動画集客チャンネル」が人気の酒井祥正さんにお話をうかがいました。

動画を活用して集客・売上アップにつなげようとYouTubeチャンネルを開設したものの、再生数・登録者数が伸びず心が折れそう。これは多くの方が通る道ですが、一体どうすれば解決できるのでしょうか。

そこで今回の記事では、YouTube公式ビデオコントリビュータで、中小企業・個人事業に特化したYouTubeチャンネル「動画集客チャンネル」が人気の酒井祥正さんにお話をうかがいました。

YouTubeの再生数が伸びない理由

YouTubeを始めた方が辛いと感じる原因は、おそらく「伸びているという手応えがない」からですよね。まず知っておいて欲しいのは、「YouTubeは後から伸びてくることが多い」ということです。最初は検索経由で見られることが多くて、YouTubeがいきなりあなたの動画をおすすめしてくれることはありません。

だから、最初は再生数が伸びないのです。

たとえば、「おすすめのネイル」という人気動画があって、複数のチャンネルで似たような動画がアップされていてそれぞれの再生数が多かったとしても、新規のチャンネルの動画がいきなりそこに並ぶことはないのです。なぜなら、YouTubeはあなたのことを知らないし、それが視聴者の役に立つかどうかがわからないからです。

YouTubeとしては、蓄積データが少なすぎて、それが最後まで見られる動画なのか、クリック率が高い動画なのかはわからないですよね。だから、わざわざおすすめしたり、検索結果で上位にあげたりする必要はないんですね。すでに人気の動画があるわけですから。

こうした基本を知っておくと、最初のうちは伸びなくても焦らなくて済むかと思います。

YouTubeに自分の得意分野を認知させる

野球のボール
写真/Adobe Stock

でも、頑張って動画をつくったのに、なかなか見てもらえないと辛いですよね。YouTubeに「せっかくつくった良い動画だから、多くのユーザーにおすすめして欲しい!」と思いますよね。

でもそれは、野球チームのところへ新人のあなたが行って「僕、頑張ります!」と、いきなり言うようなものなのです。まずはしっかりと練習に参加して、「あいつ頑張っているな。今度試合に出してみようか」というところを目指さないといけません。

スポーツで言うところの、あなたは今「補欠」です。 レギュラーメンバーに入るために、きちんと練習に参加して毎回ヒットを打つなど、まずは監督に頑張っていることを知ってもらわないといけない。その上で、他のメンバーに代わってあなたがレギュラーになるためには、今のレギュラーメンバーにない特技をアピールする必要があります。そうしないとずっと補欠のままです。

たとえば、今のレギュラーメンバーが、空振りをよくするけどホームランを打つ選手が多いのであれば、「じゃあ僕は空振りをせず、確実にヒットを打って行く」とか、「足が速いので、バントで出塁していく」など、他の選手にはない自分なりの特技を出していきます。他にも、「コントロールは悪いけど球がすごく速い」とか、「球は遅いけどコントロールめちゃくちゃいい。変化球もだせる」とか。

YouTubeもそれと同じで、YouTubeという監督に自分の頑張りをしっかりと見せないといけないのです。視聴者が望んでいる動画をつくる、クリック率が高いサムネイルをつくる、最後まで見てもらえる内容にする……など。その上で、人気YouTuberの動画には無い自分の特徴をアピールしていきます。

野球チームの監督に「君は何が得意なの?」と訊ねられたとことで、「足が速くてバントが得意です」とアピールを始めたのなら、ひたすら『バントと足が速い』を軸に特技を磨いていく。それと同様です。

つまり、YouTubeから「あなたといえば〇〇」と知ってもらえるくらいに動画を上げていこう、というわけです。

視聴者から「すべての動画を見たい!」と思われるチャンネルに

電車内でスマートフォンを楽しそうに見ている女性
写真/Adobe Stock

だからテーマの統一や絞り込みは重要。今日はネイル、明日はストレッチ、その次はお店のオープンの仕方だと、YouTubeとしては「あなたは一体何者なの?」と感じてしまうことでしょう。

このとき、どういった動画を上げていけば良いのかわからない方に、目標とすべきアドバイスをお伝えします。それは「その動画が好きな視聴者が来たときに、公開されている動画を全部見たくなるようなチャンネルを目指す」というものです。

まずはチャンネルのテーマを決め、それが好きな人に向けて動画をつくり、「その人がいざチャンネル来てくれたときには全部見てくれるはず」という動画を揃えていきましょう。

すでに人気の大きなチャンネルは、どんな企画であってもファンから見てもらえるでしょう。でも、これから始める人は、もうそんなことを言っていられないので、ひとつも落とせないのです。

YouTube「50本の壁」を越えたら必ず成果が出る

50
写真/Adobe Stock

YouTubeで成果を出すためには、やっぱり継続は欠かせません。

自信を持って言いますが、継続すれば成果は絶対にでます。

週1本・年間50本のペースで良いので、ちゃんと動画をつくり続けたら1年で必ず成果がでます。僕はYouTube運営の年間コンサルもやっているのですが、成果が出なかったのは、仕事が忙しくて動画がつくれなくなった方。更新が止まって、だんだん連絡がこなくなって……みたいな場合が多いです。

成果を出している人は、やっぱり忙しい中でもちゃんと動画をつくっています。継続するためには「毎週1本YouTubeを更新する」というのを仕事として設定しておく必要があります。

前提条件として、チャンネルのテーマを統一する、視聴者に刺さるサムネイルつくる、撮影機材を揃えるなどやるべきこともありますが、年間50本で成果が出なかった人は見たことがありません。

惜しいと思うのは、途中でやめてしまう方です。

1年間続けて50本アップする頃には、過去動画も伸びてきます。これまで検索結果50位くらいで全然見られなかった動画も、20位・10位と上がってくるのです。それがわかるのが、やっぱり1年後とか、50本できてからなのです。

しかもテーマが統一された『全部見たくなる動画が50本」も揃っているので、視聴者は2本目・3本目・4本目と見てくれるようになり、再生数は加速度的に伸びていきます。

甘い誘惑に惑わされないで! 一本で爆伸び・バズは不要

しかし、なかなか伸びないと苦しくて「1本で爆伸び!」などと宣伝しているテクニックに惹かれそうなることもあるでしょう。でも、自分のビジネスにYouTubeを活用したいのであれば、瞬間的にお客様が爆増するより、長期にわたって集客できる方が嬉しいですよね。フリーのグラフィックデザイナーにオーダーが殺到しても受注しきれないですし、お店や教室を運営している方もキャパオーバーで受け入れることができません。

YouTubeをビジネスで活用するというのは、自分の分身を宣伝大使としてYouTubeに置いておくようなものです。バズ狙いや1本で爆伸びは必要ありません。

ちなみに、年間50本で成果がでてくると、「引き続き頑張ろう」という気持ちになってくるかと思います。2年で100本、3年で150本。専門性の高い動画がこれだけたまってくると、かなりの人が集まってくるでしょう。しかもマニアックであればあるほど、もうあなたしか居ない状況になります。「〇〇といえばこの人」と、多くの方から認知されるようになるのです。

そうなれば、メディアから取材のオファーを受けたり、書籍化の話がきたり、思いがけないコラボが実現したりなど、新たな展開も広がってくるでしょう。

まとめ

  • まずは監督(YouTube)に認めてもらう
  • 視聴者に「このチャンネルの動画は全部見たい」と思われる動画を揃えよう
  • 週1本・年間50本の更新で、必ず成果が出る!

この記事を書いた人

北野 啓太郎
北野 啓太郎ライター
文章、写真、動画を駆使したWebコンテンツ制作が得意なフリーランサー。会社員時代に始めたブログがきっかけでヘッドハンティング。レゲエ専門メディアの編集長を経て、独立しました。強み:初対面の方と何時間でも話せる。インタビューも好き。弱み:打たれ弱い。

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