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#03 コーヒー豆ブランディングココが難しい静かなブーム「自家焙煎コーヒー豆」を素人が対面販売、ネット通販するためにやるべきこととは?【第3回】

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流行の自家焙煎珈琲豆販売。Webメディア I am (アイアム)も有名珈琲豆屋さんとコラボして販売への道を模索してみた。

リヤカーカフェは、保健所、警察署への問い合わせの結果、

リヤカーでのコーヒー販売は不可となり断念。

諦めきれずに、

せめてコーヒー豆を販売することとなりました。

深煎り焙煎の「かなざわ珈琲」さんとの

コラボでI am コーヒー作ります!

 

コーヒーには物語が必要である

仮説①商品ではなく物語を伝える

美味しいコーヒー豆を販売したい。ということで「I am × かなざわ珈琲」プロジェクトを立ち上げました!

まずはストーリー作りからのパッケージに挑戦!

モノづくりや物販をする人にとって、商品のストーリーとデザインをどうするかは、ブランディングそのものにつながる。

I am カフェはコーヒー書籍も出版している本格こだわり派「かなざわ珈琲」の金澤政幸さんにコーヒーを焙煎していただけることになった。

「かなざわ珈琲」の定義とは?

 *

おかわりしたくなる珈琲です。

香ばしく褐色化した苦味酸味と

微に甘みを感じる珈琲。

苦味酸味、好みは分かれますが、

飲んだ後に嫌な酸味・苦味がなく、

口から広がる香りの

余韻を楽しめる珈琲が

その人にあった珈琲だと思います。

邪魔をせず引き立てる存在であることと

香りの余韻がおかわりしたくなる

珈琲だと思います。

おかわりしたくなる珈琲かあ。素敵なコンセプト。

写真/shutterstock

このコンセプトが伝わるようなパッケージデザインということで、さっとく東京・新宿南口界隈のコーヒー屋さんへ市場調査にでかけてみた。

パッケージ買いしたのはこの3ブランド

ブルーボトルコーヒー
AKOMEYA TOKYO
VERVE

Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)

AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トーキョー)

VERVE(ヴァーブ)

新宿駅南口には「猿田彦珈琲」「DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ」「Starbucks(スターバックス)」もあるが、あまりにも有名なので割愛。

どれでもオシャレ。

I am カフェが最も訴えたいのは「焙煎の妙」である

金澤氏いわく、全ての珈琲の味は、焙煎により表現されると言う。

珈琲豆の成分(主に全多糖類やグロロゲン酸リンゴ酸などなど多くの酸の成分)を焙煎により、成分を変化させる。

焙煎をすることで多くの成分がメイラード反応を起こし酸味となる成分が変化することで酸味が徐々に香ばしく苦味に変化して香ばしくるという仕組みだ。

さらに全多糖類に含むごくわずかなショ糖類がカラメル化することで微かに甘みを感じる成分に変化し、深い味わいが生まれるのだそうだ。

深煎りコーヒー、奥が深い! トーストに例えると?

メイラード反応は褐色化のことで「焦げ」とは全く異なるもの。どういうことかというと、狐色のパンと焦げたパンが味も香りも大きく異なるのと一緒。

カラメル化も同様で砂糖水で作るプリンのカラメルが瞬時に香ばしい甘みが全て消え苦味だけに変化する。 どちらも焦げた場合、味としては舌に絡みつく嫌な苦味になる。

さらに、最近はこの「どちらも焦げた」ケースも少なくないと金澤氏は嘆く。

香ばしく褐色化した苦味酸味と微に甘みを感じる珈琲

それが、I am ×かなざわ珈琲。

苦味酸味、好みは分かれますが飲んだ後に嫌な酸味・苦味がなく、口から広がる香りの余韻を楽しめる珈琲がその人にあった珈琲だ、と金澤氏は言う。

たしかに金澤氏のコーヒーは何度飲んでも、しっかり濃厚なのにまろやかで、特にカフェオレにすると至福である。

コーヒーにはパッケージが必要である

仮説②やっぱり見た目が9割?

香ばしく褐色化した苦味酸味と微に甘みを感じる「かなざわ珈琲」のこだわりをどのようにパッケージに表現するか、だ。

パッケージ作るの楽しそう。

ピンタレストで「コーヒー豆 パッケージ」で検索したら、素敵なパッケージがずらーっと出てくる。

コーヒー豆のイメージと合うのかクラフト素材が多い。

どうしても似たイメージになるので差別化が難しいなと思い、今度は「パッケージ おしゃれ」で検索。

「今ってパステルな優しい感じが人気なのかー」

「女の人にウケそう」

「ゆるふわがいいのかな?」

「SDGsっぽいのいいかも」

ん? I am カフェのコンセプトどこいった?

徐々にコンセプトから遠ざかってくる、ということに気付いた。

リサーチ、競合との差別化は基本中の基本だが、やりすぎると思わぬ落とし穴に落ちてしまう。素敵なデザインや「売れそう」な感じに目移りし、コンセプトからどんどん離れて軸がブレブレになる。

コンセプトが決まったら、リサーチはほどほどにして深掘りすることをおすすめしたい。

パッケージはデザインだけではない

仮説③デザインと機能は違う

リサーチの沼にはまってしまったが気を取り直して、頭の中を整理すると

デザイン〉ストーリーを伝えるためのビジュアル

〈機能〉コーヒー豆を入れるパッケージ

デザインより、鮮度が命のコーヒー豆を保存するためのパッケージから選ぶことにした。

ここで、入手したコーヒー豆のパッケージを検証していこうと思う。

斜めからみた感じがこちら。ブルーボトルコーヒーだけ100gであとは200g入り。

ブルーボトルコーヒー
AKOMEYA TOKYO
VERVE

袋の素材について

ブルーボトルコーヒー:アルミ蒸着

AKOMEYA TOKYO:クラフト(内側はアルミ)

VERVE:アルミ蒸着

外はクラフトでも内側はアルミ

封について

ブルーボトルとVERVE
AKOMEYATOKYO

開封スタイル(保存スタイル)も2つにわかれた。

チャック式

「ブルーボトルコーヒー」

「VERVE」

はがしやすいチャック袋になっていて、開封後もチャックで密封できるというもの。これは便利。

開封しっぱな式

「AKOMEYA TOKYO」

カルディやスターバックスコーヒーもそうだが、ハサミで開封後は密封できないので、キャニスターなどの保存容器に移す必要がある。

炭酸ガス放出について

ブルーボトルコーヒーとVERVE
AKOMEYA TOKYO

コーヒー豆が放出する炭酸ガスを袋の外に出すバルブはすべてに装備されていた。このガス抜き機能はコーヒー豆の鮮度を保つためにはマストと言える。

結論。
・アルミ素材
・ガス抜き機能

では、この袋をどこで調達するか? 「よーし、探すぞ!」と思ってAmazonで調べてみたら……

え? あっさり見つかってしまった……。
誰でもコーヒー豆、売れるわ。

ここまでハードル低いとは思わなかった。

しかし「ここで、飛びついていいのだろうか」とも思う。そこで、もっといい方法、いい情報がないかを調べてみることにした。

できれば多くの選択肢から、
最良のものを〈お安く・お得〉に選びたい。

そして

「コーヒー豆 袋 通販」

と検索したら、またもやあっさり見つかりました。

え、コーヒー袋専門の通販があるの?

ネットの力恐るべし、こんな素人でもコーヒー豆販売できそうです。

第1回はコチラ ↓ ↓

第2回はコチラ ↓ ↓

第4回はコチラ ↓ ↓

第5回はコチラ ↓ ↓

取材・文/I am 編集部・長谷川恵子

写真/I am 編集部

この記事を書いた人

長谷川恵子
長谷川恵子編集長
猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。

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