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AIに仕事を奪われるかもしれない士業の代表・税理士に、ChatGPTとチャットしてもらった結果…。確定申告の未来予想図。

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AIに仕事を奪われたくないから、好きなことを仕事に独自路線を歩もうというのがwebメディア I am の立ち上げの理由の一つ。AIにとってかわられる士業の代表ともいえる税理士にChatGPTの実力を見てもらいました。

確定申告はAIチャットがすべて解決してくれる?

I am の税関係の監修をお願いしている税理士法人東京さくら会計事務所  銀座事務所の横尾雅也先生にAIチャットとのチャット内容を一緒に検証してみた。AIに仕事を奪われる職業にリストアップされる士業。当事者である士業先生はAIチャットの回答内容をどう見るのか?

OpenAIとのチャット

医療費控除とはどういうものか、という点では思ったよりもよく答えられているなと感じました。これだけでも大まかな区分はできるかと思います。しかし、コンタクトレンズは基本的には医療費控除の対象にならない点や風邪薬も対象となるものがありますので、これだけでは確実とはいえないものになるかと感じます。

先生、すみません。質問の仕方が良くなかったのかもしれません。ざっくりした質問よりも、設定を細かくしたほうがいいと、SNSなどに書いてました。ものすごくプライベートな質問ですが、「肩こりがひどりから家の近所のマッサージに行った場合も、医療控除になりますか?」で質問しなおしてみます。

OpenAIとのチャット

先ほどの質問からすると、より詳しく書かれていると感じます。具体的な用件等も記載されているので、より詳しく知る際にはいいものだと思います。
しかし、こちらも鍼灸や整体については治療目的であれば対象になるため、すべてがあっているとはいえないものと感じます。

ChatGPTの回答に税理士魂に着火「最新情報を知ってるか?」

ではれ、よくある税理士の無料相談などはAIチャットで事足りる、ということになりませんか?

じゃ、最新情報についてもちゃんと答えるか、試してみていいですか?

いいですね。どこまでChatGPTが最新情報についてこれるか試してみましょう。

実は贈与税について大きな改正があるので、それについて聞いてみましょう。

OpenAIとのチャット

こちらについては私の質問が悪かったかと思いますが、贈与税の改正については上記の内容は当てはまらないものばかりになっており、専門的な分野についてはまだまだAIだけでは補うことが難しいかと感じます。また、この内容はどこを根拠にしているのかと思いました。

なるほど。AIにも専門分野においては不得意な領域があるということがわかりましたね。でも、先生の質問が悪かったのであれば、質問し直してみませんか?

本当は、生前贈与について大きな改正があるので、そちらについて確認をしたかったのです。贈与税の改正だと範囲がでかいのでもう少し絞ったほうがいいのかなと感じました。質問を鋭角にして「生前贈与の改正については? 最新情報を教えて」にしてみましょう。

OpenAIとのチャット

こちらについても実際の内容とは異なっているものばかりになっています。実際には、生前贈与をした場合に相続税に加算される期間が相続前3年から7年に変わったのが改正の内容なのですが、この情報は出てきませんでした。質問の内容によって回答は結構変わってくるものなのかと感じました。

チャットを読む限りは、自信たっぷりにもっともなことを答えるので、そのまま鵜呑みにしてしまいそうになりますね…。

専門的な分野についてはまだまだ足りない部分があるかと感じます。ほかにも根拠としているものがどのようなものかわからないため実際に正しいかどうかということがわからない部分もあるかと感じました。
便利なものではあると思いますが、この情報を鵜吞みにするのは現時点では危ないことかとは思います。

以上、試しに専門家にChatGPTとチャットをしてみました。これからもAIの進化によって、私たちの仕事にどのような影響があるのか、ないのかを探ってみたいと思う。

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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