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好きなことを仕事にするための極意好きなことを稼げる仕事にする方法! 独立後「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために

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『好き』を仕事にしたいのに、収入に繋がらない人注目。『好き』を仕事にするための秘訣を、2つの事例から分析して伝授します。

自分の『好き』を仕事にするために独立したはずなのに、「稼げない、売れない、こんなはずじゃなかった……」と苦悩する方と、「毎日がワクワクに満ちている!」と活気に溢れている方がいます。

なぜ、道が分かれてしまうのでしょうか?

実はこれ、好きという気持ちだけでは独りよがりになりがちで、顧客の獲得にはつながらないからなのです。周囲から「これは価値あるものだ」と評価されるからこそ、そこに対価が発生します。

つまり、好きという気持ちだけでは足りないということ。

今回は「好き」を稼げる仕事にできた、2つの事例をご紹介します。ひとつは「バタートーストが好き」にコミュニティーなどの付加価値を加え、それをオリジナリティー溢れるビジネスとして昇華させた好例。もうひとつは、高卒からいきなりフリーランスなるも挫折し、「好き + 人から喜ばれる」を追求して上手くいった成功事例です。

この記事を読めば、あなたの『好き』を、価値ある仕事にできるヒントが得られるでしょう!

小学生の頃からの「好き」を仕事にした長期戦略

写真/田尻陽子

まずご紹介するのは、バタートースト評論家の梶田香織さん。

新聞や情報誌への出演・監修は100回を超え、2021年12月にはTBS『マツコの知らない世界』にも出演。「バタートースト好きといえばこの方!」と知られている方です。

そんな梶田香織さんが、バタートースト好きになったのは小学生のころ。大人になってからは様々な喫茶店のバタートーストを食べ歩くようになり、食べ歩き歴は約35年

さて、この「好き」をいかに仕事にしたのでしょうか?

ナレーターとアルバイトを掛け持ち

写真/田尻陽子

まず、梶田香織さんは、高校卒業後に栄養専門学校を経て敷島製パン株式会社(Pasco)に入社。ここでパンの専門的な知識を身につけます。

そして、同社を5年で退社。

その後はナレーターの養成学校に1年間通い、喋りのスキルを磨きます。「声の仕事は年齢に関係なく続けられる」「ゆくゆくは結婚式の司会でも」……そんな思いを持って。

ただ、ナレーターはベテランであっても喋るだけで食べていくのは困難な職種と言われています。梶田香織さんは、バイトと掛け持ちしながらナレーターを続けることに。

バタートーストを仕事にするためにした3つのこと

写真/田尻陽子

バイト掛け持ちでナレーターとして活動していく中でも、バタートーストへの想いを募らせ続けます。その好きな想いを仕事へと昇華させた主なポイントは3つ。

  1. ブログで情報発信を継続する
  2. イベント開催・コミュニティー運営
  3. 人脈づくり

ポイント① ブログで情報発信を継続する

梶田香織さんは、バタートーストの食べ歩きをしながらネットで情報発信を行いました。およそ30年、 ひたすらバタートーストについて発信を続けたのです。

ポイント② イベント開催・コミュニティー運営

情報の一方通行ではなく、バタートースト好きの交流の場も設けました。日本トースト協会を立ち上げ、コロナ禍以前はバタートーストの食べ比べや様々なバターとのマリアージュを楽しむイベント『バタートーストナイト』を毎月12日(パンの日)に開催していました。また、FacebookやInstagramなどのSNSを活用したコミュニティづくりも行なっています。

自分の中にある「好き」の想いを、「美味しい食べ方」「仲間づくり」など、他人から感謝をいただける形へとチェンジさせて行ったのです。

ポイント③ 人脈づくり

また、それを仕事にするためには、いろいろな方に自分の活動を知ってもらう必要があります。梶田香織さんは、活動の認知のために土地柄を利用しました。ご出身は、喫茶店王国と言われる愛知県名古屋市です。

名古屋って独特で、人脈がないと仕事ができないと言われていて、逆に、人脈さえ構築することができれば、すんなり仕事が進められるんです。
梶田香織インタビュー第2話 より引用

つまり、名古屋は人脈がすべて。起業家同士が集うイベントなどで培った人脈から、仕事の依頼につなげたり、仕事を進めていく上での重要なアドバイスをもらえたりする流れをつくったのです。

好きで稼げるかどうかの分かれ道は「人を喜ばせられるか」

エマちゃん

次にご紹介するのは、コラムニストのエマちゃん。

スキャンダラスな恋愛戦士時代の経験や、自身の幸せな結婚生活を基に、数々の媒体で恋愛コラムを執筆。真を突いた内容が人気を博し、コラム記事はバズりの嵐。独自の恋愛論美容情報を中心に発信すりTwitterも人気で、フォロワー数は10万人超

そんなエマちゃんは、最初から人気コラムニストだったわけではありません。何度もの挫折を経て、好きで楽しいことを仕事にすることができたのです。I am インタビューで語ってくれた中から、そのエッセンスをお伝えします。

心から喜んでもらえると、収入につながる

画像/Adobe Stock

エマちゃんは、就職経験を経ず、高校卒業後そのままフリーランスになりました。「やりたいことがあるのに4年も大学に行くなんてもったいなさすぎる! 無理!」だと考えたからです。

しかし、好きなことを収入につなげるのは大変だ、という壁に直面します。

そこで気づいた、「好き」を「稼げる仕事」に変えることができた考え方はこちらです。

お金というのは人からの感謝や喜びが形になったもの。であれば、収入に結びつかないのは、自分がやっていることが人を心から喜ばせられるレベルに達していないからだと痛感しました。
コラムニスト・エマちゃんインタビュー第1話 より引用

つまりお金とは、喜びや感謝の対価。「心から喜んでもらえると収入につながる」と、気づきました。

稼げないのは、人に喜んでもらえていないから

画像/Adobe Stock

しかし、人から感謝や喜びをいただだくのは容易ではありません。自分が良かれと思っていても、相手がどう受け止めるかはわからないからです。

そこでエマちゃんは、こう言います。

「自分が好きで楽しいことで、さらに人から喜ばれる、本当に求められるのは何だろう」って考えてみる。このトライアルアンドエラーを続けていれば、必ずたどり着ける。
コラムニスト・エマちゃんインタビュー第2話 より引用

つまり試行錯誤

結果が出ないのは、人から喜んでもらえていない・求められていないから。そこで人に喜んでもらえるようなやり方を考えて再チャレンジし、うまくいくまで試行錯誤を繰り返します。

エマちゃんは、なかなか収入に繋がらなかった1つ目の仕事に加えて、自分が心から楽しめて、さらに人から喜んでもらえる2つ目の仕事をはじめます。2つ目の仕事によって人に喜びを届けることができ、十分な仕事を得られるようになったのです。

「そんなに試行錯誤ばかりしていたら心が折れそう……」

気力が失われてしまう方もいるでしょう。

だからこそ、最初のスタート時の「好き」が大事なのです。

好きなことを仕事にする最大のメリットって、すぐに収入が増えなくても、うまくいかなくても、続けられること。だって「好き」だから。
コラムニスト・エマちゃんインタビュー第2話 より引用

好きで稼ぐには、人をハッピーにさせることがマスト

今回は、自分自身の『好き』を稼げる仕事にすることができた、2つの実例を紹介させていただきました。

  • 好き + ブログ、コミュニティーづくり、地元で人脈開拓
  • 好き + 人からの感謝と需要の追求

ダンスが好き、料理が好き、猫が好き。人にはいろいろな好きがありますが、その想いだけで独立するのは難しいでしょう。稼げる仕事にするにはプラスアルファが必要です。

自分自身の『好き』をつかって、どうすれば人に価値提供ができるのか? どうすれば人をハッピーにできるのか?

視点を変えながら思考を広げていくと、そこに至るプラスアルファが見出しやすいと思います。

ぜひ、あなたの好きを、価値ある仕事にしましょう!

この記事を書いた人

北野 啓太郎
北野 啓太郎ライター
文章、写真、動画を駆使したWebコンテンツ制作が得意なフリーランサー。会社員時代に始めたブログがきっかけでヘッドハンティング。レゲエ専門メディアの編集長を経て、独立しました。強み:初対面の方と何時間でも話せる。インタビューも好き。弱み:打たれ弱い。

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