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定年後のリアルを考えているのはたったの3割子育て卒業からが本番!? 50代女性の第2の人生の働き方はいつから考えるべきか?

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元気な中高年に共通するのはどうやら「やりたいことを始めた」ということらしい。そう、彼女たちはまさに第二の人生でやりたいことをやり、人生を楽しんでいるのだ。あなたは第二の人生について、考えたことはあるだろうか?

人生80年とも100年とも言われる現代において、第2の人生は多くの人にやって来る。

子どもがいれば子どもの手が離れたら、と思っている方は多いだろう。結婚や離婚、親の介護が終わったら、なんて区切りを考えている人もいるかもしれないし、会社員であれば転職や独立、定年が一つの節目となるに違いない。

「でもまだ先のことだし」と思っていると、時が経つのはあっという間だ。第2の人生について、世の女性はどんなふうに考えているのだろう?

第2の人生、考えたことはありますか?

2019年にファイナンシャルアカデミーが有職の女性300名に対して実施した「女性の定年後に関する意識調査」によると、働く女性で「定年後の生活を想像できる」のは3割未満ということが分かった。働く女性の大半が、現時点で定年後のリアルな生活を想像できていないという、なんとも耳の痛い結果だ。

女性の定年後に関する意識調査より

リアルな生活は想像できていない一方、定年後に向けて何かしらの準備をする必要があると思っている人は多い。同調査にて「定年後のための活動は必要だと思いますか?」という質問に対し、全体の約9割の人が「必要」と回答しているのだ。

女性の定年後に関する意識調査より

ところが、実際に定年前活動をしている人はわずか1割。しかも、実際に行っているのは「情報収集」が6割以上と圧倒的に多く、続く「現在持っているスキルを上げる」「資格取得」とは大きく開きがあることも分かった。

女性の定年後に関する意識調査より
女性の定年後に関する意識調査より

ただし、たとえ情報収集だけだったとしても、定年前活動をしている人のほうが定年後の不安が少なくなっていることがわかる。この結果から、定年を迎える前に、まずは何かしらの行動を起こすことが大切なのではないだろうか。

女性の定年後に関する意識調査より

 

元気な中高年が増えている

そんな中、今まさに元気な中高年が増えている。

例えば、ハワイ在住フリーランスPR兼ライターの小嵜有美(かまる)さん。エールフランスCAを経て、ハワイでハワイアン航空会社機内誌編集長、フリーランスPRへ。50代半ばを迎え、長年の憧れだった書き人を目指してフリーランスライターとして活動を始めた。

例えば、Mielの正伯和美さん。正伯さんは会社勤めの夫を支え、2人の子どもを育て上げた主婦だ。55歳で一念発起し、「季節のお菓子 Miel」を開業。毎週火曜日と土曜日のたった週2日間の営業にもかかわらず、開店前からお客さんが並びはじめる人気店だ。

その元気の源を紐解いてみるに、元気な中高年に共通するのはどうやら「やりたいことを始めた」ということらしい。そう、彼らはまさに第二の人生でやりたいことをやり、人生を楽しんでいるのだ。

写真/Photo AC

本当に自分がやりたかったことを:小嵜さんの場合

小嵜さんはエールフランスのCAからハワイの広告代理店で観光業をメインとしたPRに携わり、その後の日本のハワイブームを牽引した方。メインのPRのほか、ハワイアン航空の機内誌の編集長も兼任という華々しいキャリアの持ち主だ。

しかし、その順調なキャリアはコロナショックによって阻まれた。50代も半ばにさしかかり、体力気力の不安を感じていたところに起きたパンデミックにより、観光業のクライアントも機内誌も軒並みストップ。スケジュールは空白、収入もゼロになってしまった。

写真/Photo AC

そんな何もかもうまくいかないときに彼女を救ってくれたのが、「Things happen for a reason. Just believe.(何かものごとが起きるのには理由があるはず。自分を信じるのみ)」という言葉だ。

思いがけず生まれたこの時間をサバティカル休暇とし、自分の働き方とこれからの生き方を見直そう。それが本当にやりたかったことを見つけることにつながった。幼いころの夢は小説家だった。本当に自分がやりたかったのは、自分発信の文章を書くことだと気付いたのだ。

今、小嵜さんは"日々のことをつづったエッセイや読み物を書く"ことを目標に、ライティングに必要な学びを続けるとともに、目の前の仕事一つ一つに120%の力で取り組んでいる。

写真/Photo AC

主婦の趣味が高じてお店を出すまでに:正伯さんの場合

小さい時からお菓子を作るのが好きだった正伯さん。子どもがまだ幼い頃、地元の公民館でお菓子やパンの講座に通い始めたのがきっかけだ。子どもの成長とともにゆとりが生まれ、製菓とパンを本格的に勉強してお菓子作りを教えるようになり、コツコツブログを書くことで集客もできるようになった。

写真/Photo AC

“いつかの何かのために”「まとまったお金を貯めておこう」とパートを始めたのもこのころだ。

「「お店を持ちたい」という夢がはっきりあったわけではなく、「お店を持ちたい」という思いが徐々に出てきて、少しずつ、けれど一気に形になったという印象ですね。」

お菓子とパンが大好きで、大好きなお菓子とパンを自分で作りたくなって、そして、それを探求していきたいと思うようになって。自分がおいしいと思うものを作り、それを多くの方に食べていただく。その先に「お店を出す」ということがあったのだ。

写真/Photo AC

主婦だから、子育て中だからと手を止めず、好きなこととしっかり向き合い、学び続けてきたからこそ新たなやりたいことが生まれたに違いない。

「年齢的に「55歳ならはじめられるかも」とも思いました。まだ体力もあるし、これから10年くらいは頑張れるかなと。後になってあの時やっていればと思うくらいなら、今動こうと。」

第二の人生で「やりたいことをやる」ために

第二の人生の始まりは、そのタイミングもその速度も人それぞれだ。

でも、小嵜さんは「自分発信の、日々のことをつづったエッセイや読み物を書きたい」、正伯さんは「自分が美味しいと思うモノを作り、食べていただきたい」と、やりたいことが明確だったからこそ、その先の独立や開業に進むことができたに違いない。

そして、やりたいことをやるにはきっと、そのための力をつけておく必要がある。小嵜さんは仕事の中で、正伯さんは一つずつステップを踏み、必要な力を蓄えてきた。情報収集にとどまらず、技術を磨いたり、資格を取ったり、今からできることはきっとある。

まだ先のことかもしれないけれど、第二の人生について、ぜひ考えてみてほしい。「いつか○○したい」という思いがあるならぜひ、必ず来るその時のために準備を始めてみてはいかがだろうか。

写真/Photo AC

この記事を書いた人

堀中 里香
堀中 里香取材・ライティング
知りたがりのやりたがり。エンジニア→UIデザイナー→整理収納×防災備蓄とライターのダブルワーカー、ダンサー&カーラー。強み:なんでも楽しめるところ、我が道を行くところ。弱み:こう見えて人見知り、そしてちょっと理屈っぽい。座右の銘は『ひとつずつ』。

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