Interview
インタビュー

50代女性が転職を成功させるために今すぐやるべき6つのこと。現実を知り作戦を立てる。

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50代から転職したい、セカンドキャリアを築きたい、と思うとき、何を頑張ればいいでしょうか。「現実を見て、まずは今の職場で『あなたに会えてよかった』と思われる人になること」だというのは、企業研修で2万人以上の人の人生をガラリと好転させてきた人材教育家の井垣利英さん。50代のキャリア構築の秘訣について聞きました。

プロフィール

人材教育家井垣利英

(いがきとしえ)人材教育家、メンタルトレーナー、マナー美人塾塾長。中央大学法学部在学中からフリーアナウンサーとしてテレビ出演。2002年(株)シェリロゼを起業。著書に『プリンセス・マナーブック』(大和書房)など19冊がある。

I amのメイン読者である4、50代の働く女性たちの「これからの働き方」と「定年後の生き方やお金」への関心が強く、「定年後も働き続けたい」と願う人、「転職したい」「派遣ではなく正社員になりたい」とセカンドキャリアを考える人もいれば、育児がそろそろ終わったので「正社員で働きたい」と思う人もいます。そこには、「老後のお金の不安からとにかく解放されたい」という声も。

【写真】『ふんわりと上昇気流に乗る生き方』

多くの企業で研修を行い、マナーや考え方をプラスに変えることで人生を明るく楽しくする専門家・井垣利英さんに語っていただく「50代のキャリア構築」の話。

前編は「まず口ぐせを変える」ことをお伝えしましたが、後編は、50代からのセカンドキャリアを成功させるための6つのポイントを教えていただきます。

1 求人件数やそこに書かれた条件に当てはめて落ち込まない

こんにちは。井垣利英です。

私は、さまざまな企業からのご依頼で社員研修を行ったり、主宰する「マナー美人塾」「会話美人講座」でも、キャリア構築についてのご相談をいただいたりしています。その中で、4、50代の悩みを聞いていると、「まず現実を見た方が良い」と思うことがあります。

私のスクールの受講生の話をしますね。秘書として20年以上のキャリアを積まれた50代の女性だったのですが、会社の都合で辞めざるを得なくなり退職をしました。彼女は自分のキャリアなら次の仕事はすぐ見つかるだろうと思っていたようですが、自分の経歴や年齢などで求人を検索してみたところ、出てきたのはタクシー運転手だけだったというのです。これは別に、タクシー運転手が悪いという話ではなく、彼女の今までのキャリアが活かせないという話です。

そう、職種によってはどれほどスキルがあっても求人がないという状況に陥る恐れがあるわけです。

これが、ある意味50代の現実です。

というと、「もう人生終わり」みたいな顔をされる方もいるかもしれませんし絶望してしまう人もいるかもしれませんが、この現実をまず受け止めた上でどう動くか。その作戦を立てていくことが非常に大事だということです。

だからまず、自分の経歴、年齢でどのような引きがあるのかを自分の目で確認し、その上で、求人の数に落ち込むのではなく「じゃあ、どうするか」にプラス思考で、良い方向から考えるように意識を変えてください。自分ではどうしようもないことではなく、「自分にできること」「自分が持っているもの」に目を向けてみてほしいのです。

2 非現実的な夢を掲げて突っ走らない

「今の会社には将来性がない」とか「今のままでキャリアを終えたくない」「再雇用で給与が1/3になってしまう」と焦っている人が、自分の価値を確かめるべく転職サイトに登録して求人の少なさに愕然としたとき、次にやりがちなのは、突然国家資格などの勉強を始めるなど、突然大きな目標を立ててしまうことです。

特に、「とりあえず、じゃあ、国家資格でも」「通信で大学院に行ってみるか」と、具体的に就きたい仕事などもなく勉強し始めるのはある意味、現実逃避としか言いようがありません。

しかも、それでなくともホルモンの影響を受けやすい更年期。今、無職ならともかく、50代女性が働きながら寝る暇を惜しんで勉強をするのはなかなか大変です。今の仕事に明らかに支障が出るような勉強をするのは、いずれにしてもマイナスです。

3 今やらせてもらっている仕事を一所懸命にやり恩返しする

50代が本気でセカンドキャリアを考えるのなら、資格取得やスキルアップよりも、まずやってほしいことがあります。

それは、目の前の仕事を大切に して、一所懸命に取り組むことです。

今日目の前に仕事があることや給料をもらって生活させてもらえていることに心の中で「ありがとう」をいい、感謝してみてください。定年までの間に自分がその会社のために何ができるのか、部下や年下の社員に残せるものは何か。本気で考えて、本気で行動してほしいのです。

4 ブスッとした顔をしていないかどうかチェック

50代となれば個人差はあっても何かしらの仕事のスキルは持っているものです。人生経験だって重ねてきています。でも、やはり仕事がうまくいく人といかない人、早く転職ができる人とそうでない人がいますよね。

実は、50代以降のキャリア構築や働きやすさに大きく影響するのはスキルや経験ではなく「人間力」なのです。ですから、次のステップは、「あなたと出会えてよかったです」と言われる人になることです。

ここで一度真剣に見直してほしいのは職場での自分のあり方です。そう、自分が近寄りがたいお局になっていないかどうかを振り返ってみてください。いつもブスッとしていて、口を開けば心配事や悪口、お小言。「私はもう歳だから」「今の若い人たちは」と言って不機嫌そうな人と一緒に仕事をしたいと思うでしょうか。

おすすめなのは、日頃からデスクに小さな鏡を置いて自分の表情を時折チェックすることです。仕事の合間に眉間にシワ、口はへの字、になっていないかどうか、確認してみてくださいね。そして、小さなことにも「ありがとう」を言える人になりましょう。

5 見た目に気を遣う

ここで改めて私がご提案したいのは外見を磨くことです。長年同じ会社に勤めているという人で、年齢を重ねた人ほど、髪はボサボサで、メイクもなおざり、洋服も黒や茶色の暗い色を着ている傾向があります。

今耳が痛いと思った人は、まず、人が話しかけやすくなるような、明るい色のワンピースを1着買いに行ってください。デパートのメイク売り場で自分に似合う時代に合ったメイクの仕方を教わったり、 似合う口紅を1本手に入れるのもいいと思います。

外見を明るく感じの良い印象に変えること。その一歩を踏み出すことで、自然と内面も明るく楽しくなっていきます。黒や茶色、暗いグレーの服を着ているときはブスッとしがちでも、お花色のワンピースを着ると顔が明るくなり、人からも明るい印象を持ってもらえます。

何より明るい気持ちで仕事にも取り組めるようになって仕事の質も上り、結果的に社内での評価も高くなります。周囲の人たちにとっても、話しかけやすい雰囲気になり、コミュニケーション不足によるミスが減るなど、仕事に良い結果をもたらします。

6 部下や後輩は新しいことを教えてくれる先生と捉える

今の会社に留まるにしても、これから転職を考えるにしても、仕事をする上で、絶対に避けられないことがあります。それは「世代を超えた人間関係の構築」です。

人間的にも円熟しているはずの50代が、今の会社で人間関係がうまく行っていないのであれば、ただ働く場所を変えたとしてもうまくいかないかもしれません。

ここで一度、部下や後輩に対して日頃どのような態度を取っているのか自分を振り返って見てください。エラそうな態度を取っていたり、知ったかぶりをしたり、人をバカにしたような言動をしていませんか? 思いやりと敬意を持って接し、「分からないことがあるなら相談してね」と気遣える50代になりましょう。

50代の転職の近道は発する言葉、見た目、人間力アップ

今いる場所で良い人間関係が築けるようになれば、将来のキャリアや老後への不安は自然となくなっていきます。

仕事で「うちの会社で働いてくれないか」と言われることも増えますし、「今転職考えていて」と相談するだけで周りの人や、思いがけない人が新たな仕事を連れてきてくれるようになります。趣味やプライベートでも「次の土曜日ご一緒しませんか」とお誘いが頻繁になり、孤独からは程遠い日々を過ごせるようになります。

良い人間関係を築ける人というのは、常に、さまざまな場所から声がかかるのです。結果的に非常に運の強い人になっていきますから、ぜひやってみてくださいね。

取材・文/MARU

この記事を書いた人

MARU
MARU編集・ライティング
猫を愛する物書き。独立して20年。文章で大事にしているのはリズム感。人生の選択の基準は、楽しいか、面白いかどうか。強み:ノンジャンルで媒体を問わずに書けること、編集もできること。弱み:大雑把で細かい作業が苦手。

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