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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室カルボナーラが美味しそうに撮れません① 具が少ないからのっぺり見えてしまう

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カルボナーラはパスタの中での人気のメニュー。具材が少ない上に全体的に白くて写真にするとただの白い麺の塊、に見えてしまうことがとてもおおいです。さらに真上からおしゃれに撮ろうとしても、のっぺりして、スマホの影も写ってしまい、すべてが残念な感じになってしまいます。どうしたら美味しいカルボナーラの写真が撮れるのでしょうか?

先日、カルボナーラが美味しそうに撮れないとのご相談を受けました。キッチンで作った直後に撮ったというお写真は、明るく撮れてはいるのですが全体的に「のっぺり」した印象でした。パスタの写真は意外に難しいですよね。
今日はそのカルボナーラ写真の疑似添削をして美味しそうな写真にしていきます。

Before

拝見したカルボナーラの写真を再現してみました。

パスタ写真あるあるですが「のっぺり」して見える残念な1枚です。その原因は

  • 盛り付けに高さがない
  • 上から撮っているので立体感を出しづらい
  • 光にメリハリがない

特にカルボナーラはパスタとソースの色が同化し、具も少なくメリハリがつけづらいので、難しい一皿ですね。

プロの常識① 盛り付けは高さを出す

まず、この「のっぺり」して見える原因の1つめ、「盛り付けに高さがない」から解決していきましょう。理想は中心を高くした「山型」に盛ることです。

まずトングを使ってパスタを高く持ち上げ、お皿の真ん中にパスタの先端をちょんっと置きます。その状態でお皿をくるくる回しながら、少しずつトング下げていきます。1回で全部を盛ろうとせず、1回めは土台を、2回めに真ん中を、最後に足りないところに少量のパスタを置くと、失敗が少ないです。

山型に盛り付けたものの、真上から撮ると立体感を表現できません、また、スマホの影がまだ映り込んでいます。

プロの常識② 立体感を出すにはスマホを低く構える

次に、この「のっぺり」して見える原因の2つめ、「上から撮っているので立体感を出しづらい」を解決していきましょう。

今回撮影しているキッチンには蛍光灯のシーリングライトがついています。上から光が来ているので、その光を遮るように料理の上からスマホを構えると、写真にスマホの影が写ってしまいます。スマホを構える位置を、食べている時の目線の高さにぐらいにすると、スマホの影が料理に落ちることがなくなります。

また、斜めから撮ることで、山型に盛ったパスタがより立体的に見えてきました。

食べる時の目線の高さでカメラを構える。カルボナーラが少し立体になってきた。

プロの常識③ 蛍光灯の光は美味しそうに見えない

最後に「のっぺり」して見える原因の3つめ、「光にメリハリがない」を解決していきましょう。

ここまでの写真は、キッチンの天井についた蛍光灯の下で撮っています。カバーのついた蛍光灯の下では強い影はできないので、割と良い感じに見えます。しかし、光が料理全体に均等に当たり過ぎてしまうため、のっぺりした写真になってしまうのです。

特に、白いお皿の上に白いお料理を盛って撮る場合は、光と影の陰影でお皿から料理を引き立たせる必要があります。そのためには、もっとメリハリのある光を使いましょう。例えば窓から入ってくる自然光を使うとメリハリが出て綺麗に撮れます。

After

窓を横に見て立ち撮ったカルボナーラ。立体感が出てきた。

この写真は、向かって左に窓がある場所で撮っています。

窓から入る柔らかい光を左横から当てることで、パスタの左側は明るくなり右側が暗くなっています。ひと皿の中に明暗差ができたことで、カルボナーラが立体的に見えるのです。

今回は「キッチン→窓際」と、撮る場所を変えただけですが、これだけでも、かなり違って見えてくるのではないでしょうか。

ちなみに窓際にテーブルがないので撮れないんです、と相談を受けることがあります。実はここの窓際にもテーブルがありません。そのため、私は窓際の近くの台の上に60cm✕90cmのMDボードを置き、その上にクロスを敷いて撮っています。光が綺麗に入るちょうどよい場所にテーブルがないことも多いと思います。そんな時は、ちょっとした台と大きめの板で撮影台を作るのがおすすめです。

のっぺりしたカルボナーラが、きちんと見えてきましたね、ただ、まだ美味しそうと思うところまでは来ていません。ここから、仕上げてカルボナーラらしさを出していきましょう。

おさらい

◎立体感を出すためにパスタを山型に盛る

◎食べる時の目線の高さで撮る

◎窓際のクロスを敷いたテーブルで撮る

この記事を書いた人

田部信子
田部信子料理カメラマン
クックパッド専属カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

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