SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室チョコレートが美味しそうに撮れません。ショコラは箱から出すのが正解!

バレンタインのチョコレートをiPhoneで撮影する方法をプロカメラマンがお伝えします。チョコの中でも光沢感が魅力のショコラの撮り方です。

プロフィール
カメラマン・撮り方コンサルタント田部信子
前回は、バレンタインによく登場するブラウニーの撮り方をやってみました。
チョコレートの中でも今回は、表面がツルツルのショコラを、どうやったら美味しそうに撮れるのかお伝えします。
撮り方と同時にアレンジのバリエーションもお伝えしていきますね。
【写真で丸わかり】チョコレートをおいしく見せる撮り方(2/2)
目次
BEFORE 箱が目立ってショコラの印象が薄い
せっかく並んで買ったり、大事な人にもらったショコラ。
写真に残したいのに、いざ撮ってみるとなんだか魅力的じゃない。

格好良い感じにしたくて、下にはスレートボードを敷いたりもしたのに。
これはどうしてなんでしょうか。
前回の記事を読んでいただいた方はもうお分かりですね?
そう、光の当て方が間違っているんです。
ポイント① ショコラは窓に向かって撮る
上の写真の撮り方を図解しますね。これはこのように、窓を背にして撮っています。

よく「お料理は窓際で撮りましょう」というのは聞くと思います。
でも、窓を背に立って撮っては意味がありません。これだけはやめましょう。
では、どうするか。
この図の場所に移動してみます。つまり窓に向かって斜めに立つ感じです。

この位置で撮ると、以下のような写真になります。

もう、これだけでチョコレートの値段が変わったぐらいの変化がありますよね?
ただ、撮る位置を変えただけ、です。
2枚を比べてみると一目瞭然です。

ショコラの高級感を出したいのなら、「窓に向かって撮る!」と覚えてください。
ポイント2 ショコラを箱から出して撮る
ショコラが綺麗に写る場所をみつけたら、あとは少しずつスタイリングを変えて撮っていきます。
まずは箱の中からショコラを出して撮っていきましょう。箱の中に入れたままで撮るよりも、ショコラが生き生きしてくるような気がします。
その時に大事なのは、決して素手で触らないこと。
ショコラは指紋が付きやすいので、絶対にビニール手袋などをつけて触りましょう。
また、長時間触ると溶けてくるので、部屋を涼しくした上で、極力ショコラに触れる時間を短くしましょう。
このように、箱からいくつかだけ出して、残りを箱に入れたままにしてもかわいいですね。

AFTER 美しいチョコレートが主役に

バレンタインのチョコレート、大事なのは窓際でどっちを向いて撮るか、です。
合言葉は「窓に向かって立って撮る!」
合言葉を唱えながら、素敵に撮ってみてください。
【おまけ】背景を変えると楽しい!
今度はガラっと雰囲気を変えるために、背景を変えてみましょう。
ちょっとかわいい雰囲気に変えたいので、色ケント紙を使って撮っていきます用意したのは30cm✕30cmのスクラップブッキング用のケント紙。
チョコレートは小さいので、このぐらいのサイズの紙でも使えます。

まずは、チョコレートを並べてみました。ちょっとガチャガチャめに置いてもかわいいです。

いくつかは箱の中に戻してみたり・・・

ひとつぐらい折って、食感を見せても良いですね。

こんな感じで一部をお皿に乗せるのもかわいいかもしれません。
おさらい
ショコラを美味しそうに撮るには。
◎窓に向かって立って撮る
◎箱の中から出してみる
◎下地を変えてみると雰囲気も変わる
◎食感が分かるように割ってみる
◎チョコレートは素手で触らない
執筆/料理カメラマン・田部信子
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この記事を書いた人

- 料理カメラマン
- カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。