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人生を変えるI amな本ちょっとの気づかいで、自分も相手もうれしくなれる「小さなマナー」とは?

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少しの自己投資で人生を変える読書術。今回は横田真由子さんの『大人女子の小さなマナー帖~一流のお客様に学んだ気づかい 』(だいわ文庫)を紹介。

「上質なものを少しだけ」というコンセプトで、「ミニマムリッチ」な人生を手に入れることを提唱する、横田真由子さん(オフィスファーレ代表)。


研修講師や「ミニマムリッチ®コンサルタント」として独立する前は、ハイブランド店の販売員として、VIP と呼ばれるお客様たちと接していました。


そうしたお客様から横田さんは、本物の品性とはどのようなものかを学んだそうです。


来店客に共通するのは、「お人柄がよく、あたたかで、思いやりがありました」という内面的な品性の良さ。


近著『大人女子の小さなマナー帖~一流のお客様に学んだ気づかい』(大和書房)で、こう記す横田真由子さんですが、本書ではそうした品性の磨き方を教えてくれます。

相手の時間は「財産」という心づもり

その一つが、「相手の時間を大切にする言葉」。

販売員時代、なじみのお客様は電話で、「今から、伺ってもいいかしら?」と、横田さんを気遣っていたそうです。そして、買い物の際も不必要に長居することもありません。


これは、「時間は財産」であるという意識の表れ。横田さんは、「つい、相手の時間をもらっていることを忘れがちです」と指摘します。横田さん自身も、その点は肝に銘じています。
例えば、

私は、食事会なども、できるだけ 2 時間で切り上げるようにしています。2 時間以上は、同じ話題の堂々巡りになることが多いと聞いたことがあるからです。いつまでもダラダラといて、何となく尻すぼみになって解散するより、名残り惜しくても 2 時間で切り上げた方が、「楽しかった。また会いたい」と、思ってもらえるのではないでしょうか。(本書 59p より)

横田さんは、こちら側から誘った場合、時間をもらったことのお礼は、その日のうちにメールで伝えるそうです。相手のために時間を使うことは最大のギフト。そして、感謝の言葉は早くに行うのがマナーだそうです。

バッグの中身は自分サイズへの「選び直し」を

写真/Canva

日常使いのバッグの外側には気をつけてはいても、中身についてはいかがでしょうか?


横田さんは、「バックに入っているものは、あなたの生き方そのものです」と言います。何を入れ、何を入れないか。その「モノサシ」を決めることが、自信をもたらしてくれるそうです。

モノサシを持たず、あれもこれもと荷物を持ちすぎると、その重さに負けて歩くスピードが遅くなったり、本当に大事なものがわらないまま、歩き続けることになります。(本書 166pより)

「モノサシ」は何にすべきかと、深く悩む必要はありません。横田さんの場合、それは「ご機嫌でいること」。「手触りのいいハンカチだったり、母からもらった小さな手鏡だったり」と、気分が上がるものを持ち歩くようにしているそうです。

また、バッグの中身を、透明なビニール袋に全部入れて、その分量を目で確かめることもすすめられています。もしそれで多すぎると感じたら、要らないと思うものを、まず一つピックアップ。1 週間後、また一つ取り出します。これが、自分サイズへの「選び直し」となります。バッグだけでなく、クローゼットも同様。8 割ぐらいに減らすと、ぐっと使いやすくなり、快適に感じられると横田さんはアドバイスします。

選ぶためにかけた時間がなによりの贈り物

写真/Canva

大事な人への目に見える気づかいの一つに、贈り物があります。


どんな贈り物を選ぶかも重要ですが、プレゼント選びにかける時間も忘れてはなりません。
横田さんは、この時間が相手へのなによりのギフトになると言います。

プレゼントをいただいたときは、この時間を相手が自分のために使ってくれたことが、何より嬉しいと感じます。そして、手書きのメッセージが添えられていると感激もひとしおです。(本書 186p より)

一方、こちら側が贈り物をいただいたときのマナーはご存知でしょうか? それがリボン付きのものであれば、「開けてみてよろしいでしょうか?」と言って、その場で開けることです。


横田さんは、これに関係したエピソードを、本書の中で紹介しています。それは、ファッションショーのゲストに来られた女優さんに、ファンの方が渡した贈り物。

クールな印象が強い女優さんでしたが、そのとき、マネージャーさんが代わりに受け取ろうとしたのを制止し、わざわざ立ち止まり、「ありがとうございます。開けてもいいですか?」とその場でリボンを解き、箱の中を見て、「わぁ、かわいいですね」と笑顔でおっしゃいました。そのとき、「何て誠実な方なんだろう」と驚きました。(本書 193p より)

ここで注目したいのは、感謝の気持ちをすぐ伝えるという姿勢。のし付きや包装されているものはその場で開けませんが、お礼は早めにが基本。また、お返しの品は、くれぐれももらったもの以上の額にしないことが肝心です。


リモートワークの普及や、自宅で過ごす時間が増えたせいか、言葉遣いや作法がいつの間にか、おろそかになっているかもしれません。また、年を重ねるにつれ、そうしたことがおざなりになっているかもしれません。もし思い当たるなら、マナーを学びなおすことの大切さに、今いちど注意を向けることが必要ではないでしょうか。春めくいま、本書を参考に、できるところから改善してみるとよいでしょう。

この記事を書いた人

鈴木 拓也
鈴木 拓也
都内出版社などでの勤務を経て、北海道の老舗翻訳会社で15年間役員を務める。次期社長になるのが嫌だったのと、寒い土地が苦手で、スピンオフしてフリーランスライターに転向。最近は写真撮影に目覚め、そちらの道も模索する日々を送る。

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