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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室サラダ写真は鮮度が命なのに、くたびれて見えるのは「光」のせい?(サラダの撮り方 1/3)

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売上げアップにつなげる!人気のサラダですが、サラダ写真はずばり鮮度が命。でもこの鮮度を写真で表現するのは難しい? 写真下手なライターkikkoが料理カメラマンnocco先生に教えてもらいます。

どんなふうになってしまうの?

なんかべちゃっと平面的にみえるんですよね・・・。

立体感がないってことかしら。それには光の使い方が大事なのよ。

立体感って光で出すんですか・・・?

Before 〈平面的なサラダ〉

立体感のない写真は、サラダの盛り方に原因があるのかと思う方も多いようですが、実は一番大事なのは、光をどこから当てるか、ということです。

今回は光を当てる方向で写真がどう変わるかを分かりやすくするためにLEDライトを使って撮っていってみましょう。

kikko さんが言っている「立体感のない写真」をLEDライトで再現してみました。サラダは山型に盛っているのに、あまり立体感はでていないですね。

プロの常識 〈立体感は光で作る〉

上の写真はこのように撮ったものです。光がサラダに正面から当たっている状態です。

サラダを撮る時にこのような光で撮ると平面的な写真になってしまいます。それは葉っぱ一枚一枚に明るいところと暗いところがないためなんです。正面から光が当たっているので、影が葉っぱの影に隠れてしまって写らないんですね。

立体感を出すためには、一枚の写真の中に明るい部分と暗い部分がないといけないんです。

そのためには、光はサラダの向こうから当てる必要があります。

プロのテク 〈サラダは後ろからの光で撮る〉

では、立体感を出すためにはどうしたらよいか。それは、後ろから光が来る位置で撮ることです。

具体的には、こんな感じで撮ります。いわゆる逆光と言われる状態ですね。

このように光に向かって撮ることで、一部の葉っぱは透けて新鮮さが出て、また一枚一枚の葉っぱに立体感が出てくることで、写真に立体感がでます。

この場合、光は真後ろでも、斜め後ろでも構いません。

After 〈立体感のあるサラダに〉

立体感を出すためには、立体的に盛ればいいんだと思ってました。
まさかの光が重要だったんですね!?

でも先生、立体感は出たけれど、ちょっと手前が暗いのが気になるんですが。

それは、前回作った「レフ板」を使うといいんですよ。では次は、レフ板を使ってサラダの手前部分の暗いところを明るくしていきましょう。

おさらい

◎立体感は光で作る

◎サラダは後ろからの光で撮る

次回に続く

この記事を書いた人

田部信子
田部信子料理カメラマン
カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

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