賢い40代女性の服の選び方。「ブランド」ではなく「アイテム」に注目している
賢い40代女性の服選びのポイントとは?ニューヨークのミリオネアにイメージコンサルティングをしてきた一色由美子さんに教わります。
プロフィール
イメージコンサルタント一色由美子
成功した女性たちの共通点はどんなことなのでしょうか。「自己プロデュースを妥協しないことです」と話すのは、ニューヨークでミリオネアのイメージコンサルティングを手掛け、著書に『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』を持つトップコンサルタントの一色由美子さん。その教えをお伝えします。
目次
「娘と姉妹に見える」女性は美しい?
年齢を重ねれば、肌に弾力や潤いがなくなってきたり、シワや白髪が増えたり、体の線がたるんできたりという見た目年齢が上がり、老化が進行します。
日本アンチエイジング・ダイエット協会は、食べ物や生活習慣で老化を遅らせ、洋服のデザインを賢く選ぶことでスタイルを良く見せる方法を学ぶ協会です。実年齢にかかわらず、見た目年齢の進行をできるだけ遅らせることは、可能なのです。実際、40代でも、たるみレベル1(非常に若い)の方もいれば、20代でレベル3(かなり老化している)の方もいるのが実情です。
私が帰国したころの日本は「美魔女ブーム」でした。その中でもっとも違和感を覚えたのが、女性ファッション誌で、「娘と姉妹に見えます」ということを最高の賛辞として載せたページでした。日本は〝若い〟〝幼い〟ということがとてつもなく価値があるものと見なされるカルチャーですが、欧米では親子が姉妹に見えるという特集は、まず組まれないでしょう。若さは美しいけれど、美しいことが若さでは決してないのです。
〝アンチエイジング〟という言葉が独り歩きしていて、解釈に大きく差があるようですが、美しい年齢の重ね方、真のアンチエイジングとは、見た目の若さだけに固執しないこと。20代のような格好(髪型、メイク、カラーコンタクト、服装)をした大人の女性は、残念なことに品位がなく見えます。逆に今までと同じデザインの洋服を着ていて、年齢より若作りに見えないかと不安になって、私のところのコンサルティングを受ける女性も多いのです。
年齢で注意するのはブランドではなくアイテム選び
年齢でブランドを選ぶことはなかなか難しいものです。また、マダム向けのブランドはサイズが大きめに作られていることが多いので、スリムな人には似合わないこともあります。
ですから、年齢相応の服を選ぶといっても40代になったらデパートのミセスコーナーで買い物をするということではありません。そういったブランドを選ぶと年齢以上に老けて見られることもあります。ブランドにかかわらず、アイテムを選ぶ時に少し注意すればいいのです。
例えば、ウエストが細い方なら、ウエストをマークした洋服のほうが断然スタイルが良く見えます。ですが、ハイウエストのワンピースや、脚がきれいだからといって、フレアのミニスカートなど、少女チックな格好をすれば、かなりの人は違和感を覚えるでしょう。また大人の女性が、キャラクターグッズをやたら持っているのも知性を感じにくいものです。
女性の体の部位で、年齢が一番現れるのは、二の腕やヒップ、膝のたるみやウエストのゆるみ、手や首のシワです。ですから、首に大きめのネックレスやスカーフを巻き、手や脚にはBBクリームを塗ってアラを隠すことも必要になります。膝がたるんでしまったら、ミニスカートは卒業し、膝を隠すほうが美しく見えます。年齢を感じさせる部分を鍛えて美を追求している方は、もちろん見せてもかまいません。そういった方こそ、若作りではない年齢不詳だと思います。
皆を納得させる美しい大人の女性とは、知性も品位もあって、物事のとらえ方や考え方に奥行のある人。心も体もたるまないよう鍛えている人。そして、自分のスタイルを持っている女性です。だから、ミニスカートをずっと穿きたい、キャラクターグッズを身につけたい、と思ったら、周りを気にしてオドオドすることなく、堂々として個性を突き詰めてほしいと思います。若作りと年齢不詳の境界線は、誰かの真似をしているのか、自分のスタイルを貫き通せるのかだと思います。
そして大人の女性にこそ、全身鏡は必須です。お風呂上りには裸か下着姿で鏡の前に立ち、たるみはないか、姿勢はまっすぐか、シルエットが太くなっていないかということを確認しましょう。洋服を着た時には違和感がないか、見た目とファッションのバランスはとれているかなど、全身をくまなくチェックしてください。気づいた時点で欠点をカバーしていけば、いつまでも本当の意味で若々しい女性でいられます。
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『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』(一色由美子)より「メイクで美しくなる本当の理由」を再構成しています。
構成/村上いろは