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1・5・9月は要注意! 後悔しないために知っておきたい「退職バイオリズム」。「会社を辞めたい」の本当の理由を見極める 

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会社を辞めたい本当の理由

「退職のバイオリズム」や「ブラック・ぬるま湯・ホワイト」職場の見極め方を解説。今の環境を客観的に定義し、漠然とした不安を言語化することで、会社を辞めた後に後悔しないための方法とは?

「会社を辞めたい」は一時的なものか、本質的なものか

「もう限界だ、明日には辞表を出そう」と決意した翌日、少し仕事がスムーズに進むと「やっぱり、もう少し頑張れるかも」と思い直す。そんな「辞めたい」と「辞めたくない」の波に揉まれて、疲弊してはいませんか?

多くの人が陥るこのループ。実は、意思が弱いからではありません。退職や転職を考えてしまう特有の「バイオリズム」が存在するって知っていましたか?

「退職学」の研究家・佐野創太氏は、著書『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』の中で、退職のモヤモヤを「解消すべき一時的な不満」と「環境を変えるべき本質的な違和感」に分けて考えることの重要性を説いています。

本記事では、後悔しない決断を下すために、今の自分の状態を客観視するための「3つの視点」を整理していきます。

視点①:感情の波を疑う「退職のバイオリズム」

人は、自分の置かれている環境に関わらず、周期的に「今の場所から逃げ出したくなる」時期があります。

1月・5月・9月の「長期連休明け」:リフレッシュしたことで、日常のストレスとのギャップが浮き彫りになる時期。

ボーナス支給後:一つの区切りがつき、「報われた」という実感が薄れた瞬間に緊張の糸が切れる時期。

周囲の環境変化:同僚の退職や、友人の昇進報告など、他人と比較して焦りが生まれる時期。

こうしたタイミングで生まれる「辞めたい」は、一過性のストレスによるものかもしれません。まずは、自分の感情が「特定の時期」に影響されていないかを冷静に見極める必要があります。

視点②:今の環境を「3つの色」で定義する

次に考えたいのは、今の職場があなたにとって「どのような場所か」という客観的な定義です。佐野氏は、職場を以下の3つのタイプに分類しています。

① ブラック職場(すぐに離れるべき場所)

残業代の未払い、パワハラ、心身を壊すほどの過剰なノルマ。これらは「あなたの努力」で解決できる問題ではありません。ここに留まることは、将来の自分を削ることに直結します。

② ぬるま湯職場(注意が必要な場所)

人間関係も悪くないし、給料もそこそこ。でも、5年後に自分が成長しているイメージが全く持てない。こうした「変化のない環境」は、一見穏やかですが、あなたの市場価値をじわじわと下げていくリスクがあります。

③ ホワイト職場(再検討の余地がある場所)

制度も整い、理不尽なつらさもない。それなのに「辞めたい」と思うなら、それは「環境」ではなく、あなた自身の「やりたいこと」と「現在の役割」がミスマッチを起こしている可能性があります。この場合、転職ではなく「社内での異動」や「副業」で解決できるケースも少なくありません。

今のモヤモヤは、この3つのうちどこから来ているのでしょうか?

視点③:「モヤモヤ」を言語化するノート術

不安の正体は、常に「形が見えないこと」にあります。頭の中だけで考え続けると、悩みは肥大化し、解決不可能な怪物に見えてきます。

そこで推奨されるのが、自分の本音を書き出すプロセスです。 佐野氏が提唱するノートの基本はシンプル。

今の不満を書き殴る:「あの言い方が腹立つ」「この業務に意味を感じない」など、誰にも見せない前提で吐き出します。

書いたノートを深掘りすることで自分の価値観が浮き彫りになってきます。

「決める」ことより「知る」ことが先

「辞める」という大きな決断を前にすると、私たちはつい「YesかNoか」の結論を急いでしまいます。しかし、焦って下した決断は、次の職場でも同じ悩みを繰り返す原因になりかねません。

大事なのは、勇気を持って飛び出すことではなく、今の自分の立ち位置を正しく「知る」ことです。

バイオリズムを知り、環境を定義し、自分の本音を言葉にする。このプロセスを経て初めて、私たちは「今の場所でやり直す」のか、「新しい場所へ進む」のかを、自分の意思で選べるようになります。

【監修者】佐野創太(さの・そうた)

「退職学(R)」研究家。著書に『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)など。

※本記事は、佐野創太氏の知見に基づき再構成したものです。

この記事を書いた人

長谷川恵子
長谷川恵子編集長
猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。

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