人生を変えるI amな本女性リーダーを目指す人に欠かせない「話し方の設計書」。いい人、できる人で終わらないための『信頼される話し方の本質』とは?

目次
話し方には3つの階層がある
リーダーの話し方を学ぶ上で最も大切なことを先にお伝えします。図のように、話し方は3つの階層に分かれています。
第1層「好感度」
第2層「情報伝達」
第3層「行動変容」

女性リーダーは第3階層です。相手に「行動変容」をもたらす力が必要です。行動変容とは人の心を動かし、チームを動かす力。
第1階層の好感度や第2階層のロジカルさは、正解がはっきりしていて、身につけることができます。
しかし、第3層は正解がありません。
だからこそ自分の中から価値観を絞り出し、自分の言葉だと自信を持って語れるようになることが必要なのです。
キャリア設計より話し方の設計が大切な理由
女性で、自分のキャリアパスやキャリアデザインを考える人は多いと思います。
・管理職を目指す。
・プロジェクトマネジャーとして活躍する。
・起業して自分の事業を育てる。
・どんな仕事をしたいのか。
・どんな働き方をしたいのか。
・10年後、どんな自分になっていたいのか。
そんな未来を思い描きながら、日々努力している人も少なくないでしょう。でも、そのキャリアを実現するために欠かせない「設計」があります。
それが、「話し方」の設計です。
元NHKキャスターのスピーチDrの価値観を言語化する設計書
どれだけ能力があっても、どれだけ実績を積んでも、信頼される人になれなければ、人も仕事も集まりません。
今回紹介する『信頼される話し方の本質』は、話し方のテクニックではありません。「信頼されるリーダーとして、自分をどう設計するか」を学ぶための一冊です。
NHKでの報道番組キャスターの経験と大学准教授である矢野香氏による、心理学エビデンスをもとにした経営者や組織の役職者が実践する「話し方」メソッド。
メソッドを学ぶ前に知っておくべきリアルな課題を見ていきましょう。
女性リーダーを目指す人の意外な悩み
・好感度も実力もあるのに、なぜか「影響力」がない
・丁寧に伝えているのに、人が動かない
いい人、できる人ほど、リーダーのポジションに近づいた時にぶち当たる壁なのです。
話し方において、いい人とは「好感度」、できる人とは「情報伝達」を意味します。でも、影響力を発揮できない、人を動かせない原因はただ一つ、「信頼される話し方」を知らないからです。
AI時代のリーダーに必要な用意周到さ
残念なことに〈わかりやすく〉〈結論から〉〈短く〉伝えるだけでは、「行動変容」を起こせません。
AI時代のリーダーはもっと泥臭く、用意周到に伝え方を設計する必要があります。
以下は、「話さなくても語れる」ために必要な要素です。
・見た目で語る
・視線で語る
・言葉で語る
・所作で語る
例えば「見た目で語る」とはどういうことでしょう。

ファションではなく「話し方」という視点で考えてみてください。
左は曲線を、右は直線を意識的に取り入れています。どちらがリーダーっぽいいか、どちらが素敵か、どちらが自分に似合うか、ではなく、「見た目によって伝えたいメッセージが変わる」ということです。
自分の目指す女性リーダー像を外見で語るメソットです。
さらに女性リーダーに必要なのは「信頼」です。信頼は「いつも同じ」であることと矢野香氏は説きます。
ですから女性リーダーを目指すのであれば「ある1点」に向かって設計することが大事。
心理学を用いた「セルフパペット」で自己プロデュース
「ある1点」とは、心理学の「セルフパペット」というもの。直訳すると操り人形ですが、本書では「ビジネス用の私」と定義。
見た目から、所作、思考、話し方まで、すべてを設計します。
・アクセサリー選び
・ファッション選び
・笑顔の作り方
・歩き方
・姿勢
・目線の送り方
簡単なのに失敗するワークとは?
失敗した人だけが得られる気づきがあります。
早速、やってみてください。とても簡単です。

AI、あなたのチャッピーに言葉だけで北斗七星の絵を描いてもらうだけです。
でも、ちょっとした仕掛けがあります。使用禁止ワードを設けています。
・北斗七星
・柄杓
・星座
ちなみに以下が、話し方のプロである矢野香氏がChatGPTに描かせた北斗七星です。

このように、簡単なものでも予想に反してほとんどの人が失敗します。この失敗を通して得られるものが、リーダーとしての自己成長を促します。
簡単なことほど言語化が難しいワーク
一つでも当てはまることはある人は、誰も教えてくれなかった「話し方の設計図」を身につけることをお勧めします。
✅ わかりやすく伝えているのに、言うことを聞いてくれない
✅ 丁寧に話しているのに、やる気を出してくれない
✅ 一生懸命説明しているのに、プロジェクトが前に進まない
✅ 何度も話し合っているのに、チームがまとまらない
✅ 準備して臨んでいるのに、スピーチの反応が悪い
✅ 名刺交換のあと、相手に覚えてもらえていない
✅ リーダーになったとたん、キャラのつくり方がわからなくなった
✅ 話し方の本を読んでも、現場で使えた試しがない
この本のワークは簡単で楽しいにも関わらず、自分の目指す未来の解像度の低さが露呈するかもしれません。
『信頼される話し方の本質』目次
まえがき うまく話すより大切なこと
序 章 リーダーの話し方は設計力
第1章 いまこそ話し方を学ぶ、本当の理由
第2章 どう話すかより、何を話すか
第3章 話す前の話し方:見た目で語る
第4章 言葉以外の話し方:所作で語る
第5章 印象に残る話し方:順番で語る
第6章 リーダーの話し方:自分を語る
第7章 スピーチ本番
著者プロフィール

矢野香(やの・かおり)
スピーチコンサルタント、長崎大学准教授。博士(総合社会文化)。NHKキャスターとして報道番組を17年担当した後、独立。経営者や政治家、上場企業のCEOやCFOなどをクライアントに多く持ち、失敗できない場面で信頼を勝ち取る「正統派スピーチ」を伝えることを使命としている。大学教員としても心理学の人間科学に基づいた「他者からの評価が上がる話し方」を研究、実践的なスピーチコンサルティングに活かしている。テレビやメディアで政治家や著名人などの話し方についての解説なども行う。著書に『その話し方では軽すぎます!』(すばる舎) 、『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法 』(ダイヤモンド社)、『最強リーダーの話す力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
書籍概要

信頼される話し⽅の本質 いい人で終わらないリーダーは「決めてから話す」
著者 :矢野香
発売日:2026年6月26日
判型 :四六判
頁数 :288ページ
定価 :1,870円(税込)
ISBN :978-4479798538
発行元:株式会社大和書房