SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室チーズケーキが美味しそうに撮れません②ホールケーキの撮影アレンジ3テクニック
ホールケーキにもいろいろ種類がありますが、チーズケーキのようなシンプルなものは素材感、質感、味の想像をいかに掻き立てるかがカギになります。
チーズケーキのホールはシンプルなだけに、どんな食感なのか、舌触りはどんなのかが分からないですよね。「味を見せる」ためにはカットして断面を見せることが必要です。美味しさを伝えるためのホールケーキの撮り方を、今回は3つお伝えしていきます。
目次
ホールケーキの撮り方① ケーキサーバーで持ち上げる
前回やった、ケーキサーバーで持ち上げる方法です。
サポートする人がいる場合は、サーバーを持ってもらい撮りましょう。
一人で撮る場合は、スマホを三脚につけて、右手でサーバーを持ち上げ、左手でシャッターをきります。リモコン付きの三脚があれば、左手にリモコンでシャッターをきれるので、より簡単に撮影できます。
ホールケーキの撮り方② カットしたケーキを別皿で見せる
少しスペースがある場合は、手前の小皿にカットしたピースをひとつ置き、後ろに残りのホールケーキを写すのもオススメです。
こうすると、見る人は味も想像できるし、より写真が自分ごとになります。
別皿にひとり分のケーキを取り分ける、フォークを置くなど、普段食べる時に似た状態にすると、人は「食べたい!」と思うようです。見る人にアクションを起こさせるために、是非やってみましょう。
ホールケーキの撮り方③ より味を見せるためにフォークを使う
カットすることで味が想像しやすくなりました。ここでは、さらにもう一歩進んで、食感を見せていきます。
ケーキをナイフで切ると断面はスパッと綺麗に切れます。
しかし一方で、断面が綺麗すぎると本来の質感が損なわれてしまうこともあります。
ここは敢えて、実際食べる時のようにフォークで一口分をすくってみます。
ナイフで切った断面と違うのが分かるでしょうか?
フォークでカットをすると、よりリアルな断面が見えてきます。
After
フォークでカットすると小さいクラムと呼ばれるカケラがお皿に散ります。
実は、これも質感を表現するのに一役買っているんです。ここは敢えてこのクラムをそのままにします。
こうすると、実際に食べる時の雰囲気を出しつつ、ホールケーキの雰囲気も表現することができます。
ホールケーキの味を伝えるための3つの撮り方をお伝えしました。
見る人がアクションを起こしたくなる写真にするために、是非やってみてください。
おさらい
ホールケーキの撮り方3つ
◎カットしたケーキをサーバーで持ち上げる
◎小皿に切り分けたケーキを置き、背景に残りのホールケーキを写す
◎切り分けたケーキをフォークでカットし、自然な切り口を見せる
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この記事を書いた人
- カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。