フリーランス2年目の壁。ポートフォリオブログを作らないと損をする!
あなたに依頼できること・実績・問い合わせ先などを掲載することで、新規の依頼獲得につなげることができます。ポートフォリオブログの作り方をお伝えします。
フリーランスは、頑張りに比例して収入を伸ばせる訳ではありません。いくら真摯に取り組んでも収入が激減してしまうことがあります。苦戦した経験を持つフリーランサーも多いでしょう。
今回はフリーランスになって1年以上過ぎた方に向けて、新規の依頼獲得につながる「ブログを活用したポートフォリオの作り方」をお伝えします。
目次
フリーランス2年目の壁をどう乗り越える?
1年目は過去の実績で仕事は来る
フリーランスとして独立する際、最初はある程度の仕事の当てがあり、当面の生活費を確保した上でスタートする方が大半かと思います。そのため、最初の1年目はさほど危機感を抱かずに過ごすことができるでしょう。
問題は、2年目以降。フリーランス2年目の壁が立ちはだかるのです。
2年目以降、仕事獲得が難しくなる?
自分自身がいくら頑張ろうとも、外部要因により独立当初の思惑通りに成長できないことがあります。そうすると、蓄えが底をつきはじめ、理想の仕事ができす、希望する収入も得られない。
私ごとになりますが、私はフリーランス歴9年のWebコンテンツクリエイターです。独立当初はフリーライターとして、Webメディアに加え、雑誌・フリーペーパー・書籍などの紙媒体でも執筆していました。しかし、雑誌の休刊、編集担当者の異動・転勤、メディアの閉鎖などの外部要因により、これまで継続的にあった仕事を次々に失ったのです。
苦しい状況でしたが今では、文章だけでなく写真や動画などマルチにこなすフリーランスWebコンテンツクリエイターとして、新規の仕事を得るようになりました。
ブログが壁を乗り越えるカギ
仕事を失っていった時、その壁を乗り越えさせてくれたのが、ブログでした。
ブログに「依頼できること」「実績」「問い合わせ先」などを掲載していたことで、数々の企業からお声掛けいただけたのです。つまり、ブログがポートフォリオ化し、自動的に営業してくれていたということです。
そんなポートフォリオブログの具体的な作り方は、以下の通りです。
*【備考】ブログツールとして誕生したWordPressやMovable Typeを使って、ウェブサイトを制作する方が昨今増えています。本記事ではそれらのツールを使って制作・運営するウェブサイトを広義的にブログと表現します。
ブログを立ち上げる手順
世界で一番使われている「WordPress」が一番オススメ
ブログは、主に3つの始め方があります。
- WordPress(ワードプレス)
- レンタルブログの有料プラン
- レンタルブログの無料プラン
私がおすすめするのは、WordPress(ワードプレス)です。
WordPressとは、オープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)。わかりやすく言い換えると、各自が用意したWebサーバーにインストールすれば容易にブログやウェブサイトがつくれる無料のソフトウェア、ということになります。全世界のウェブサイトのおよそ半数がWordPressで作られていると言われており、カスタマイズ方法や参考書籍も沢山あるので情報も得やすくおすすめです。
ブログの開設はどうやればいい?
開設手順は以下のとおり。
- ドメインを取得する(iam-iam.jp のような独自のURL。料金は年額数千円)
- レンタルサーバーを借りる(ロリポップ!、エックスサーバーなど。料金は月額千円程度)
- WordPressをインストールし、各種設定を行う
- 有料テーマを購入する(JIN:R、SWELL、SANGO、MERILなど。料金は1〜2万円)
これで完了です。
3のWordPressをインストールする詳しい手順は、レンタルサーバーのウェブサイトに書かれています。また、デザインをかっこよくカスタマイズしたい場合は、ウェブサイトの見た目をガラッと変えることができる有料テーマを購入すると手っ取り早いです。国内外の有料テーマが多数あり、それぞれに詳しいマニュアルもついています。それに沿って行えば簡単です。
どうしても手間を掛けたくない方は、レンタルブログの有料版を利用すると良いでしょう。
レンタルブログは多数ありますが、私は「はてなブログ Pro」をおすすめします。独自ドメインが設定でき、広告を非表示にすることができるからです。また、1契約で10個までブログを立ち上げることができるので、ジャンル・テーマごとに複数運営できる楽しみもあります。
ちなみに無料のレンタルブログは、まったくおすすめできません。
理由はあちこちに勝手に広告がつくからです。新規の仕事を獲得するための営業ツールを作ろうしているのですから、ここは広告宣伝費としてお金を掛けましょう。意図しない広告がベタベタと貼られたポートフォリオは良い印象を与えません。
有料とはいえ、ほとんどが月額1,000〜2,000円程度に収まるので、さほど負担にはならないでしょう。
ポートフォリオブログに書くべき3つのこと
さて、ブログを開設したら、次はコンテンツ制作です。
ここで書きたいのは、以下の3項目。
- 依頼できること
- 実績
- お問い合わせ先
以下、順に説明します。
【1】依頼できること
まずは、あなたという商品を紹介します。
つまり、あなたに何を依頼できるのかを提示するのです。特に以下の3項目は、必ず書きましょう。
■必須3項目
- 名前
- プロフィール
- 業務内容
その上で、下記項目について必要に応じて加えてください。
- プロフィール写真
- 年齢
- 所在地
- 経歴
- 資格
- 料金
- 図やイラスト、など
何もかも詰め込む必要はありません。あなたに仕事を依頼してくれるお客様視点で、どんな情報が欲しいかをイメージして加えましょう。たとえば、年齢が近い方がもとめられる業種であれば、年齢が記載されていると親切です。ただし、盛り込み過ぎは相手に伝わりづらくなるので要注意。
【2】実績
実績の提示は、相手への安心材料になります。
成果物があると「このクオリティーの仕事ができるのだな」と伝わりますし、そこに大手企業との取引があれば「業界のことを知っていて、仕事の作法がわかっているな」と伝えることができます。
クライアントとの秘密保持契約などを確認の上、実績とし公言可能なものは随時紹介していきましょう。
【3】お問い合わせ先
言うまでもありませんが、お問い合わせ先は明記してください。
WordPressであれば、プラグイン『Contact Form 7』を使えば「お問い合わせフォーム」を容易に設置することができます。お問い合わせフォームをつくったら、正常に稼働するかどうかを必ずテストしましょう。
以前、私のブログで設定にミスがあり、メッセージが届かない期間がありました。私から一向に返信がないので、お客様からお電話をいただき事なきを得ました。しかし、それ以外でご迷惑を掛けてしまっている可能性もあります。
設置時は必ず動作確認をしてください。また、WordPressやプラグインのアップデートで、いつ不具合が発生するかわからないので、定期的にきちんと動いているかどうかの確認も忘れずに。
ポートフォリオブログを作成すべきタイミングはいつ?
実績のないうちはポートフォリオは作れない
フリーランスとして独立したての頃は、実績はまだほとんどありません。自己アピールをするにも、実績が無いと相手に「私に仕事を依頼してください」とは伝えづらいのです。
たとえば、あなたがプロフィール用の写真をフリーランスカメラマンに撮影してもらいたいとします。その際、「私はカメラマン一年生です。実績はまだありません」という方には依頼しづらいでしょう。
あなたのことをよく知らない相手から声を掛けてもらうには、とにかく実績です。実績を積み上げていくことで、それが判断する指標になるのです。
独立から1年以上経ったら作ろう
実績を積み上げたら、その実績を伝えるポートフォリオブログを作成しましょう。独立したての頃はつくりづらいですが、独立から1年以上経った方は、ぜひ始めてみましょう。
また、すべてを1ページにまとめる必要はありません。ブログですので、新規のページを追加するのは簡単。業務内容や実績について深くお伝えしたい場合は、別の記事でしっかり伝えることができます。
単なる日記ではないブログ。
あなたの営業ツールとして、ぜひご活用ください。
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この記事を書いた人
- 文章、写真、動画を駆使したWebコンテンツ制作が得意なフリーランサー。会社員時代に始めたブログがきっかけでヘッドハンティング。レゲエ専門メディアの編集長を経て、独立しました。強み:初対面の方と何時間でも話せる。インタビューも好き。弱み:打たれ弱い。