Interview
インタビュー

【88歳現役シンガーの仕事論】元気の秘訣は韓流推し⁉︎ ステージの2時間立ちっぱなし、歌いっぱなし

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88歳になった今も現役シンガーとしてステージに立つ齋藤悌子さんが語る、大人が好きなことを仕事にするために必要なこととは。

プロフィール

ジャズシンガー齋藤悌子

(さいとうていこ) 1935年沖縄県生まれ。米軍統治下時代に、那覇の米軍基地内でジャズ・シンガーとして歌手活動をスタート。88歳になった今も現役でステージに立ち続けている。

「ジャズが大好き」と10代の時に、未知の世界に飛び込んだ齋藤悌子(さいとうていこ)さん。輝く秘けつは「ときめき」と教えてくれました。

好きという気持ちだけで続けられる

「好きという気持ちだけで続けられるの?」と聞かれたら「もちろん」と即答します。クラシック、ポップスなど音楽にはいろいろなジャンルがありますが、私にとってジャズは別格。米兵さんたちにリクエストされたジャズを覚えるために、バンドマスターをしていた夫が、私のために楽譜を作ってくれました。カタカナで書いた歌詞を必死で口ずさんで、体に言葉とリズム染み込ませていきました。実は今も英語は話せないんですよ。

ライブが終わったらグイッと飲む一杯がおいしい!

ライブ中は椅子に腰をかけたりせず、立って歌います。約2時間のコンサートでは、途中休憩もありません。終演後に娘や共演したバンドメンバーと喉を潤す時間が至福の時です。乾杯に欠かせないのは、もちろんビール。沖縄にはオリオンビールもありますしね。連続で公演がある時は、初日は我慢しますが、終わった後に「グイッ!」と飲む一杯は本当においしい。頑張った自分へのご褒美です。

楽しみはライブ終わりに「グイッと一杯飲むこと」という齋藤悌子さん

自分が望む人生は、ない道を切り開くしかない

一歩進みたいけど、本当にこの道を選んで良いのかなと迷っている人へ。「くじけちゃダメよ」と伝えたい。私も高校生の時に「歌を仕事にできるのかな」と迷いました。「えい!」と飛び込んで、その先は無我夢中で頑張りました。人生には、楽しいことも立ち上がれないくらいつらいこともある。自分が望む人生を実現するには、ない道を切り開いていくしかない。信じて進めば結果はついてくる。88歳の私は、命がいつまで続くか分からない。この先どうなるか分からないなら、好きだという気持ちを貫いた方が、人生楽しいじゃない!と今は思います。

人は理想を忘れた時に老いが始まる

どのような状態を老いと思いますか? 私はある本で「私は人は年を重ねるだけでは老いない」という言葉を知りました。「人は理想を忘れたときに老いが始まる」とも書いてあり、このことは自分自身にも言い聞かせている好きな言葉。沖縄にある老人大学の卒業式に招かれてお話をしたときにも、卒業生の方々にもお話ししました。皆さんびっくりしていたけど、にこにこ笑って聞いてくれました。

恋をすることが大事。ヨン様が好みです

はつらつと生きる秘けつは、恋をすること。優しい人が大好きで、見た目は(韓国人俳優の)ヨン様(ペ・ヨンジュン)が理想です。出かけた先で素敵な人を見つけたら、自分から声をかけることもあって、ライブのMCでメンバーに明かされたことがありました。色んなことにアンテナを張って、ファッションやメークも大切に。いつでもときめいていたいです。

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