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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室チョコブラウニーが美味しそうに撮れません。どっちから光を当てるか?

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iPhoneユーザーなら絶対に使うべきポートレートモード。タップするだけで背景がボケるのでオシャレ感が爆上がりするだけでなく、撮影したあとからボケ感の編集も自由自在。

プロフィール

カメラマン・撮り方コンサルタント田部信子

カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

もうすぐバレンタインですね。
誰かにあげるため。自分のためにチョコレートを作ったり買ったりする方も多いのでは?
でも、チョコレートっていざ撮ってみると難しい!
黒いかたまりのような写真になったり、逆になんだかうすい茶色の物体の写真になってしまったり・・・。
そんなチョコレートの代表格、ブラウニーとショコラの撮り方をお伝えします。
今回はブラウニーの撮り方です。

【写真で丸わかり】チョコレートをおいしく見せる撮り方(1/2)

BEFORE 茶色い塊に見えるチョコブラウニー

目で見てると美味しそうなのに、写真に撮ると美味しそうに見えない。そんな代表格のチョコレート。

例えばこんな感じになってしまう方も多いのでは?

なんか茶色くて、質感も分かりにくいですね。

暗いから質感が出ないのかな?と思って全体の明るさを明るくすると・・・今度は薄い茶色い写真になる。

これではチョコレートっぽくないな・・・と思って、今度は暗めに撮ると、ただの黒い塊にしか見えなくなる。しかもせっかくの白いリネンやお皿がグレーになってしまう。

一体どうしたらいいの?となりがちです。

ポイント① ブラウニーを美味しく見せる光の向き

チョコレートを撮る時は、どこから光が当たっているか、ということがとても大事になります。

今回の上の写真は窓を背にして撮ったもの。図で書くとこうなります。

この位置で撮ると、ブラウニーには正面から光が当たります。すると、表面の凹凸が見えなくなり、質感が写らなくなるんです。

では、どの位置から撮れば良いのか。

オススメは、今とは真逆の方向です。つまり、下の図のように窓に向かって立って撮ります。

すると、写真はこのように変わります。

随分と質感が出てきたのが分かるでしょうか。

先程の写真と見比べてみましょう。

随分と質感が出てきたと思います。

ポイント② ブラウニーを美味しく見せるお化粧

これである程度質感は出せてきましたが、せっかくなので可愛くしたいですよね。

ここからは、ちょっとしたTipsで、可愛くするコツをお伝えします。

このブラウニーのピントはピンクペッパーなので、周りに追いペッパーをしてみます。

また、ポイントとして、粉糖をふってみます。粉糖をふるだけでも、随分と可愛くなりますね。

最後に、手前のひとつをフォークで割ってみます。

フォークで割ると、このブラウニーが硬いのか柔らかいのかなど

食感が分かるようになります。

AFTER  食感までわかるチョコブラウニー

ピンクペッパーや粉糖でちょっと飾りつけ、割ることで動きを出してみました。

撮る場所を変え、ちょっとしたTipsで随分写真の印象が変わったのではないでしょうか?

次回は、 ショコラを撮るためのコツをお伝えします。

おさらい

チョコブラウニーを美味しそうに撮るには。

◎窓に向かって立って撮る
◎画面が寂しい場合は粉糖などで動きをつける
◎食感が分かるように割ってみる

執筆/料理カメラマン・田部信子

この記事を書いた人

田部信子
田部信子料理カメラマン
カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

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