Interview
インタビュー

《ウエンツ瑛士の仕事論》38 歳になっても学び直しー読書、新聞で年齢に相応しい知識を吸収

ログインすると、この記事をストックできます。

ミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』に主演するウエンツ瑛士さんが語る、大人が好きなことを仕事にするために必要なこととは。

プロフィール

俳優ウエンツ瑛士

ウエンツ瑛士 1985 年、東京都生まれ。4 歳より子役、モデルとして活動。小池徹平と結成した音楽グループ「WaT」では作詞・作曲を務めるなど多彩に活躍している。NHK 大河ドラマ『利家とまつ』、映画『ゲゲゲの鬼太郎』などの話題作に出演。

テレビ番組では司会、舞台では主演を務めるなど活躍するウエンツ瑛士さん。好きな仕事をし続けるために心がけていることを教えてくれました。

仕事を続けるために口にするのはナッツだけ?

好きな仕事をし続けるために守っていることは、節制することです。10 月には 38 歳になります。日々、自分が年を重ねていると実感しているので、体調を維持するため最近はナッツ類しか口にしていません。バラエティー番組に出演させていただくことも増え、司会を任せていただけるようにもなりました。慣れ親しんだ共演者との番組作りは、安心感もありますが、みんな一緒に年を取っていると年齢を忘れてしまう怖さがあると気が付きました。年齢にあった知識を持ちたいと考えるようになってからは、新聞や本を読むようになりました。知識を得ることは、意識の変化につながる。それは僕自身の成長になると感じています。

すべての仕事を失う覚悟だった

2018 年 10 月から 1 年半。イギリスのロンドンに留学しました。社会人のみなさんは仕事を置いて海外に行くなんて大それたことできないと感じる人もいるかもしれない。でも自分の人生にとって大切だと思う選択なら、勇気を出して踏み出してほしいです。仕事でも何でも、精いっぱいやったからといって評価されるとは限らないけれど、できないと二の足を踏んで時間を過ごすより、よっぽど良い経験になると思います。僕自身は再び芸能界という場所に戻りましたが、渡英する前は「全ての仕事がなくなる」と覚悟していました。身を置く場所が変われば、出会う人も変わる。変化を楽しむことは、人生を充実させることにつながると思います。

仕事は「本気で取り組めるか?」が大切

仕事を選ぶときに大切にしていることは「本気で取り組むことが出来るか」ということ。舞台ならステージに、テレビや映画ならカメラの前に立つ人間だけが頑張っても、良い作品にはならないんですよね。スタッフの方など、裏方の方から受け取った熱いものが、僕の心を揺さぶってくれることもある。自分自身が感動して、それを伝えたいと思う気持ちが、その役でしかできない表現につながると信じています。

エンタメは夏の花火と同じ? 固執しない

エンタテインメントは時代を映す鏡のようなもの。でも夏の花火のように忘れられてしまうものでもあると考えています。一瞬の美しさっていうのかな。打ち上がっている最中も、「美しいな」と感じている間に、次の花火が打ち上がるじゃないですか。だから僕ら演じる側は、そこに固執しないこと。会場に足を運んでくださる方にとっては、何か発見があればいいなと思っています。

ログインすると、この記事をストックできます。

この記事をシェアする
  • LINEアイコン
  • Twitterアイコン
  • Facebookアイコン