SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室揚げ出し豆腐が美味しそうに撮れません③ シャッターを押す直前に盛り付ける
茶色い料理を美味しく見せるコツは、いくつかあります。一つはお皿の色、そして食材を分けること。たったこれだけで、格段に美味しそうな写真が撮影できます。
前回はお皿を変えたことで随分と揚げ出し豆腐っぽさが出てきましたね。
ただ、時間が経ってしまって大根おろしがあんを吸って茶色になってきてしまいました。料理はできたてが1番おいしそうに撮れます。前回のセッティングをいかして、撮り方の手順をおさらいしながら、再度できたてのお豆腐で撮ってみましょう
目次
Before
プロの常識
前回撮影した光の感じやセッティングをそのままいかして、素早く撮るための手順をおさらいしていきます。
お皿と豆腐だけを置いてカメラアングルを決める
まずは前回の写真を撮った窓際の場所に白いお皿を置いて、その上に揚げ出し豆腐をひとつ乗せてみます。この状態で、お豆腐の側面と上面が見えるカメラアングルを探します。
また、このアングルを決めた状態でスマホ(カメラ)を三脚に固定しておくと、後はスマホの液晶からどう見えるかを確認しながら具材を足していくだけなので素早く撮影することができます。三脚を持っている方は、是非やってみてください。
大根おろしを乗せる
スマホ(カメラ)の液晶画面を確認しながら、どこに置くのがいいかを考えて置いていきます。
きのこを手前に飾る
今回はお豆腐一つだけの盛り付けのためきのこを上に乗せることができませんでした。お豆腐の手前にきのこを置いてみます。
あんをかける
お豆腐の周りをメインにあんをかけていきます。大根おろしにあまりかけると、だれてきてしまうので、かける場合でも端の方だけにしましょう。
お皿の右後ろから光が当たっているので、あんの一部がキラっとし光るので、瑞々しさを表現できます。
青みを追加する
茶色いお料理の場合、どこかに緑や白があると、それだけで爽やかさが出てきます。このお料理だったらどんな青みを足せるかな?ということを考えるのも楽しいです。
最終調整
最後に、全体のバランスを見ながら最終調整をしていきます。
今回は改めて見てみると、大根おろしの位置が手前過ぎて、豆腐の上面があまり見えません。大根おろしを少しだけ後ろにずらすといい感じにお豆腐の角の周辺が見えるようになりました。
これで良さそうです。お箸の位置を調整したり、最後にいくつかアングルを微調整して本番の1枚を撮ります。
After
白いお皿で撮ることで、あんの色も綺麗にでてきて、揚げ出し豆腐っぽくなりました。
今回のように薄い色をきちんと見せたい、という時は、白は最強ですね。ただ、渋いイメージで撮りたいなど、お料理によっては前回使ったような青いお皿も効果的だったりします。その都度、何を表現したいのか、というところから逆算して選んでいけるといいですね。
おさらい
◎光やアングルを決定した後に、順序よく盛り付けて素早く撮る
◎三脚でスマホ(カメラ)を固定しておくと、いちいちカメラ位置を探さずに済むのでおすすめ
◎おろしにあんをかけると、だれやすいので要注意
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この記事を書いた人
- カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。