Interview
インタビュー

吉岡里帆のビンタ3発「棒で殴られたのかと思った!」 映画「Gメン」で矢本悠馬がクセのあるオタク肝田役

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ヤンキーとオタクしかいない落ちこぼれクラス「G組」の生徒が、恋に友情に奮闘する姿を描いた映画「Gメン」。撮影前に体重を約10キロ増やし、全力でオタクを演じた矢本悠馬さんに役へのこだわりを伺いました。

プロフィール

俳優矢本悠馬

1990年京都府生まれ。映画「ぼくんち」(2003年)でスクリーンデビュー。主な出演作に、映画「ちはやふる」(16・18年)、映画「アイネクライネナハトムジーク」(19年)、映画「破戒」(22年)など。ドラマ、CM、映画で幅広く活躍している。

原作マンガのファンだったという矢本悠馬さんは、「やるなら肝田を演じたい」と熱望していたそう。依頼が来たときには「運命」を感じたといいます。高校生のアツい友情と青春を描いたエンターテインメント作品。現役の学生にも、卒業した大人たちにも楽しんでほしいと願っています。

――「彼女できる率120%」と大人気のモテ校「私立武華男子高校」で、問題児ばかりを集めた「G組」で、プロレスを愛するオタク・肝田茂樹を演じます。見た目に度肝を抜かれました。

矢本:元々、小沢としおさんの同名原作漫画のファンでした。読んでいるときから「やるなら、肝田をやりたいな」と思っていたので、オファーをいただいてうれしかったです。運命的と思いました。

――「G組」には個性強めのキャラクターは多く在籍していますが、なぜ肝田に惹かれたのでしょうか。

矢本:ヤンキー漫画の中に登場するガチオタって、ヤンキー側に助けてもらうことが多いけど、プロレスが好きで技もマスターしている肝田は、ケンカが強いオタクなんです。そんなオタク見たことなかったので魅力的でした。

――オタクっぽさを醸し出すために、クランクイン前に体重を約10キロ増やされたと聞きました。

矢本:はい。映画「ちはやふる」の“肉まん君”はオリジナリティーを追求しましたが、肝田は小柄なところが僕自身とも似ているし、髪を寝かせれば寄せられるんじゃないかと思い、3カ月で10キロ以上増やしました。ドラマ「水球ヤンキース」(2014年)のときは、水球の前にずっとクロールをして血を吐きながら、ビルドアップしていったんですけど、今回は真逆。脂肪たっぷりのだらしない腹になりたいと思って、1日8食くらいかな。パンとかピザとか、食べて食べて食べまくりました。一気に体重を増やしたので腰痛に悩まされました。

映画『Gメン』の1場面©️2023「Gメン」製作委員会 ©️小沢としお(秋田書店)2015

――映画では役者さんたちがセリフを口にしながら噴き出していたり、アドリブも多かったのかなと感じました。印象に残っているシーンはありますか。

矢本:そうですね。岸優太さん演じる(門松)勝太と出会う場面など、アドリブも多かったですね。印象に残っているのは、G組の担任・雨宮瞳役を務める吉岡里帆さんにビンタされた撮影ですね。「手加減されると、こっちがおいしくなくなるから、思いっきりやって」と伝えたら、棒で殴られたのかと思うくらい衝撃的な一発で、頭がクラっとしました。

――ビンタをされたのは、本番1度きりでしたか?

矢本:それが、寄りと引きの映像を撮る必要があったので、“3回戦”はあったかな。2回目からは、(ビンタが)「来る!」と分かっているので、体がかたくなりました。

――体を張った名シーンは見逃せませんね。最後に作品を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

矢本:高校を舞台に恋愛、ケンカをする場面もあって、「夏!」っていう感じがする作品になっています。見終わった後、いい意味で何も残らないと思います。今、学生をしている人には、「Gメン」に出て来る面々に負けないような楽しい学生生活を送ってほしいですし、もう卒業してしまった大人たちには、「青春ってこんな風だったな」と甘酸っぱい気持ちになってもらえたらうれしいです。

取材・執筆・撮影/翡翠

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▼公開情報

映画「Gメン」 8月25日全国公開

公式サイト:https://g-men-movie.com/
出演:岸優太 竜星涼 恒松祐里 矢本悠馬 森本慎太郎 りんたろー。ほか
原作:小沢としお『Gメン』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
監督:瑠東東一郎
配給:東映

映画『Gメン』ポスター

©️2023「Gメン」製作委員会 ©️小沢としお(秋田書店)2015

この記事を書いた人

翡翠
翡翠執筆・写真
音楽や映画、舞台などを中心にインタビュー取材や、レポート執筆をしています。強み:相手の良いところをみつけることができる。弱み:ネガティブなところ。

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