Interview
インタビュー

《MEGUMIの仕事論》年齢を重ねると落ち込んでいても誰も面倒を見てくれないから「自分の感情とどう向き合っていくのか」?

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この10年で最も美しくなった“母ちゃん女優”MEGUMIさんにインタビュー! 「肌をケアすればマインドも上がる」。SNSでの「MEGUMIほうれい線」のコメントに向き合うことでオリジナルの美容法と自分自身のメンテナンスメソッドを生み出した?

プロフィール

女優MEGUMI

岡山県出身。1981年9月25日生まれ。2001年に芸能界デビュー。映画『事故物件 恐い間取り』(20年)、NHK『伝説のお母さん』(20年)などに出演。09年2月に第1子を出産。20年2月、『第62回ブルーリボン賞』で助演女優賞を受賞。現在は、美容情報の発信にも力を入れながら、個人事務所や金沢のカフェ「たもん」の経営も行っている。

初の美容本『キレイはこれでつくれます』が10万部を突破したMEGUMIさん。役者として、プロデューサーとして、経営者として、母として・・・多彩な顔を持つMEGUMIさんが意識しているのは「何でも面白がること」と言います。

「母ちゃん女優は時間がない!」から同時にスキンケアと頭皮ケア

現代の女性は、女性として妻として、母など色々な顔を持っていますよね。27歳で出産をした私も同じ。常に時間が足りない“母ちゃん女優”にとって、細切れの時間を無駄にしないことは大切なこと。スキンケア後にメイクをすると、ファンデーションなどがよれるので、化粧水が肌になじむのを待つ間には、頭皮をマッサージするなど、出来た時間を上手にやりくりすることを心がけています。いろいろなものを試しましたが、忙しくても結果が出るものだけを紹介したのが、初の美容本『キレイはこれでつくれます』です。

MEGUMI初の美容本『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社刊)

「年齢を重ねたら誰もかまってくれない」から自分でケア

若いときは、落ち込んでいたら周囲が「どうしたの?」と気遣ってくれましたが、歳を重ねてからは「そんな風にしていても、誰も面倒見てくれないよ」と思うようになりました。女性は感情の生き物だと思うので、自分の感情とどう向き合っていくのかはとても大切なこと。私自身は息子が産まれて、心を揺さぶられることが増えました。抱えすぎたなと感じたときは、サウナに行って落ち着かせます。肌をケアすればマインドも上がります。

「20代、30代の延長線が40代」だから決めたことをやる

歌手に憧れてアメリカのニューヨークに音楽留学したのが高校生のとき。初めての海外で右も左も分からず、経験した全てのことが新鮮で感動的でした。10代はスポンジのようになんでも吸収できる時期。20代は10代で見たものの中から、自分の「好き」が見えて来る時間だと思います。ひとつに決めずに、どれも全部挑戦してみる。その体力があるのは20代なんじゃないかな。

私は27歳で授かり結婚をしたので、激動でした。30代は、20代のように若くはないし、ベテランでもない。なのに、いきなり世の中の目線が変わって戸惑いました。上手く行ったこともあれば、挫折したこともあった。突っ走った20代の結果が、30代で見えたと感じます。40代は、30代で決めたことを形にしていけるよう、頑張っていきたいです。

「自然に朽ちていきたい」から清潔感をキープ

28歳のとき、テレビに出演した私の顔に刻まれたほうれい線を見た人から、「劣化」とSNSで悪評を立てられました。当時は表に出ることを躊躇するほど落ち込みましたが、41歳になったいまは「老いも少しずつ受け入れて行こう」と考えています。若くて瑞々しいピカピカの役者もいれば、老婆もいるのが役者の世界。無理をせずに、自然に朽ちていきたいと考えています。年齢を重ねたときに大切なのは、清潔感。メンテナンスを欠かさずに、味わいがあるクラシックカーになることが理想です。

初の著書『キレイはこれでつくれます』の1ページ (撮影:217..NINA)

「樹木希林さんを目指す」から何でも面白がる

フリーペーパーの編集や、金沢でカフェのオーナーなど、さまざまなことに挑戦してきました。40代は映像作品のプロデュースをすることに力を入れていきたいと考えています。亡くなられた俳優の樹木希林さんの著書を読んだときに「何でも面白がることを大切にしている」と書かれていて、私も樹木さんのような思考を持ちたいと思いました。常に好奇心を持ってワクワクする方向に自分を置いていたいです。

「40代は、30代で決めたことを形にしていけるよう、頑張っていきたい」

取材・執筆・写真/翡翠
編集/MARU

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