モノづくりを仕事起業のきっかけは夫についていったケニアで出会ったカラフルで美しいアフリカ布との出会い。布が自信をくれた！〈アパレルブランド代表／河野理恵さん〉

アフリカ・ケニアを拠点にアパレルブランドの運営をしています。「キテンゲ」と呼ばれる布を使用した商品をケニアで製作し、日本のお客様にお届けしています。また2022年からはゲストハウスや現地研修プログラムの運営も行っています。

大学を卒業し、社会人を経験してから起業しました。起業するまでの間、介護職（親が要介護になった際に役立つ知識だと思ったから。おじいさんやおばあさんと接する機会が少なく苦手だったので克服しようと思った）、日本大学通信教育部（教員免許取得のため。子どもが苦手だったので、苦手克服のためにも知りたいと思った）、不動産会社での採用担当（教育実習を経て、１対30人以上を相手にする教師は向いていないと思った。1人1人とちゃんと向き合いたいので、会社に勤めて土日に教育機関のボランティアをしようと思った）など、複数の分野を経験。その都度、自分なりに考えて選択してきましたが、今振り返ると、好きや得意を伸ばすよりも苦手を克服することを考えていたようです。

夫からの勧めで起業しました。ケニア移住のきっかけはケニアで起業した夫について行ったからですが、移住前に「何かやりたいことができた時、会社があったほうが便利だから」と勧められ、気づいたら私名義の会社が立ち上がっていました（笑）。それが2017年12月のことで、合同会社Asante Sanaです。 当時は、夫から「やるとしたら何？」と聞かれても、「ケニアにあるものを販売する、、、小売じゃない？」と適当に答えるイメージくらいしかありませんでした。移住後も、「私には、なにができるんだろう。私は、なにがしたいんだろう」と考えるばかり。 そんな私にとって、堂々とカラフルなアフリカ布のお洋服を着こなす、アフリカの女性たちの姿がまぶしくて、自分にはない自信を感じました。思い切って私もアフリカ布で作ったお洋服を着てみたら、「なんでもできる気がする！」と前向きな気持ちになれたんです。また、「これが私！」と自分の個性も見出せた気がして、自信を持つこともできました。 その時に感じた「アフリカ布には個性を引き出してくれる力がある」。以前の私のように、変わりたいと思っている人、いつも周りの目を気にして自分が出せない人、自信が持てずにモヤモヤしている人に、アフリカ布で作ったお洋服を届けたいと、2018年12月に「RAHA KENYA」を立ち上げたんです。

想いがあっても数字に乗らなかった時は精神的にくるものがあります。たびたび、そんな時が訪れます。

自分の気持ちを大事にして動くことができる。できることが増え、可能性が広がったこと。

楽観思考で「大丈夫でしょ」となりやすい所。社員さんからの冷静な指摘や考えを聞き、ハッ！と事の重大さに気づくことが多いです。

全くないです。営利、変動費、融資という言葉も知らなかったですし、税理士さんの言葉が全て異国語に聞こえるくらいでした（笑）。

①ケニアの方との価値観の違い ②数字意識の低さから生じた経営危機 ③コロナでケニア製作中止

頭にくることはたびたびありますが、すぐに忘れるので覚えていません（笑）。

自分の人生の責任を取るのは自分。他人ではなく自分がどうしたいかを考えよう。

オーダーメイドのお洋服受注で、5万円くらい。大事なお金をくださったお客様への感謝と、お金に見合ったものをご提供せねばというプレッシャーと責任感を持ちました。

「稼ぐ」目的ではなく「旦那さんに依存せずに生きる」「自分を成長させる」目的でやっていたので、「稼いだか」の思考を持っていなかったです。個人的な収入は会社員時代より減りましたが、今までで一番充実した人生を送っています。そして会社自体は思ったよりも売上がでるようになりました。

秘密です、すみません！

元々貯金で持っていた200万円を全て投入しました。

最初は会社員時代の４分の１で設定し、子供が生まれて足りないと思ってからは数万円あげ、現在も最低限の心地良い金額を保っています。

チャレンジするための資金力、マンパワー

お金よりも家族や好きな人と過ごす時間やリラックした時間を多く持つ方が幸福度が高まると思ってます。

1年間

ないです。

法人化しています。