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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室買いたくなる商品写真の撮り方③ 味がわかる写真って?

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商品を撮るにはどうしたらいいのか?駆け出し料理ライタ―のkikkoは、美味しさが伝わる料理写真を撮るために、カメラマンnoccoにスマホでプロ級写真の撮り方を教わっている。今回は大福の撮り方に挑戦。

プロフィール

カメラマン・撮り方コンサルタント田部信子

カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

どういう雰囲気で撮りたいか、が大事

横からの光を使って、大福の柔らかさは出せたと思うんですが、まだ美味しさを撮れていない気がします。

そうですね。因みにこれは「うぐいす大福」とのことですが、うぐいすと聞いてどんなイメージを持ちますか?

それはもう、春!です。

そうですね。では、春のイメージを出そうと思った時に、このお皿のチョイスってどうかしら?

確かにそうですね。もっと明るい色のお皿の方が良い気がしていきました。

Before 〈春の季節感が出ていない〉

プロの常識 〈表現したいトーンで小物を揃える〉

イメージ写真の場合、まずはどのような雰囲気で撮るかを決めます。その時に重要なのが季節感。その季節に合った色味、素材感のお皿やカトラリーを選びましょう。

プロのテク 〈季節感にあったお皿を選ぶ〉

春の季語でもある「うぐいす」の名前が入った大福。春を意識して撮りたいですね。

わざわざお皿を購入する必要はありませんが、手持ちのお皿の中でも明るい色目のものを使ってみましょう。

プロの常識〈味を見せるために中身を見せよう〉

大福は、そのまま撮影してしまうと中身がどうなっているか分かりません。中身を見せることで、どのような味なのかを見せましょう。

プロのテク 〈カットしたものとそのままとを両方見せる〉

2つに切って中身を見せる

今回は2つに切ってみると、中身はこし餡でした。中を見せないと、粒餡なのかうぐいす餡なのかも分かりません。こういう場合は、切って断面を見せましょう。

また、切る時に少し真ん中が凹んだことで、より柔らかさが強調されています。

また、もともとの形がどのようなものなのかを見せるために、後ろに切る前のものも置いておくと良いでしょう。

更にプラスアルファの演出を

ここまででも良いのですが、更に大福を食べる時をイメージしやすくするために、お茶を置いたりしてみても良いでしょう。今回は緑茶を置くことで、色味も追加してみました。

After 〈プラス1テクでお茶を置く〉

焦げ茶色のお皿に置いた時よりも、春らしい「うぐいす大福」になりました。大福の柔らかさも出て、食べたい感じに撮れたと思います。

撮影する時は、まず自分の中にイメージを先に作っておいて、そこに向かって色々と組み立てていけるといいですね。

おさらい

◎季節感を感じられるような小物を使う

◎大福は2つに切って中身を見せる

次回に続く

この記事を書いた人

田部信子
田部信子料理カメラマン
カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

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