「オシャレ」より「ラク」を優先するようになったら危険信号。40代キャリア女性の分岐点とは?
服に「素敵」より「ラク」を求めるようになったら危険信号。ニューヨークのミリオネアにイメージコンサルティングをしてきた一色由美子さんに教わります。
プロフィール
イメージコンサルタント一色由美子
成功した女性たちの共通点はどんなことなのでしょうか。「自己プロデュースを妥協しないことです」と話すのは、ニューヨークでミリオネアのイメージコンサルティングを手掛け、著書に『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』を持つトップコンサルタントの一色由美子さん。その教えをお伝えします。
目次
ノースリーブのワンピースでレストランへ行ける?
毎日職場と家の往復ばかりの生活をしていると、ファッションも実用一辺倒になってしまいがちです。年齢に関係なく、引き締まった体のお客様には冬でも会食用のノースリーブのワンピースをおすすめします。すると、お客様のほとんどが「この上に何を羽織ればいいでしょうか」と質問されます。デザイナーはその服を一着で美しく見せるためにデザインしています。「おしゃれに会食するならこの上には何も着ないほうがいいですよ」と答えると「でも寒いから……」と。
もちろんノースリーブで冬の街は歩けません。外ではコート、カシミア入りのカーディガンなどの下にワンピースを着て、レストランに着いたらコートとカーディガンを脱げば良いのです。コートはクロークに預けるか、クロークのないお店なら、入ってすぐ脱いで手元に置いておきます。カーディガンを脱ぐのは面倒ですし、少々、肌寒いかもしれませんが、そこは我慢を。
もちろん体調が悪いなら別ですが、素敵でいたいことよりもラクなほうがいいと思い始めたら、危険信号です。それが進行すると、女性であることを意識しない行動や見た目に変わってしまうからです。外見だけでなくしゃべり方やしぐさも、周りの方の目が気にならなくなり、品のない行動をとってしまいがちです。そうなると他の人たちから丁重に扱われることは期待できません。人から丁重に扱われる人、尊敬される人であることは、あなたの背筋を伸ばし、生活に潤いを与えてくれます。
先日セミナーを受講してくださったお客様よりいただいたメッセージです。
「セミナーから戻り私の意識はやっぱり変わっていました。なるほど、と実感しています。すっかりファッションやスタイル、お化粧、髪型のことなど忘れていた自分に気づくことができ、それこそ女を捨てていたな、と感じました。家事と仕事ばかりに追われ、しかも田舎。誰の目も気にならず、何を着ていても私のことなど知らない人ばかりですものね。自分の見せ方や見られ方も、女性としてとても大事なのだと改めて感じます。白黒の世界から色がついた世界に戻った感じがします。本当にありがとうございました」
自分の周りが色づき始めれば、様々なことに挑戦したくなるはずです。そのためにもたくさんおしゃれをしてください。とはいっても、日常生活の中ではなかなかおしゃれをする機会がない人も多いはず。素敵な服を買っても会社に着ていくのはもったいないと思う人もいるでしょうし、職種によっては華やかな服装を禁止されていることもあるでしょう。
同じ服をいつも着ていると思われたくないから、「コストパフォーマンスを考えて黒、白、グレーのベーシックカラーしか買いません」。これは最近よくお客様から聞くフレーズです。そんな方は、海外のファッション誌でも、日本のファッション誌でもかまいません。雑誌を手に取って、眺めてみることから始めてみてください。きっと世の中にはこんなに素敵な色の洋服たちとそれを着こなしている美しい女性がいることに気づき、自分のワードローブに対しての気持ちが変わるはずです。
素敵な服をまとう理由を見つける
次におしゃれをする理由を作ることをおすすめします。食事会、お気に入りの歌手のコンサート、勉強や趣味のサークルに入る、同窓会、自分でおしゃれできるパーティを主催してしまうなど、素敵な服をまとう理由を見つけるのです。
そして究極は、自分のためにおしゃれができる人になること。おしゃれして、ひとりでもレストランやバーへ行ってみましょう。先日、50代のお客様が、カシュクールのトップスに革のタイトスカートをはいて銀座の街を歩いていたら、2人の男性から声をかけられたそうです。彼女はイメージコンサルティングを受けてから、意識革命と服装革命を起こしていて、本当に素敵に変わられました。おしゃれをする理由を見つけて、モノクロの世界からカラフルな世界へ行きましょう。
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『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』(一色由美子)より「メイクで美しくなる本当の理由」を再構成しています。
構成/村上いろは