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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室

SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室ドリンクが美味しそうに撮れません① 斜めに撮るのは正解?それとも間違い?

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カメラマン田部信子が撮影した長細いグラスに入ったジュースの写真

せっかく鮮やかなストロベリージュースを作ったのに、なんか普通の写真になっちゃうんです。どうしたら良いんでしょうか?

どんなふうになってしまうの?

なんか格好良くないんですよ。

なるほど。斜めに撮ってるから安定感がないのも一つの原因ですね。

安定感ですか・・・?

Before 〈安定感のない写真〉

レストランなどで写真を撮っている人を見ていると、スマホを斜めにして撮っている方が多い印象です。SNSでも割とこういう写真を見ます。しかし、このように水平線が斜めになるような撮り方をすると、写真に安定感がなくなります。不安定な印象を与えたい場合は別ですが、それ以外は水平線はまっすぐに撮った方がよいでしょう。

プロの常識 〈水平線はまっすぐに〉

基本的に料理や商品写真を撮る時は水平線をまっすぐにすることを心がけましょう。水平線が曲がっていると、そこに何か意図があるのかと感じてしまいます。今回、見せたいのはジュースの色や爽やかさ。余分な要素はできるだけはぶきましょう。

とはいえ、完全に水平を保つのは意識してみると案外難しいものです。そんな時はスマホのカメラの機能に助けてもらいましょう。

プロのテク 〈グリッド線を使って水平線をまっすぐに〉

今回はiPhoneの場合でご説明します。

まず[設定]メニューの下の方にある[カメラ]を選びます。

その中の[グリッド]をオンにしてください。

これで終了です。

Android系のスマホの方は、カメラアプリの設定画面から「グリッド」を選択してください。やり方が分からない場合は、「(お持ちのスマホの機種名)カメラ グリッド」で検索すると設定方法が出てくると思うのでやってみてください。

この設定をした後でカメラアプリを立ち上げると、画面に白い線が出てきます。

その線と、画面の中の水平のラインを合わせるようにすると、水平にしやすくなります。

さて、水平になって安定感は出たものの、よく見ると手の影が入ってしまっています。

画面左側にある[3x]のボタンをタップして、ズームして離れて撮ってみましょう。

先程の写真で見ると、このグラスは上が広くて下が狭まった形のグラスに見えますが、3倍にズームしてみると、実は寸胴型だったことが分かります。

After 〈安定感のある写真に〉

確かにこうやって撮った方がきちんとして見えますし、そもそもグラスの形が最初の写真だと違って見えてました。
なんだか斜めって格好いいのかと思って撮っていましたが、逆に不安定な感じになってしまうんですね。これからはカメラをまっすぐにして撮ります。

でも先生、爽やかな感じってもっと出せないんですかね。

こうやって壁にくっつけてしまうと「ヌケ感」がなくなって爽やかさが出ないですよね。次は背景から離して置いて爽やかさを作っていきましょう。

おさらい

◎カメラを斜めにして撮らない

◎カメラの「グリッド」機能を使って水平に撮る

◎ズームしてグラスの形をきちんと写す

ドリンク写真の撮り方はこちら

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