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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室

SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室ドリンクが美味しそうに撮れません② 「抜け感」を出すだけで透明感アップ

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前回水平をきちんとすることを意識して撮ったら随分安定した感じになったんですが、ストロベリージュースの爽やかさが出ていないのが気になります。

そうですね、前回最後にお話したように、写真に「抜け感」を出していきましょうか。

「抜け感」ってなんですか?

例えば、今回のように壁にグラスをぴったりつけると、絵がそこで止まってしまいますよね。ジュースの後ろに空間を作ってあげることで、奥行きが出て、爽やかさも出るんですよ。

ジュースの赤を際立たせたくて白っぽい壁につけたんですけれど、それが良くなかったんですね。

Before 〈抜け感のない写真〉

このように、グラスを壁にぴったりとくっつけてしまうと、せっかくのグラスの透明感があまり出てきません。透明感を出すにはどうしたら良いか。それは、光に透けさせることです。

プロの常識 〈綺麗な色のジュースは透けさせる〉

例えば、小さい頃、キラキラしたガラスの小物を太陽に透けさせてみたことはないでしょうか?

透明感のあるゼリーや飲み物をキラキラに見せたい場合は「透けさせる」のが王道です。

さて、透けさせるにはどうしたらいいのか。太陽に向かってガラス小物をかざしたように、ジュースやゼリーの後ろから光を当ててあげれば良いんです。

プロのテク 〈後ろの方から光を入れて透明感アップ〉

上の写真では横から光が来ているので透けた感じが少ないんですね。撮る場所を少し変えてグラスの後ろから光が入る位置にグラスを置いてみます。

氷など時間が経つと溶けてしまうようなものを撮る場合は、飲み物を入れる前の状態で一旦確認します。今回は氷だけ入れた状態で確認してみます。

グラスの左ななめ後ろから光が入るように、窓に向かって立って撮ってみます。グラスの影を見ると、右ななめ下に影が伸びていますね。光が左ななめ後ろから当たっていることが分かります。

赤い色が映えるように、背景には白い板を使います。

After 〈ジュースが透けた爽やかな印象に〉

確かに透けている感じが出て良くなりました。でも、もうちょっと雰囲気のある感じで撮りたいんですよね。

なるほど。後ろをボケさせたりするのはどうかしら?

え?スマホでもボケ写真って撮れるんですか?撮りたいです!

おさらい

◎透明感を出すために斜め後ろからの光で撮る

◎氷などを使う場合は、ダミーの被写体を使って先にアングル等を決めておく

ドリンク写真の撮り方はこちら

プロフィール

カメラマン・撮り方コンサルタント田部信子

カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

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