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詐欺メイクYouTuberすうれろのゆる~いビジネス入門1年後会社を辞めると決めてみる―時間管理の専門家・石川和男さんに聞く(後編)

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詐欺メイクYouTuberすうれろが、ビジネスの達人にゆる~く入門。時間管理術の専門家・石川和男さんに超副業のお話を伺いました。

石川和夫

プロフィール

ビジネス書の作家石川和男

時間管理コンサルタントとして、関連する多数の著書を持つ。建設会社に勤めながら、大学講師やセミナー講師、さらに税理士も務め、5つの仕事を持つ。著書に『仕事が速い人は「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになる!』(明日香出版)『残業ゼロのノート術』(きずな出版)など19冊に上る。
公式サイト

副業はやりたいがこなせるかが不安。会社を辞めて自分のやりたいことがやりたいが、会社を辞めるのも不安。

自分の夢か安定か。どうバランスをとるか悩む人は多い。

時間管理の専門家として5つの仕事をかけ持つ石川和男さんの時間と行動のメソッドとは?

 

「1年後、会社を辞める」と決めてみる

この20年間で仕事は減りますが、少子高齢化で労働人口も減ると言われています。その減った分をAIが補えば、人間はただ単純作業をするのではなく、より人間として高度なことができるようになるわけです。今までは何でもできる“”平均的な人”が優遇されていましたが、自分のオリジナリティで勝負できるようになる。

自分の強みを持っている人が、どんどん活躍できる世の中になっていくとも言えるのです。

その練習というわけではありませんが、今、仕事に対して不満や不安を持っている人がいたら、「1年後に会社に辞める」と決心をしてみてください。すると、今まで“会社に使われてやっていた仕事”という目線から、“1年後に独立、転職するためにお金をもらって学ばせてもらっている”に変化して、いろんなことが見えてくるはずです。

そうやって1年間過ごせば、実力がついて本当に独立できるかもしれないし、今の会社や仕事が好きになったり、上司から認められて居心地がよくなったり、自分のやりたい仕事が見えてくるかもしれません。

衝動的に辞めて条件の悪い会社に移るくらいなら、「1年後に会社を辞める」と決心して、その1年間はお金をもらいながら働く練習、職業訓練校にいると思いながら働いて、自分を磨くことに専念してみる。

いきなり転職とか独立はハードルが高いと思うのは当然です。そこで今の会社を辞めたときのメリット、デメリットを書き出してみると面白いかもしれません。例えば、収入はなくなるけれど、6ヶ月は失業保険がもらえるし、いざとなったら親元から通えるなとか、子どもが独立するから今は30万円必要だけど、夫婦だけなら15万円で済むとか。

頭の中だけで考えていると不安感が増してしまいますが、紙に書くことによって、思っていたほど大変じゃいと認識できたり、人に見てもらってアドバイスを得ることもできる。ひとりで頭の中でグチグチと考えて時間をムダにするより、紙に書き出して視覚化することのほうがよっぽど効率的です。

高尚な目標より、自分の欲望だと動きやすい

“若いときの苦労は買ってでもしろ”と言われますが、僕の場合も、あのブラック企業での辛い日々があったから頑張れた、というところが大きいと思います。あのとき、もし中途半端に辛い程度だったら、そのまま会社に残っていたかもしれません。

ブラック企業を辞めた後、税理士を目指していたときのモチベーションは、勉強が仕事だった学生時代とのモチベーションとは全然違いました。学生時代は「こんな苦しいことやらなくていいかな」と思ったりしがちですが、無職だから後がない。だから火事場の馬鹿力が発揮されたんだと思います。

今振り返ると、あのときの苦しみがあったから今が幸せだと感じられるし、そういう苦労があるから、人生の山や谷がきたときに頑張れる要素にもなると思うんです。

社会に出たら、ひとりで決断を下し、行動をしなければならなくなる。だから、なるべく早いうちにいろんな経験を積んでおくほうがいいのは間違いない。

自分らしく生きたい、独立したい、転職したい、今の生活を変えたいと思っているなら、あまり世間の考えに縛られないほうがいいと思います。日本の風潮として、自分の欲求を行動の原動力にすることを“悪い”と見る傾向がありますが、「何が何でもお金が欲しい」とか「とにかくモテたい」っていう欲求で動き出すのは、全然アリ。それで実際にお金持ちになったら寄付をしたり、困っている人のために募金をすればいいんじゃないかと。

最初から高尚な目標って、高尚な目標、人のためとか社会のためとか、地球のためとかも大事ですが、原動力になりづらいと思うんですよね。だから自分が好きなことをどんどんやるのがいいのかなと思います。

最速最短の効果をコスパ抜群の本から得る

よく、好きなことが見つからない、何をしたらいいのかわからない、という相談を受けるのですが、僕は本屋巡りが趣味で、悩んだり困ったりしたら大型書店に行けば解決すると思っています。書店に行けば松下幸之助さんや稲盛和夫さんという日本を代表する実業家から、僕のようなサラリーマンの本まで置いてあって、しかも立ち読みするのは無料。購入しても1500円程度で、何回読み直しても無料。ダイレクトにその人のコンテンツを凝縮して見られるという意味でも、最高のパフォーマンスが本から得られると思っています。

また、インプットという作業もとても大切だと思います。僕は20歳頃から今に至るまで、年間100冊以上本を読んでいます。読むというより、探すというイメージの方が近いかもしれません。そうやって重要なところや、自分の能力を高めるためのコンテンツを探し、実践して、習慣化する。

本は読みっぱなしではもったいないので、ぜひ実践をしてみてください。

なぜ時間管理が必要か

時間だけは誰にでも公平です。同時に時間は有限です。いかにして時間を管理するかは人生にとって大きな課題といえます。

『仕事が速い人は「これ」しかやらない』という本の中で紹介している“ポモドーロ・テクニック”の考え方は、今も生活に取り入れています。この“ポモドーロ・テクニック”というのは、 “25分間集中して5分休む”が基本ですが、このサイクルをサラリーマンが仕事に取り入れようとしても、その間に電話がかかってきたり、上司や部下から声をかけられたりして、仕事だけに集中する環境がありません。それ以上に5分間休むということが周囲に認めてもらえるかどうか……。

だから僕の場合は“15分集中して1分休む”にアレンジしています。その15分間は目の前の仕事だけに集中する。コーヒーを飲んでも、ガムを噛んでもいけない。もちろん人とも話さず、目の前の仕事だけに集中するのです。これをやると、仕事の効率がとても上がるので、いかに今まで自分が時間をかけていただけで、仕事に集中していなかったかに気づくんですね。ただし集中する分、脳はすごく疲れますよ。

この記事を書いた人

すうれろ
すうれろ“詐欺メイク”ユーチューバー
チャンネル登録者数19.2万人。「メイクは魔法、お顔はキャンパス、コンプレックスをチャームポイントに」すべく、メイクの楽しさを自らの顔で表現。難病、入院、うつを経て、自立するために始めたYouTube。自ら意識低い系と言いつつ、撮影、編集すべて一人でこなし、現在登録者数19万人。高校生のときに発症した若年性パーキンソン病と今なお闘いながら世界中の女の子をかわいくする野望を胸に秘める。

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