Feature
特集

I am的クラウドファンディング大作戦【第2回】体験者しか語れない、これが大変だよクラウドファンディング!

誰でも簡単にプロジェクトを立ち上げられるものの「クラウドファンディング」には想定外・予想外の展開がつきものです。プロジェクトのつまづきをどう乗り越えたのか、5名の体験者の皆さんにインタビューを敢行しました。

【第一回】失敗しないクラウドファンディング成功法則の取材を通し、仮説に確信が持てたI am編集部。しかし、プロジェクト数は年々増加傾向。目標達成率は40%(CAMPFIRE調べ)とプロジェクトの6割は目標達成できないというデータがあります。成功法則に則りプロジェクトを立ち上げても様々な困難が想像できます。実際どんな障壁があるのでしょうか。想定外・予想外の出来事や苦労話などリアルを聞きました。

3日で支援がストップ…その時どう動いた?

元祖鯱もなか本店 古田花恵さんの場合

創業明治40年「元祖鯱もなか本店」に居心地のいい空間をつくりたい!

目標金額:3,000,000円
達成金額:3,608,870円
達成ポイント:ファンを巻き込む施策

実家の老舗の和菓子屋を継ぐことになり、ファンを巻き込むSNS戦略が功を奏し最終日の2日前に目標金額を達成。676人から360万円を超える支援が集まった。

古田花恵さん

元祖鯱もなか本店 古田花恵さん

1907(明治40)年に愛知県名古屋市で創業した老舗和菓子店の4代目。大正10年『元祖鯱もなか』の創製から、100年以上にわたり名古屋のシンボルの金のしゃちほこをイメージした鯱もなかが有名。コロナ禍により廃業の危機にさらされ、改めて守りたいと後を継ぐことを決意。

古田憲司さん

元祖鯱もなか本店 古田憲司さん

妻の花恵さんが4代目を継ぐと同時に専務取締役に就任し、不動産経営から和菓子屋経営に大きく舵を切る。前職での経験を活かしたWEBショップ運営や、SNSでの情報発信がYahoo!ニュースに取り上げられ様々な連鎖を生むなど、老舗に新たな風を吹き込んでいる。

名古屋銘菓 元祖鯱もなか

開始前からネットニュースでも取り上げられていましたし、最初の24時間で50万円以上集まっていますよね。すごく順調そうに見えるのですが…?

いえ、達成までは本当に大変でした。一番大変だったのは、途中で支援がピタッと止まってしまったときです。

それ、よく聞くんですけど、だいたいどれぐらいで止まってしまうものなんですか?

たぶん3日ぐらいですね。

3日!?そんなに早く止まってしまうんですか?

ほとんどのプロジェクトはそうだと思います。最後にカウントダウンとかするとちょっと伸びはするんですけど、でもそれで終わっちゃうから未達に終わるんだと思うんです。

支援が止まるのは、ある程度想定内だったということですね。

それが全然予想してなかったんです(苦笑)。「これは何かやらなきゃ支援してもらえないぞ」と思って頭を抱えました。

では、予定にはない打開策を打ったんですね?

とにかくできることをやろうと。プレスリリースから始めて、次にやったのはSNSでの話題作りです。話題になりそうなことは、Twitterだと拡散してくれるんですよ。

でもTwitterでバズらせるのって難しくないですか?

「リツイートの10倍の縄跳びを飛びます!」というツイートのリツイートは200以上。2000回縄跳びを飛んだところをYouTubeにアップして、動画の最後にプロジェクトの紹介をしたところ、少し支援が伸びたんです。

若旦那が縄跳びを飛ぶ

確かにリツイートしたくなりますね。

50%達成した時に行ったYouTubeライブ「60%達成するまで寝ません」は、フォロワーの皆さんがどんどん拡散してくれて、60%まで支援を伸ばすことができました。

フォロワーからしたら「なんとか寝かせてあげたい!」となりますね。
60%の時点で、残り何日ぐらいだったんですか?

それが、のこり10日で100万以上足りなくて…。ここからはもう、鯱もなか本店の歴史とこれまでの経緯を全部書いて、誠心誠意のお願いとともに何度も拡散するしかありませんでした。

でもそれがきっかけで、名古屋のご当地アイドルグループTEAM SHACHIさんとご縁がつながったんです!

すごい、クラウドファンディングでご当地アイドルとつながれたんですね!

「SHACHIの出番だとおもうんだ」というメッセージとともに引用RTしてくださったファンの方のおかげです。TEAM SHACHIさんの投稿をファンの方たちが拡散して支援してくださって、その日のうちに100%達成したときは本当に感激しました。

 ものすごい劇的なグランドフィナーレですね!
 300万という高い目標を達成できた、一番の要因はなんでしょう?

やり切る意思、ですね。

私たちにとっては一世一代のプロジェクトだったので、ここに全てかけるつもりで始めました。全力で広める活動を行ったことが最後の最後の盛り上がりにつながったと思います。

まさに想いがフォロワーさんを動かしたんですね!

わたしたちのがんばりやストーリーを、関わってくれた方たちはみんな知っているんですね。そういう方たちがいま、強力なファンになってくださっています。

支援者の9割が知人…それでも認知してもらうために

アスプラウト株式会社 喜多村建代さんの場合

保育園に子どもたちの命を守る災害対策を施すことで、日常に災害対策を取り入れたい!

目標金額:1,000,000円
達成金額:869,044円
達成ポイント:手に取りやすいリターン価格設定

「普段の生活でも活用できる災害対策」をもっと一般の人に知ってほしい!災害対策を施し、安心して預けられる”災害対策保育園”のモデルを作る資金集めを実行。
123人より、86%、869,044円の資金が集まった。

喜多村建代さん

アスプラウト株式会社 喜多村建代さん

神奈川県愛甲郡愛川町出身 埼玉県朝霞市在住
27歳で結婚、28歳で長男、35歳で長女を出産
15年間専業主婦、約6年前の離婚を機に社会復帰
2017年4月 南カリフォルニア大ジェロントロジー(老齢学) 通信学科修了
同時に山野学院美齢学指導員認定取得
2021年6月アスプラウト株式会社を設立
一般社団法人住環境創造研究所に企画広報部長として関わる

目標金額には届かなかったものの、支援者数123名ってすごいですよね!

ありがとうございます!それだけの方に支援していただけたのは素直に嬉しいです。
 
でも、「災害対策保育園をわたしの知らない人に広めたい!」と思って始めたのに、支援してくださった123名のうち99.8%が知り合いだったのは、本当に想定外でした。

ふたを開けたらほとんど身内からの支援だった、というのはクラウドファンディングあるあるですね。

そうなんですね。わたし、クラウドファンディングって、広告のように使えるものだと思っていたんです。

だけどやってみたら、広告のようには広められなかった…。

わたしがやりたいことはその123名には伝わっているので広めるのに失敗したわけではありませんが、クラウドファンディングというものをもっと理解してから動くべきだった、というのは反省点ですね。

クラウドファンディングの仕組みや効果を事前に知っておくべき、ってことですね。すごく参考になります!

また、目標金額やリターンについても、もうちょっと戦略的に考える必要があったと思います。

目標金額は100万円となっていますが、それはどうやって決めたんですか?

それが、特に根拠もなく決めちゃったんです。この災害対策保育園のプロジェクトは最低でも300万円はないとできないような内容なのに、「初めてだし…」と思って目標金額を安易に100万円にしてしまったのは失敗でしたね。
 
リターンはほとんど商品だったので原価もかかりますし、そういう意味でもかかる費用を明確にして、例えば段階的に目標金額を決めるなどの工夫をすべきでした。

リターン品の価格もかなり低めなものが多いですよね。

ほしいものを購入すること自体が防災にもなり寄付になるのが一番いいと思って、小さいお子さんを持つご家庭でも手に取りやすい価格に設定したんです。

ひょっとして、もうちょっと価格設定を高くしておけば目標達成できたんじゃないですか?

そうかもしれませんね。でもそれ以上に商品それぞれのストーリーを皆さんに知ってほしくて選んだので、123名の方に見ていただけたことは良かったと思っています。

喜多村さんの思いはストーリーやリターン選定だけじゃなく、その価格にも反映されているんですね。

初めてのクラウドファンディングは目標金額には届きませんでしたが、「クラウドファンディングを有言実行した」という経験こそが一番のメリットですね。

「経験こそが一番のメリット」に、グッときますね。すごく重みを感じます。

わたしがやるなら、まず自分の中できちんと組み立てて、人脈の掘り起こしやアピール時期や方法など、計画的に進めないとうまくいかないことが分かったし、他にもやったからこそ気づけたことがたくさんあって、本当に勉強になりました!

次にやるならおそらく1000万円規模になるので、それこそメディアや企業とコラボレーションしたいですね。

1000万規模!ぜひ達成してほしいです!

【遊び心のある災害対策保育園】なんて、メディアが見たら絶対食いつくと思うんですよ。今回の経験を生かして、次こそ達成したいですね。

SNSが苦手…それでも出来ることは?

とかとかFreeeマルシェ 松井麻律さんの場合

“炊き出し”で食品ロスと廃棄ロスを減らし、人と人とのつながりと笑顔を増やしたい!

目標金額:500,000円
達成金額:789,500円
達成ポイント:ビジネス交流会でのチラシ配り

生前・遺品整理と高齢者などのヘルスケアサービスを事業をそれぞれ立ち上げた双子姉妹のプロジェクト。
生前・遺品整理で出た不用品を必要な人に届け、人とのつながりを作る炊き出しイベントの資金集めが目的。107人より157%、789,500円の支援が集まった。

松井麻律さん

株式会社トカノ ハート&ハート 松井麻律さん

生前整理・遺品整理・訪問介護による「よりよい生活のため」のサポートを行う。仕事柄「こうなる前に何かしておけば」と悔やむ人たちをたくさん目の当たりにしてきた。そのような後悔をする人をひとりでも減らしたい!という思いで、このプロジェクトを立ち上げる。

この炊き出しのイベントは、双子の妹さんと二人で立ち上げたんですね!

そうなんです。このプロジェクトは妹とわたしの二人で立ち上げたものなのですが、どちらの仕事とも直結しているわけではないので、どうやって広めるかが難しかったですね。

かなり早い段階である程度の金額が集まっていたと思うのですが、その方たちにはどうやってプロジェクトについてお知らせしたんですか?

炊き出しイベントは既に始めていたんです。来てくださった方にクラウドファンディングを始めることをお伝えしたら、皆さん「クラウドファンディングやるなら応援するよ!」と言ってくださって。

すごい、もう炊き出しイベントのコミュニティができていたってことですね。

はい、もともと炊き出しイベントを応援してくださっていた方たちが、クラウドファンディングも支援してくださったんだと思います。本当にありがたいです。

SNSにはなじみのある世代かと思いますが、どんなふうに活用したんですか?

SNSでも拡散はしましたが、妹はそういうのが得意だけどわたしはあまり得意じゃなくて…。

SNSが苦手だとクラウドファンディングではかなり不利ですよね?どのように知ってもらったのですか?

地道な泥臭いことしかできないタイプなので、プロジェクトのチラシを作って、リアルのビジネス交流会で配ったんです。クラウドファンディングの期間中、赤羽とか川越とか千葉とか、本当にたくさんの交流会に参加したんですよ!

直接手渡しして支援をお願いして回ったことで、熱意が伝わったんだと思います。

配ったチラシ

オンラインでもやり取りができる時代でも、やっぱりリアルなつながりって強いんですね!

また、支援してくださった方の中には「支援したけど商品は送らなくていいよ」「もっと大きい額の支援がしたい」などの申し出がいくつもあって、ちょっと申し訳なかったですね。

そんなやり取りがあったなんて!

「わたしたちができる恩返し」としてリターンを考えていたのですが、もっと支援する人の立場で考えた、支援しやすいリターンも用意しておけば良かったと思いました。

初めてのクラウドファンディング、やってみていかがでしたか?

何よりも達成できてよかったです!応援してくださった方たちはきっと、目標金額を達成することで「支援してよかった!」と思っていただけると思うので。

応援していたプロジェクトが目標金額達成すると、テンション上がりますよね。

わたしにとって、クラウドファンディングは富士山に登ったみたいなイメージなんです。本当に大変で、もう二度と登りたくないと思うけれど、いい経験をさせていただきました。まとめたストーリーが財産として残るのも、とても嬉しいですね。

24時間で目標達成!その勢いの裏には地道な努力

The AMO 村中智さんの場合

バレエと暮らしを近づけるアパレルブランド The AMO

目標金額:500,000円
達成金額:914,000
達成ポイント:ダイレクトメッセージでのお礼とシェア依頼

「バレエをもっと身近に感じてほしい」と、アパレルブランド The AMOを立ち上げ、認知拡大を目的に実行。
開始から24時間以内に100%を達成し、最終的に104人より、182%、914,000円の支援が集まった。

The AMO 村中智さん

4歳からバレエを始め、17歳で単身アメリカのバレエ学校に留学。バレエ学校卒業後、アメリカのバレエ団での研修3年を経て、イタリアローマのバレエ団に入団し、そこでイタリア中を回る70以上の公演に立つ。
今は日本を拠点に移し、ダンサーとして舞台に立ち続けながら「日常にアートを」を軸にアートで心を躍らせる人が増えてほしいと色々な分野で活動中。

「バレエと暮らしを近づける」って素敵ですね!クラウドファンディングをすることは最初から考えていたんですか?

はい、ブランドを立ち上げたらまずは知ってもらうのが一番大事だと思っていたので、「それならクラウドファンディングかな」と。

でも、そもそもやりかたを全然知らないところからのスタートだったので、クラウドファンディングの経験者の方々に、お話を伺うところから始めました。

それは賢いやり方ですね!どういった方にお話を聞いたんですか?

それが、同じようなコンセプトの方に聞こうと思ったら、全然見つからなくて(笑)。とりあえずSNSでつながったいろんなジャンルの方に、端からお話を聞いたんです。
 
そこでいただいたアドバイスが、「絶対知らせたい!と思う人には直接伝えること」でした。SNSでシェアして「見てくれてるかな~」ではなくて、お世話になった方には直接伝えるべきだ、といろんな方から言っていただいたんです。

ああっそれ、やりがちかも!相手に見てもらうのではなくて、こちらからお伝えするのが大事なんですね。

わたし、この時点でいろいろな方にクラウドファンディングの話をしまくっていたんです。リアルに会う方はもちろん、SNSでも「○○なことやりたい」ってつぶやいたり、「こういう縫製工場誰か知りませんか」って尋ねたり。

Twitterで工場探しを!?

そうなんです。そのときお返事くださった方や、「何かできることがあったら言ってね」と仰ってくださった方がたくさんいらしたんですね。その方たちに「ありがとう」と「こんな形になりました!」っていうのを伝えるのに、すごくいいタイミングでした。

きっと皆さん気にしていただろうから、そういう報告をいただけるのってすごく嬉しいと思います!

ただ、直接連絡が来たから、無理に支援しなきゃ!と思われたくなかったんです。そのためにもここはどう表現すれば伝わるかすごく考えました。

最終的に“やっとここまで来られたのを伝えたかった”と、そのまま率直に文章にして伝えました。

そんなこと言われたら、より応援したくなっちゃいますね♪

クラウドファンディングって、最初盛り上がっても途中めちゃめちゃ落ち着くんですよ。その間にまだあまりつながっていない方にも知ってもらおうと、ブランドのInstagramに反応をくださった方にお声がけしたり、Instagramで広告を出すなど、ブランドとしての発信をメインに行いました。

落ち着いてしまっても冷静に、違う切り口で発信を続けたのがよかったんですね。どういったお声がけをしたんですか?

このプロジェクトは、資金調達が目的ではなくてあくまでも知ってもらうことが目的だったんです。また、今後わたしが舞台などをやるときに関わってくれる方とつながりたいという気持ちもあったので、「シェアしてもらえたら嬉しい」という形でお声がけさせていただきました。

支援よりもシェア!知ってもらうことが目的だから、シェアしてもらうのが一番ありがたいし、シェアする方もお役に立てている感じがする!

応援してくださる方のことは、支えてもらっているというより、一緒にThe AMOを作っていく仲間、というイメージでとらえています。これからもさまざまな形でかかわっていただけたら、すごく嬉しいですね。

事前準備が9割!サウナーを巻き込む緻密な戦略

有限会社プラスチャーミング『ととのうパンツ®︎』中川ケイジさん

もう締め付けない!お風呂上がりから翌朝までノーパンで履ける『ととのうパンツ®︎』

目標金額:370,000円
達成金額:7,379,900円
達成ポイント:戦略的なプラットフォームの選定
違和感のあるサムネイルの制作
全国サウナツアー敢行

お風呂上がりから翌朝までノーパンで履ける『ととのうパンツ®︎』でプロジェクトを実行。
実に637人より、1974%、7,379,900円の支援が集まった。

有限会社プラスチャーミング 中川ケイジさん

1976年生まれ。一般社団法人日本ふんどし協会会長。大学卒業後、美容師を経て、親族が経営する営業会社に転職するも成績が悪く思い悩みうつ病に。その時たまたま出会った「ふんどし」の快適さに感動。2011年ふんどしブランド『sharefun®(しゃれふん)』をスタートさせ有限会社プラスチャーミングを設立。現在は茨城県水戸市に移住し、子育ての時間も大切にしながら新たな働き方を実践中。

今回のクラウドファンディングは、初めてではなかったそうですね。

実は僕、クラウドファンディングは【ととのうパンツ】で3回目なんです。1回目は何の知識もなくて失敗し、2回目はやりたいこととプロジェクトの内容がかみ合っておらず、支援をお願いするばかりで疲弊しました。

だから3回目の今回は、大変なことがあったというよりは、これまでの2回のような大変なことにならないように、事前準備を念入りに行ったんです。

「今回こそ失敗しないぞ!」っていう意気込みを感じます。事前準備って、どんなことから始めたのでしょう?

これまで2回失敗したことで、準備に時間がかかることも分かったし、スタートまでの仕込みも大事だし、クリエイティブも大事だってことが分かっていたんですね。

まずは少しでも話題にしたくなるように、開始日をサウナにかけた3月7日に決めるところから始めました。

プラットフォームをMakuakeにしたのにも、理由があるんですか?

Makuakeは新しいプロダクトに特化していて、「面白そうなモノなら買います!」っていうユーザーがたくさんいるように思います。
 
これまでやってきた、プロダクトなのに「支援してください」とお願いするやり方ではなく、プロダクトだからこそ「この商品ほしいですか」っていう勝負がしたかった。そのためにMakuakeを選びました。

『「この商品ほしいですか」っていう勝負がしたい』ってめちゃめちゃカッコいい!!
その場合、作りこみで重視するポイントも違うんですか?

Makuakeの場合、なによりも大事なのはサムネイルです。僕のことを知らない人が買ってくれるとしたら、サムネイルを見てクリックする、そこしか入口はありません。
 
サムネイルで9割決まると思ってクリエイティブチームと議論を重ね、「あなたにはもっとノーパン時間が必要だ!」のコピーにたどり着きました。

トップ画像も商品の面白さが伝わるよう、モデルさんが真顔で立っている画像を使いました。画像とコピーから受ける違和感が、その先を読んでみたいと思わせると思うんです。

たしかに!このサムネイル、「なんだこれ?」って思いますし、続きが読んでみたくなります。

メインビジュアルを、サウナ好きで有名な清水みさとさんが引き受けてくださったのも大きいと思います。
 
全国のサウナを軽自動車で巡るチャレンジでは、「清水さんのポスター持ってきたんですよ」って言うと皆さん反応してくれるんですよ。

サウナ業界で愛されている方なんですね!そうか、そこでポスターと一緒に商品も持っていくわけですね。

はい、商品に興味を持ってくださったサウナの方がツイートしてくださったり、お店のファンの方がツイートを見て商品を見に来てくださったり。大変でしたが、実際に足を運んだからこそ生まれたつながりですよね。

凡人がSNSでバズらせようとしても難しいですし、バズらせようという気持ちもありません。僕が考えたのは、少しずつじわじわ口コミが広がっていくためのエッセンスを設計したということです。

もちろん運もあったとは思いますが、いろいろやったからこそ、運が巡って来たんだと思っています。

クラウドファンディングの体験者5名に、それぞれのプロジェクトのポイントについて伺いました。
どれも聞きごたえのあるインタビューで、全てを記載できないのがもったいない!!と思えるほど。

クラウドファンディングを真剣にやればやるほど、大変なことも想定外なことも起きるのは当たり前。それを乗り越えるには行動あるのみだということ、皆さんのお話を伺っていて感じました。
体験者の皆様、貴重なお話ありがとうございました!

次回、第3回はいよいよI amのクラウドファンディングに向けたプロジェクトを始動します。

実際にクラウドファンディングをやるなら、何を目的にする?どんなストーリーになる?リターンはどうする?
…考えることがたくさんあって、どうなることやら。次回をぜひ、お楽しみに!

取材/I am 編集部
文/堀中里香
写真/取材者提供

この記事を書いた人

堀中 里香
堀中 里香取材・ライティング
知りたがりのやりたがり。エンジニア→UIデザイナー→整理収納×防災備蓄とライターのダブルワーカー、ダンサー&カーラー。強み:なんでも楽しめるところ、我が道を行くところ。弱み:こう見えて人見知り、そしてちょっと理屈っぽい。座右の銘は『ひとつずつ』。
この記事をシェアする
  • LINEアイコン
  • Twitterアイコン
  • Facebookアイコン