Be Career
キャリア設計

応援する側から応援されるほうへ変わった激動の半年間

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きっかけは何気ないSNS投稿から ドライフラワー・キャンドル作家のEchinacea..(エキナセア)の板倉弘子さん。ラフォーレ原宿やルミネなどの商業施設でPOP UP出店、イベントやグループ展などで活動の幅を広げ注目さ […]

プロフィール

会社員、ドライフラワー・キャンドル作家のパラレルワーカー板倉弘子

会社員の傍ら、Echinacea..(エキナセア)というブランドを立ち上げ、ドライフラワーとキャンドル作家として創作活動中。植物ひとつひとつを愛で、丁寧にドライにすることにこだわりながら、花と蝋の作品を制作している。エキナセアとはムラサキバレンギク。花言葉は「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」。
モットーは「癒しと共に身近に寄り添い、特別な日には華やかさを添え、贈り物には想いを込める」そんな作品を届けること。

きっかけは何気ないSNS投稿から

ドライフラワー・キャンドル作家のEchinacea..(エキナセア)の板倉弘子さん。
ラフォーレ原宿やルミネなどの商業施設でPOP UP出店、イベントやグループ展などで活動の幅を広げ注目されています。
板倉さんは、結婚後も夫に頼らず自立していたいと考え、会社員としても働くパラレルワーカーです。

庭付き一戸建ての新築をきっかけにガーデニングを始め、花を植えたり、庭の手入れにハマります。
大切に育てた花を飾っても枯れていくのは忍びない…。
その思いからドライフラワーつくりを始め、次第にその奥深さに魅かれていきます。

せっかく作ったのだから、と記録用にドライフラワーの写真をInstagramで投稿すると、予想を超えて友人からの反響がありました。

次第に知人以外の方からの反響も増えていき、さらにのめり込んでいきました。

やがてcake salon sucreというカフェのオーナーの目に止まり、販売したいという申し出をきっかけとして本格的にドライフラワー作家として活動を始めます。

「自分だけの楽しみ」から商品へ、その戸惑い

自分で育てた花を長く楽しみたいと始めたドライフラワーつくり。
それは誰かのためにではなく「自分だけの楽しみ」でした。
それを商品として扱いたいとお声掛け頂いたのは嬉しい反面、戸惑いもあり、すぐ受けることができませんでした。
本当に商品として値付けする価値が自分の作品にあるのだろうか、半信半疑な気持ちがあったと言います。

そんな時「やってみたら?」と、背中を押してくれたのが夫でした。
好きという気持ちだけで走り出していいのか。始めた先にどんな失敗があるのか。
本当に怖いのははじめの一歩でした。

でもその一歩さえ踏めれば、案外なんとかなってしまうものだった、と言います。
始めると、店のオーナーはじめ、様々な場面でサポート、アドバイスをしてくれる存在が現れたそうです。
一歩を踏めたことで板倉さんの生活はガラっと変化し彩りと新しい刺激を得ることができました。
しかし背中を押してくれた夫との関係が次第にギクシャクしていきます。

私の本気に気付いた夫がパートナーに変わった瞬間

戸惑いつつもスタートしたドライフラワーの作家活動。
仕事や家事以外の時間を制作に費やす日々が続きました。
生活が一変し、一番戸惑ったのは一番身近にいる夫でした。

スタートして4か月、初めてのイベント出店。
1か月前から出店用の作品40個を作るため、寝る間を惜しんで無我夢中で制作活動に没頭しました。その結果、家の中が花で覆われ、まるでジャングルに…。
たまたまご飯を作る時間が遅くなったりしたとき「自分が決めたことなんだから(ちゃんとやることはやってほしい)」と夫から嫌味を言われてしまいます。

夫の趣味はサーフィンで、大会に出場するほどの腕前。
週末は夫について海に行ったり、大会に出場する時は応援に駆けつけていました。
しかしドライフラワーを始めてからは週末のほとんどを制作に費やすようになりました。
サポートする側だった板倉さんが、自分自身のやりたいことに没頭する姿をみて、どこか寂しさも感じ、応援しきれていなかったそうです。

溝が埋まらない日々を過ごした末、夫がイベント出店を手伝った時に変化がありました。
それは板倉さんがお客さまから作品に対する感謝の言葉を掛けられているのを見た時です。彼女の本気と彼女の作る作品の影響力を実感したといいます。それから、きちんと応援してあげたいと心境に変化があったそうです。

今となっては、夫はEchinacea..(エキナセア)の一番のファンであり影のサポーターとして欠かせない存在だといいます。

戸惑いから一歩踏み出して、自分の手を使い活動されている方々に出会うことで、
たくさんの影響を受けたと言います。
趣味の延長、稼げなくても自分が満足出来ればいい、という気持ちではなく、きちんとビジネスとして確立させるという意識を持ってやっていきたい。
その上で、これからもお客さまのために作品を作りたいと語ってくれました。

取材・文/I am編集部
写真/本人提供

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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