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ファッションアドバイザー MB すぐに諦めるのは コレをしていないからやろうと決めたのに続けられない……継続力を高める2つの方法! MBインタビュー第3話

自分のビジネスをネットで情報発信したい! でも、継続して発信しつづけるのはむずかしい。ブログ、メルマガ、SNS、オンラインサロン、音声配信など、継続力ついてお伝えします。

MB

プロフィール

ファッションアドバイザーMB

アパレル店舗のスタッフから、店長、マネージメント、バイヤー、コンサルティング、EC運営など多岐にわたる経験を持つ。現在は自身の運営する会社の代表としてプロバイヤーや企業コンサルタントなどの傍ら、ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。発行する有料メルマガは個人配信者としては日本一の規模を誇る堀江貴文(ホリエモン)氏を超えて1位をマーク(配信メディアまぐまぐにて)。出版する書籍は軒並みベストセラー、関連書籍含む累計刷数は200万部を突破。「最速でおしゃれに見せる方法」(扶桑社)はamazon最高3位をマーク、過去10年最も売れたメンズファッション書籍として認知されている。監修するファッションHOWTO漫画「服を着るならこんなふうに」(KADOKAWA)は2022年現在シリーズ累計150万部(電子含む)突破。連載は週刊誌「週刊SPA!」を始め多数。名実共に日本を代表するメンズファッションブロガーである。

自分のビジネスをネットで情報発信したい! でも、継続して発信しつづけるのがむずかしいです。

会社をやめて独立したり、個人でビジネスを立ち上げたりする際、今や情報発信は避けては通れなくなってきました。そんな中、ブログ、メルマガ、Twitter、YouTube、Instagram、オンラインサロン、音声配信など、どう頑張っていけばいいのでしょうか?

有料メルマガ個人配信者として会員数日本一、ベストセラー本多数、テレビや雑誌など数々のメディアに出演など、大人気のMBさんにメディア運営を続けるコツを伺いました。

全3話。今回の第3話では、継続力についてお伝えします!

*第1話はこちらからどうぞ。

*第2話はこちらからどうぞ。

1日1時間、考えるためだけの時間を1ヶ月間確保する

MB

ここまで「まずは目的を設定する」「目的に応じて媒体を使い分ける」などのお話をうかがいました。今回は、実践時に立ちはだかる壁「継続する力」についてお伺いしたいと思います。

はい、わかりました。

今回は本題に入る前に、ひとつ質問をさせてください。何かをやりたいことがある人は良いのですが、「何もない人が、何かやりたい」と思ったときは、どういう思考で自分のビジネスを組み立てていけば良いのでしょうか。

それ、よく聞かれるんですけど、何も無い人って居るのかな。好きなこと・やりたいことはあるけど、お金に結びつかないから「無い」って思っちゃうんじゃないかな。たとえば、「好きなことは何ですか?」と聞かれたら、頭の中で「仕事になりそうなことで、好きなことは何ですか?」って聞かれているように感じていると思うんです。
 
僕の知り合いで、寝るのが好きで寝具のアフィリエイトで稼いでいる人がいますよ。「寝るのが好きです」「食べるのが好きです」「ドラマを見るのが好きです」……。この好きをどうやったら仕事にできるかを真剣に考えないといけないんです。

たとえ「寝る」だとしても、それを真剣に考えるのですね。

自分の人生を決めようとしていることで、考える時間がゼロの状態で他人に「どうしたらいいですか?」って聞くのはないだろうと思うんですよね。「1日1時間、真剣に考えてください。1ヶ月経って何も思いつかなかったら、僕が代わりに提案します」と伝えて、「何も見つからなかった」といって来た人は一人もいません。絶対に思いつくんですよ。
 
テレビを見ながらとか、お風呂に入りながらとか、ながらじゃなくてちゃんと座って真剣に考える。考えるためだけの1時間を毎日確保するんです。これは非常にシンプルな理屈だと思います。
 
僕も正直、洋服を買って、洋服を着て、どうやってお金を稼ぐんだろう……って思っていました。でも、考えるとやっぱり出てくるんですよね。

ファッションコーディネーターは沢山いるけど、MBさんのように一般の方向けにおしゃれになる方法をロジックで解説する人はいなかったですね。

MB

いなかったですね。ファッションを言語化するっていう人が、そもそもいなかったです。

MBさん出現以降、みんなの会話の中に「どれがドレスなアイテムかな?」とか、「今日のドレスとカジュアルのバランスは?」なんて話がふつうに出てくるようになりましたもんね(*1)。以前は、ジャケパンスタイルみたいな言葉は一般的に使われていたけど、ドレスとカジュアルのバランスという人は聞いたことがないです。

*1. YouTube「MBチャンネル

ほんとに、すごくありがたい話ですね。

【継続力・その1】ゴールを定める

では、本題。MBさんの継続力ってやっぱりすごいと思います。「こうやっていこう!」と決めたあと、続けるためのコツをアドバイスいただけないでしょうか。

MB

続けるのはですね……。難しいですよね(笑)

ほんと難しいんですよ!

これには二つ方法があると僕は思っていて、ひとつは非常に精神性の高い方法で、もうひとつは非常に体育会系的な方法です。

気になります。

MB

まずひとつめは、動機です。続けられない人の理由は、動機不在なんですよね。やることに対する目的が無いから、やれない。
 
たとえば、ものすごくわかりやすい例えで言えば、「子どもの頃からフェラーリに憧れて、どうしてもフェラーリに乗りたい。フェラーリを自分の車として迎えて、それでドライブするのが一生の夢なんだ」っていう人は、フェラーリを買うためのお金を得なきゃいけないから、仕事を続ける動機が存在するので継続できるんですよ。

なるほど。継続にも目的意識なのですね。

僕もそうですけど、やっぱり動機が存在しています。ファッションに関する文化を広めたいという。だから、ずっと続けることができる。でも、動機が無いと続けられないんですよね。今、自分がやっていることは将来どうなるのか? 人って、目的不在で走り続けられないんです。
 
前回のマラソンの例えと同じで、「100m走ってください」って言われたら、誰でも走れるんですよ。ゴールが100m先にあるので。でも、「100mなのか、200mなのか、1kmなのか、10kmなのかわかんないけど、とにかく走ってください。どうぞ!」と言われたら、みんな50mぐらいで辞めちゃうんですよ。

たしかに(笑)

MB

「こんなん無理だわ。どこまで走ればいいの……おかしくない?」みたいな話になるんです。動機不在だと、結構早い段階で諦めちゃう。だから、動機がどこにあるのか、自分はなぜ走っているのか、しっかり目的を設定する。すごく遠回りのような気がするかもしれないけど、最初に目的をある程度設定しておかないと、途中で駄目になっちゃいます。

そうですね。ゴールがあるから、そこに向かえる訳ですもんね。

【継続力・その2】自分を逃げられなくする

もうひとつの続ける方法はいかがですか。

もう一つは、体育会系的な方法です。「動機とかよくわかんねぇけど、とにかく続ける力が欲しいんだ」っていう人は、もう歯を食いしばるしかありません。そういうときは、言い訳ができないようにしてください。人間は弱い生き物なので、当然楽をしたいわけですよ。走るにしても、仕事をするにしても、頭を使うにしても、全部エネルギー必要なので。当たり前だけど、生物なのでエネルギー消費を抑えようとするから、楽な方へ行こうとするんですよね。

たしかに。率先して苦しい選択ばかりはしないですね。

MB

「どうして夏休みの宿題って、8月31日にするのかな?」って思ったんですよね。8月いっぱい使えるのに、なぜか8月31日に焦ってやるじゃないですか。

はい、そうでした。

ということは、「もし夏休みが8月5日までだったら5日にやるのかな」って、子どもの頃に思ったんですよ。8月6日に先生がおうちに来て、「はい、宿題を出して」って言われたら、それまでに絶対やるじゃないですか。31日までと言われるから、31日にやる訳ですよね。
 
その当たり前の理屈を理解すると、短期的に歯をくいしばって頑張れる方法が出てきます。つまり、逃げ道を無くすんです。たとえば「毎日、こういう仕事をやりたい」って言うんだったら、いつ、誰が、どこで、どのように、何をする、を定義します。朝6時半に起きて、7時から8時の間はリビングでパソコンを広げて、この仕事をするっていう。「何時に」「誰が」「どこで」っていうことまで明確にすると、逃げられなくなるんですよ。

そこまで細かく決めてしまうわけですね。

MB

なぜ継続できない悩みを抱えがちかというと、1ヶ月単位の目標数値などのアバウトな目標にしているからできないんですよ。「毎日ブログを1記事書こう」だと、毎日のうちのいつやるか決めていないじゃないですか。
「朝ご飯を食べてやろうと思ったけど、これから仕事だから後にしよう」、「昼飯食べて昼休みにやろうと思ったけど、午後から会議があるしな」、「今日ブログを書こうと思っていたけど、ちょっと疲れたから寝る前にやろう」、「やっぱり眠いから明日やろう」……となっちゃう。

あぁ……(笑)

MB

決めていなかったからそうなるんです。決めるっていうことを、とにかく最小単位まで小ちゃくしてあげる。「朝の7時から8時のあいだに、こういう順番で、こういう仕事をする」みたいなタスクをつけてあげる。5W1H(*1)でぐるぐるにがんじがらめに自分を縛ってあげると、できます!
 
*5W1H – When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字。

そうすると、さすがに先送りはしづらいですね。

でも、それもたぶん一年が限界だと思います。動機のないやり方っていうのは、やっぱりどこかで力が尽きるので。

MB

なかなか難しいと思うんですけど、歯をくいしばってどうしてもやらないといけない場面はあると思います。苦手、嫌い、動機不在。でも、とにかくこれをクリアしなきゃいけないっていうときは、社会人になると必ずある。そういうときは、もうガッチガチにがんじがらめにルールを作って、逃げさせないように自分を追い詰めるっていうことですね。

なるほど、自分を追い詰める! 固い意志が必要ですね。意志が弱い方には、どんなアドバイスをされますか?

それは、他人を巻き込んでしまうのが良いです。他人の目線が入ると最強ですね。僕は「バンド理論」とよく言っているのですが、ギター買った男の子がいつまでたってもFのコードが弾けないっていうのは、一人で練習しているからなんですよね。バンドに入ると急激にみんな上手くなるんです。その理由は、バンドのメンバーに迷惑を掛かけたくないから。みんなの関心の芽があると、しっかりやろうとするんですよ。

一人でやらない、ということですね。

僕らって一匹狼じゃなくて、人間はミツバチと同じく社会的生物なので、みんなの輪を乱すことが本能的に嫌いなんですよね。だから監視の目があると絶対にやるんですよ。だから、同じようにこれから仕事がんばろうって思っている同志を一人でも見つけられると、最強ですね。「今日やった?」とかって息苦しいんだけど、それで一年間ぐらいは走れます。

なるほど、バンド理論ですか。「仲間に迷惑掛けるのは嫌だな」という気持ちは働きますね。

うん。まとめると、精神的には、まず動機を見つけることが一番大事。でも短期間のあいだ体育会系的にやりたいんだったら、やらなきゃいけないんだったら、ルールで縛る。それが難しいなら仲間を作るっていうことで解決できると思います。

なるほど、なるほど。MBさんは両方されているイメージがありますね。

両方していますよねぇ。

過密なスケジュールの中で……

だから意図的に公言しますね。「YouTubeは週に6本以上は公開します」とか、「Voicyはなるべく毎日やります」とか。そう言っておくと逃げなくなる。バンド理論と一緒ですけど、誰かを巻き添えにするとサボれなくなりますよね。

MBさん、ゴールに到達したあとの「次の目的」は何ですか?

最後にもうひとつだけ教えてください。MBさんが最近、「この働き方はいつまでも続けられない」と言うお話をVoicyなどでチラホラおっしゃっていて、気になっています。

はい、それは目的意識ですね。自分の目的が達成されたら、いつまでも惰性でやる必要ないなと思っているので。

あっ、そういうことか。なるほど、素晴らしい!

そうです。

MB

次のステージ、ということですか?

そうですね。次のステージなのか、それともすべてを辞めるのか、次の目的は全然まだ決めてないんですけど……。今は、今の目的達成のために僕は動いているから、それがある程度達成できたんだったら「まぁ良いかな」と、思ってもいいんじゃないかと。
 
さっきおっしゃってくれたように、「ドレスとカジュアルのバランス」っていう概念を残すことは多分、今できていると思うので。

はい、できていますよね。

だとしたらね、ある程度は多分もう達成できているのかなと思うと、そろそろ締めどころを考えなきゃいけないんじゃないかなと思います。

なるほど、すごいなぁ!

ゴールを振り切ってもずっと走っていたら、変じゃないですか(笑) 何を考えているんだろう、って話になっちゃうので。

目的が達成したあとは、今までのやり方を変えないと……

そう、そうですね。逆に楽しいですよ。また新しいマラソンができるって考えると。

MBさんのブログ「KnowerMag」も今年10年目だし、この10年間はすごい変化だったのでしょうね。

確実に寿命は縮まりましたね(笑)

いやぁ、ほんとにかっこいいです。今日はありがとうございました!

はい、ありがとうございました!

全3話

第1話はこちらからどうぞ。

第2話はこちらからどうぞ。

取材/I am 編集部、北野啓太郎
文/北野啓太郎
写真/田尻陽子

この記事を書いた人

北野 啓太郎
北野 啓太郎ライター
文章、写真、動画を駆使したWebコンテンツ制作が得意なフリーランサー。会社員時代に始めたブログがきっかけでヘッドハンティング。レゲエ専門メディアの編集長を経て、独立しました。強み:初対面の方と何時間でも話せる。インタビューも好き。弱み:打たれ弱い。
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