「もう歳だから」「最近の若い子は」が口ぐせの50代女性が仕事に行き詰まる理由。
人生経験も積み、仕事のスキルもあるのに、職場の人間関係がうまくいかない。仕事が楽しくないーー。そんなとき見直してみるべきは、普段使っている口ぐせかもしれません。企業研修で2万人以上の人の人生をガラリと好転させてきた人材教育家の井垣利英さんに聞きました。
目次
セカンドキャリアに悩む人はまず口ぐせを見直す
I amの読者の多くは4、50代の働く女性。セカンドキャリアや最後の転職、老後の人生について考えることも増えてくる年齢です。多くの企業で研修を行い、マナーや考え方をプラスに変えることで人生を明るく楽しくする専門家・井垣利英さんによると、50代からのキャリア構築と明るい未来を妨げてしまう「マイナス語」があるといいます。
「『もう年だから』とか『私がやっても無理だよね』など、自分に対するネガティブな言葉はもちろん「夫が最悪で」「使えない部下が」「こんなつまらない会社」とか、家族や会社、上司、同僚や部下に対しても愚痴や悪口、不平不満を言っている人というのは、日常のどのようなことに対しても口ぐせのようにマイナス語を無意識で言っています。」(井垣さん)
自分を大切にしていて、自分に価値を感じている人というのは、自然とプラスの言葉「プラス語」を使って人と関わっていきますから、周囲にポジティブな人が集まり、良い人間関係が出来ているものだという井垣さんに、50代が使ってはならない「マイナス語」について聞いてみました。
1 「もう歳だから」が挑戦を妨げる
人生100年時代。これから120年になろうかという時代に「もう歳だから」は厳禁だという井垣さん。
「この言葉は、80代で使っている人もいれば、30代で使っている人もいますよね。とても主観的で不確かなのに自分の可能性を自分で消してしまう言葉なのです。この言葉を言っていると、新しいこと、やりたいことをやらない自分を容認し続けることになります。『もう歳だから』を、まず、意識してやめてみましょう」(井垣さん)
2「最近の若い子は」で視野が狭くなる
「今時の若い子って」「私たちが若い頃は」という言葉を使っていませんか?この言葉を使っていると見た目も考え方も老け込んでくるという井垣さん。
「今の20代はデジタルネイティブ世代で、私たちよりもデジタルの知識が豊富です。『最近の若者は』なんて眉間に皺を寄せているよりも『スマホでそこまでできるのか』『え、そんなアプリあるの?教えて!!』と関心を持ってコミュニケーションを取ってみる。その方が、毎日が楽しくなります」(井垣さん)
3 「すみません」ではなく「ありがとう」を
最後に、普段からありがとうを伝える場面で「すみません」を多用していないかどうか、チェックしながら1日を過ごしてみてください。
「ドアを開けて入ろうとする時、席に着く時、話を始める時、何でも『すみません』という人は意外といますし、ほとんど無意識です。『すみません』は元々謝罪の言葉ですから謝る以外には、使わないように意識をしましょう。特に気をつけなくてはならないのは、ありがとうと言う場面で使ってしまうこと。まず、意識して『すみません』を『ありがとう』に言い換えてみてください」(井垣さん)
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「もう歳だから」「最近の若い子は」「すみません」。この3つの言葉を3ヵ月間使わなかったら人間関係はどう変わるのかーー。ぜひゲーム感覚でトライしてみてください。
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取材・文/Iam編集部
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この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。
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