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自分のスキルはリセットしない! 積み上げで「好きを仕事」にする方法 糸原絵里香インタビュー第2話

学生時代の家事代行経験が人気講座に活かされました。これまで磨き上げた自分のスキルをリセットする必要はありません。

糸原絵里香

プロフィール

時短料理講師/シェアワーカー糸原絵里香

1994年生まれ。島根県出身。立教大学大学院 臨床心理専攻 修了。一般社団法人シェアリングエコノミー協会 シェアワーカー 会員事業部長。料理指導経験ゼロから『ストアカ』でオンライン料理教室を開講。全ジャンル60,000講座中1位を記録。受講人数は延べ 10,000人を越える。

学生時代にアルバイトで積み上げたスキル。それを就職し、そのまま活かせる人は多くないだろう。しかし、わずか3ヶ月で“ストアカ”の人気NO.1講師となった糸原絵里香さんは、学生時代の家事代行経験が人気講座に活かされたといいます。彼女は自分の磨き上げたスキルを就職することでリセットする必要はないと語ります。とは言ってもいきなり「自分で稼ぐ」のはしんどいのでは…?しかし彼女は「シェリングエコノミー」と出会い、人々に求められるスキルは価値を生むということを実感していたといいます。

全2話、前編はこちらからどうぞ。

積み上げたスキルを無駄にしない

ライター顔写真

なぜ就職しなかったのですか?

インタビュアー顔写真

大学院時代に家事代行の仕事をしていたのですが、そのとき登録していたのが「タスカジ」です。シェアワークという働き方を知りました。類似のサービスで「タイムチケット」という存在を知りました。これは、個人の時間を30分単位で売買できるというサービスなのですが、スキルを持った人が必要としている人に販売していて、それがすごく面白かったんです。「スキルってネットを通じてこんなに気軽に売れるんだ」ということに驚いたんです。

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シェアワークの魅力ってなんですか?

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はい。私もこのサービスを使って、英語を教えたり、心理カウンセリングを行ったりして、自分自身も、他の人のスキルを購入したりしていました。自分の得意なことで働いている人たちがとても生き生きしていたこともあって、「わざわざリセットして就職してゼロから積み上げるよりも、このスキルを活かしたい」って思うようになって。

今しか出来ないことは後回しにしない

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大学院で心理士の資格も取られていたのに揺らぎませんでしたか?

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すごく楽しかったので、このままやってみようみたいな。でも、今考えてみるとそれができたのは心理士という資格があったからかもしれません。

ただ、心理士なら5年後10年後に戻ってきてもできるけれど、オンラインの料理教室やシェアワークって、10年後よりも今始めた方がいい。

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今しかできないことを選んだら、シェアワーカーだったんですね。 でもご両親は心配されてませんでしたか?

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両親は、地方の公務員で堅い仕事をしていることもあり、就職して勤め続けるのが当たり前、の価値観があるので、すごく驚いていました。だから、安心してもらうために、すでにシェアワーカーとして働いていた実績、つまり、お客様からのレビューなどを見せてプレゼンしました。

新卒で就職せずにシェアワーカーというと、心配される親御さんはいらっしゃるかもしれませんが、そこは、仕事ぶり、イキイキと働く姿で見せていくのが一番なのではないでしょうか。そして、「これでちゃんと食べていけるよ」って収入面が安定しているところを見せていくことも大事かもしれません。

気持ちの余裕がなくなるぐらいなら今の仕事は辞めない

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新卒シェアワーカーだと、お金の不安はありませんでしたか?

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学生時代からシェアワークのキャリアがあって、家事代行だけでなく、民泊の管理人(今はシェアハウス)、心理カウンセラー、料理の先生、と、仕事をしていく土台ができていたこともあってか、不安はありませんでした。また私の場合は、シェアリングエコノミー協会で仕事をしていて、生活していけるだけの収入があったというのも大きいかもしれません。

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何足ものわらじがすでにありつつ、安定収入はあったんですね。

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そうですね。だから、もし、会社員の方で、これから自分の得意なことややりたいことでシェアワーカーデビューしたいと思っている方がいらしたら、声を大にして言いたいのは、「シェアワーカーを始める前に今の仕事をやめる必要はない」です!(笑)

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起業するなら退路を断て、みたいな話も聞きますが。

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もちろんそういう人もいるとは思いますが、そうすると、お金を稼ぐことに目標がいってしまって、結果的にお客様のニーズを無視することにもなりかねませんよね。じっくり必要とされていることを探し出す時間が必要だと思うんです。今の仕事とプラスしてフレキシブルに働けるのもシェアワークの魅力の一つです。

最初に講座をはじめるときって、仮説を立てて、「とりあえずやってみるか」でやってみて、修正して、の繰り返しが大事。そのときに、お金の心配をしたり、最初から「稼がなきゃ」って思いがあったりするとうまくいくものもうまくいかないのではないかと思います。はじめてやるときは何でも気軽にやれるほうがいい。

楽しいと思ったら人の手を借りながら全部続ける

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家事代行、民泊管理人、料理講師、オンラインサロン管理人。どれが本業ですか?

インタビュアー顔写真

どれも本業ですかね(笑)。1つに絞るよりも、今やっていることを全部続けていきたいと思っています。もちろん、いろいろなことをやっていると、それ一筋の人にはかなわないなって思うことはあるんですけれど、今やっていることはすべて楽しいと思うから、続けていきたいですね。さらに何かやりたいことが出てきたらそれもやりたい。

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2足どころか、いくつものわらじを履きこなす秘訣ってあるんですか?

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私自身が、シェアリングのシステムを使って、多くの人からスキルを提供していただいて、助けていただいているということでしょうか。

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糸原さんもシェアリングエコノミーを利用されてる?

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はい。自分がやるよりもずっと短期間で素晴らしいクオリティのものが生まれてくるので、活用しない手はないと思っています。また、シェアワーカーさんのお力をお借りすることで、新しい視点が見えてくることもあります。

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これまでどんなお仕事を依頼されたんですか?

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YouTube用の動画の編集はお任せしていますし、プロフィール写真をフォトグラファーさんにお願いしたり、自分の講座の名前をコピーライターさんに考えていただいたり。シェアワークという働き方がもっとたくさんの人に広がって、お互いのスキルを交換しながら、多くの人が笑顔になっていったらいいなと思っています。

ライター顔写真

スキルを持っている人に発注して結果が出たことはありましたか?

インタビュアー顔写真

はい。自分では考えつかないようなアイディアがもらえたり、クリエイターならではの仕上がりになったり、スキルの貸し借りは面白い。こういう見方もできるのか、という新たな発見もできます。

それに自分のコンテンツ(講座)の質を上げ、参加してくださった方の満足度を上げる、というところに自分の時間と力を全振りできたのも短期間で人気講師になれた秘訣はあると思います。

ライター顔写真

ストアカNO.1講師として「好きなことを伝える仕事」を目指す人にメッセージお願いします!

インタビュアー顔写真

好きなことを仕事にするってワードは、とても綺麗で魅力的だと思うんですが、それが世の中のすべてではないと思っていて働く目的もそれぞれ。でも、シェアワークで、何か自分で楽しいと思うことをやり、誰かがそれによって笑顔になっていくことは、とっても素敵な働き方なので、ぜひ最初は本業を持ちつつ、気軽にチャレンジしてみてください。

全2話、前編はこちらからどうぞ。

取材/I am編集部
文/MARU
写真/田尻陽子

この記事を書いた人

MARU
MARU取材・ライティング
猫を愛する物書き。独立して20年。文章で大事にしているのはリズム感。人生の選択の基準は、楽しいか、面白いかどうか。強み:ノンジャンルで媒体を問わずに書けること、編集もできること。弱み:大雑把で細かい作業が苦手。
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