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SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室かぼちゃグラタンが美味しそうに撮れません② 季節感を意識したスタイリングをする

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グラタン写真の美味しい撮り方のコツ、2回目は「季節感」を小道具で演出です。

グラタン写真の美味しい撮り方、第2回。第1回ではただの白いのっぺりしたグラタンい色を加えることでぐつぐつ焼きあがりの臨場感を出しました。チーズの焼き色をつけることと、かぼちゃをグラタンのトップに飾ることでしたね。第2回はスタイリングを意識することで、さらに「美味しい写真」に仕上げていきます。

【写真で丸わかり】季節感のあるかぼちゃグラタンの撮影のコツ

シンプルに白いお皿の上に乗せて撮ってみましたが、もう少しだけ秋を感じるスタイリングにしていきましょう。

プロの常識① 季節感は小物で作る

秋っぽさを出すために、使用する布を厚みのあるものにする、茶系の小物を使う、などを意識していきます。

今回は、この厚手のクロスとオリーブのボードを使います。

スプーンやフォークなどのカトラリー類も、実際に食べる瞬間を想起させるので、使用すると良いでしょう。

プロの常識② 画面を見ながらスキレットを配置する

ボードを画面の対角線に沿うように斜めに置いて、その上にクロスを畳んで置きます。スマホの液晶の画面を覗きながら、スキレットを置く位置を調整してください。スキレットの上下の空間ですが、下の空間が少なめの方が自然に見えます。

プロの常識③ カトラリー類を追加して完成

最後の仕上げとして、カトラリーや小皿を後ろの方に追加します。

今回はスマホのカメラの「ポートレートモード」を使っています。背景がボケるため、より主役にしっかり目が行くので使うことをオススメします。ご自分のカメラアプリに「ポートレートモード」があるかどうか調べてみて、ある場合はぜひ使ってみてください。

After スタイリングされた美味しそうなグラタン

チーズの焼き色のついた、かぼちゃグラタンの出来上がりです。

グラタンの撮り方 おさらい

グラタンの撮り方

◎季節感は小物で出す

◎液晶の画面を見ながらスキレットの置く位置を決める

◎具を見せるように持ち上げて撮るのもGOOD

おまけのアレンジ 中身を見せる

前回、グラタン撮影の難しい点として、そのまま撮ると中に何が入っているか見えないところをお伝えしました。その対策として、今回は『見せ具』としてのかぼちゃを上に乗せました。

しかし、方法として、もうひとつ、スプーンなどで具を持ち上げて、中がどんな質感かをお伝えする、という方法もあります。

今回は、スマホを三脚に設置して持ち上げ写真を撮っていきます。スマホを三脚に固定したら、右手でグラタンを掬い上げ、左手でシャッターをきっていきます。

このように中身を持ち上げると、中のグラタンのやわらかさや質感などの様子が分かりやすくなるのでオススメです。

この記事を書いた人

田部信子
田部信子料理カメラマン
カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。

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