SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室チーズケーキが美味しそうに撮れません①断面を見せるだけで味が見える!
デコレーションされていないホールケーキの代表がチーズケーキ。シンプルなだけに見せ方が難しいです。安っぽく見えがちなチーズケーキの写真をワンランクアップさえる撮影方法とは?
段々秋らしくなってきましたね。そろそろ焼き菓子が美味しくなる頃。先日、ホールのチーズケーキが美味しそうに撮れない、というご相談をいただきました。
トップにデコレーションのあるケーキと違って、上に飾り付けのないチーズケーキは意外にも美味しそうに撮るのが難しいんす。そういう時は、料理にポーズをつけるなどして、より美味しそうに演出する必要があります。今回は、何通りかの撮り方をやってみましょう。
目次
Before
ケーキの写真でよくやってしまうのが、買ってきた時についているビニールや紙をつけたまま撮ってしまうこと。実際に見ている時は気にならないものですが、写真にすると、途端にこの紙の存在感が大きくなります。
紙を外す時にケーキが崩れてしまったら・・・と心配になりますが、ここは勇気を出してはずしてください。
プロの常識① 断面を見せてケーキの味を表現する
まず、まわりの紙を外して撮ってみます。
先程よりは良くなりましたが、このチーズケーキのようにトップに飾りのないホールケーキは、ポイントがなく絵にしずらいです。また、中身が見えないので、果たしてこのチーズケーキは軽いスポンジなのか、ねっとりしたものなのか分かりません。
写真だけで味を伝えるためには、一部を切って断面を見せる方がより伝わりやすいでしょう。
プロの常識② 断面を見せるためにスマホを低く構える
断面を見せるために、一部をカットして、ケーキサーバーで引き出してみましょう。
カットしたので断面が見えてきました。
しかし、この高さから撮ると、あまり断面が目に入ってきません。
より、ケーキの味を見せるために、スマホをより低めの位置で構えてみましょう。
After
この写真を見ると、このチーズケーキは表面はカリっとしていて、中はねっとりと濃厚な生地だということが分かりますね。
次回は、ホールケーキの味が見える撮り方を、いくつかご紹介しますね。
おさらい
◎ケーキのまわりの紙は外してから撮る
◎ホールケーキは一部をカットして断面を見せる
◎より断面が見えように、スマホは低めに構える
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この記事を書いた人
- カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。