舞台初挑戦の三浦獠太、不安すぎて誰も呼びたくなかった？今は毎日が文化祭のように楽しい

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俳優始動して 4 年目を迎えた三浦獠太さんが、9 月に上演される『ロミオとジュリエット』で初舞台に挑みます。舞台や映画などで多くの俳優が演じたウィリアム・シェイクスピアの名作に臨む難しさ、やりがいなどを語ってくれました。

プロフィール

俳優三浦獠太

1997 年東京都生まれ。2019 年に、俳優の木村拓哉主演のテレビドラマ『グランメゾン東京』（TBS 系）で俳優デビュー。20 年に放送された『24 時間テレビ「愛は地球を救う」』（日本テレビ系）内のドラマ『誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ-』などで注目を集めた。23 年はドラマ『王様に捧ぐ薬指』（TBS 系）など多数の作品に出演。10 月に大学寮の廃寮問題をテーマにした映画『うかうかと終焉』の公開が控えている。

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初めての舞台に向けて稽古中の三浦獠太さん。毎日稽古現場に通い、物語を作り上げていく道程は「部活のように楽しい」と高校時代に打ち込んでいたサッカーでの経験を重ねています。

【写真】初舞台に挑戦する三浦獠太

――ウィリアム・シェイクスピアの代表作『ロミオとジュリエット』でティボルト役を演じます。

三浦：僕にとって初めての舞台。依頼をいただいたときは、「うれしい」というよりも「まさか」という思いが強く、不安と怖さが襲ってきました。シェイクスピア作品はセリフが多いと聞いていたので、「本番中にセリフが飛んだらどうしよう」とか心配が尽きなかったのですが、稽古場に入って身体を動かしてみて、少しずつ不安が楽しみに変わっていきました。

――インタビューの前にパンフレットの撮影をなさっていました。主演の高杉真宙さん、ヒロインの藤野涼子さんとは談笑しながら過ごされていて、すっかり打ち解けているように感じました。

三浦：みんな年齢が近いので、稽古の合間には雑談をすることも多いです。（友人で俳優の）前田（旺志郎）くんから「絶対やった方がいいよ」と言われたのですが、稽古は毎日が勉強の日々。新しいことだらけで新鮮です。今回はアクションもあるのですが、普段の生活では剣を使うことがないので、振り方など扱いが難しいです。でも毎日稽古場に通って、みんなで 1 つのものを作り上げる過程はとても楽しくて、学生時代に経験した文化祭や部活動などを思い出しました。

――ティボルトを演じる上で大切にしていることはどのようなことですか。

三浦：ティボルトはずっとイライラしているイメージがあります。僕自身はとても温和なので、対照的だなと感じています。稽古を重ねる中でティボルトの心を読み解いていこうと、何にイラついているのかを考えていきました。家同士の決まりで自分の運命を決められてしまう。どうしようもできない悲しみが、攻撃的な要素を大きくしてしまったのかもしれない。自分の中で共感できる部分を見つけ、ティボルトの苦しみを表現できたらと思います。

――葛藤されている最中と思いますが、ここを「見てほしい！」という見せ場を教えてください。

三浦：ロミオと戦うシーンです。シェイクスピアの代表作なので、結果については、“ネタバレ”してしまっているんですけど…。カッコいい殺陣をつけてもらったので、見てほしいです。稽古では苦戦していますが、すごく迫力がある場面なので楽しみにしてほしい。観客のみなさんを、のめり込ませたいです。

――2019 年に俳優始動されてから、映画やドラマなど活躍の場を広げています。今春放送されたドラマ『王様に捧ぐ薬指』（TBS 系）では、2 次元のキャラクターに恋をするユニークな役どころで、コミカルな一面も見せてくれました。

三浦：『王様～』は前にご一緒したスタッフの方が多かったので緊張せず撮影に入ることができました。共演した山田涼介さん、橋本環奈さんが、僕を面白キャラに仕立ててくれたことも、伸び伸びできた部分かなと思います。

――最後に初舞台に賭ける思いを聞かせてください。

三浦：これまでドラマや映画など画面を通して表現をしてきましたが、舞台は生の僕を届けることができる。最初は不安過ぎて誰も呼びたくないと思っていたのですが、本番を目前にした今は、楽しみでいっぱいです。友人たちに「来てね」と声をかけてからは、覚悟も決まりました。この舞台を経験した先には、もっと大きな世界がある。家族や友人、応援してくれる人たちの期待に応えるためにも、しっかり務めたいです。