経験を仕事知人の印刷所の一角を事務所として借りたことをきっかけに、活版印刷所の再生に着手〈デザイナー、活版印刷工／森国雅子さん〉

活版印刷業を中心とした、プロダクトの展開とオンラインショップの運営、OEMや名刺の受注、またグラフィックデザイン業を主な業務としています。

20代は百貨店のインハウスデザイナーとして7年ほど会社員をし、その後専業主婦を6年経験した後、起業しました。

出産を機に百貨店を退職し、6年ほど専業主婦をしていましたが、社会と繋がりを持って仕事をしたいと思い、第二子出産を機に「forest design」としてフリーランスのグラフィックデザイナーの仕事を開始しました。最初は自宅で仕事をしていましたが、以前から知り合いだった印刷工に声をかけてもらい、古い印刷所を事務所としたことをきっかけに、活版印刷所の再生をスタートし、2013年に「大枝活版室」を立ち上げました。

何かを始めることは振り返ると簡単で、継続していくことは大変なことだと感じます。人も機械も平等に時を重ねるので、昨年印刷工が引退した時は不安に襲われましたが、支えてくれるスタッフのおかげで仕事を継続できています。

子供の成長に合わせて自分の働き方をコントロールできることだと、今になってわかってきました。

自分のためには、時間の使い方も目標立ても緩くなりがちなので、一緒に働いてくれる仲間を増やして、その人のためにも頑張らないとという状況に意識的に気持ちを持つようにしています。

前職のグラフィックデザインのスキルにプラスになるよう、WEBを学べるスクールに通いました。

日々悩みはありますが、工夫と努力でどうにかなると思っています。

個人事業主ということで下に見られたのか、仕事のゴールをどんどん延ばされ無理難題を言われ、最終的に支払いまで渋られたことがありました。私自身もその当時、相手を見る目がなかったと反省しています。

起業後は、毎日忙しくて決して時間の余裕がある訳ではないけれど、日々充実して好きな人に囲まれて仕事ができているよ！と伝えたいです。

100万円くらいでした。自分のお金の範囲でスタートしたので、PCやプリンターなどを購入した支払いをしたら、ほぼ手元に残らなかったのを記憶しています。

売上はあったとしても、経費がとてもかかることが起業してみてわかりました。

ひと月で、車一台分くらいです。

専業主婦時代が長かったので、独身時代に貯めたお金が少しあったくらいです。

自分自身の時給を決めて、仕事にかかる時間換算でおよそ決めるようにしています。

子供が小さい頃は若かったので、ショートスリーパーになれたらもっと仕事できるのに！と思っていました。今は健康で長く仕事を続けていくためにも睡眠は必須です。

休みやゆとりがありすぎるのも苦手なので、程々がいいです。

3年くらいはかかりました。信頼できる友人がスタッフとして働いてくれるようになってから、できることも増え、仕事の幅も広がりました。

何度かあります。打ち合わせ後、デザイン案を提出し、進めていたところでお客様と急に連絡が取れなくなったりしたこともありました。デザインやWEBの仕事は印刷物などのようにモノとして納品できない分、簡単に見られがちなのがとても悲しいです。

現在法人化に向けて動き出しました。