SNS時代の「スマホでプロ級」写真教室グリーンサラダ写真の攻略法はズバリ「影」!(サラダの撮り方 2/3)
目次
サラダの立体感は光で作る
先生は前回サラダは後ろからの光で撮りましょうっておっしゃってましたが、そうすると手前が暗くなってしまっておいしそうに見えないです。
確かにこの写真を見ると暗い印象ですね。でも、そういう時に使うのが、前回作ったレフ板です!
なるほど。レフ板はこういう時のためのものだったんですね。
そうなの。では、早速一緒に使ってみましょう。
Before 〈平面的なサラダ〉
前回撮った写真がこれですね。後ろから光が当たっているので葉っぱが透けてキラキラしています。でも、確かに手前の部分は葉っぱの細かいところが見えないぐらい暗くなっていますね。
プロの常識 〈影を明るくするためのレフ板〉
全体的な明るさはあまり変えずに、一部分だけを明るくしたい場合は「レフ板」を使います。
え?「レフ板」って何?って思いますよね。これから解説しますので大丈夫です。
「レフ板」とは、reflector board (反射板)という英語の省略形。つまり、光を反射できる板です。これはプロが必ず持っている写真機材のひとつなんです。とはいっても難しいものでも高価なものでもありません。どちらかというと、料理を撮影するカメラマンであれば、自分で作ってしまうカメラマンの方が多いくらいのものです。
じゃぁ、何で作るのか?というと白い板です。白い厚紙でも構いません。大事なのは色が「白い」こと。白っぽいからといって「生成り」の板などを使うと、うっすら茶色っぽい写真が出来てしまうので要注意。そこさえ守れば、簡単に作れます。
例えば、ただのコピー用紙など白い紙でも代用できるのですが、100均などで売っている白い厚紙や白いスチレンボードを2枚張り合わせるとより使いやすいのでオススメです。色だけ気をつければ、ご自分なりに工夫して作れるものです。実際の作り方は(レフ板の回のリンク)の記事でも書いてあるので、良かったら参考にして作ってみてください。
プロのテク 〈レフ板は狙いをつけてから使う〉
では実際にレフ板を使ってみましょう。
どこを明るくしたいかを考える
レフ板を使う時に一番大事なのは、どこを明るくするかを自分で決めてから使う、ということです。闇雲に置いても、あまり変化が分からなくなってしまうので、まずはしっかり目的を考えましょう。
例えば、今回は以下の赤い○の中が暗いと感じています。ここを明るくするにはどうするか、ということを考えましょう。
レフ板を動かして暗い部分が明るくなるところを探す
目的が決まったら、後はレフ板を動かして、どこにレフ板を置いたら暗い部分が明るくなるかを探ります。初めは目が慣れないとは思いますが、色々動かしているうちに、明るさが変わるところが見つかります。慣れるまでは根気よくやってみましょう。
今回はお皿の真ん前に置くと、赤い部分全体が明るくなることが分かりました。
作ったレフ板を広げると丁度良い具合に明るくできそうです。写真に写り込まないように角度を調節して、身の回りのもので固定します。
After 〈立体感のあるサラダに〉
手前も明るくなって、良い感じになりました。
レフ板を使うと、自然な感じになりました。ただの厚紙なのに、こんなに明るくなるなんて凄いです!
これで完成でしょうか!?
随分と良くなったけれど、あともう一息演出しましょうか。
サラダが新鮮に見えるためにはみずみずしさというのが大事なんです。最後に、その水分感についてお話しますね。
おさらい
◎レフ板を使う前に、どこを明るくしたいかを決める
◎レフ板を動かして、暗い部分が明るくなる場所を探す
次回に続く