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インタビュー

あの人に聞きたい I am的「好きなことを仕事にし続けるために必要な5つのこと」「やってみたことを好きになれた」 俳優・北村諒の挑戦

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11月18日に公開の映画「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」に出演している北村諒さんのインタビュー。またI am 的「好きなことを仕事にし続けるために必要な5つのこと」についても聞きました。

プロフィール

俳優北村諒

1991年1月25日、東京都生まれ。大学時代にモデルとしてデビュー。主な出演作は、映画・舞台「刀剣乱舞」、『あんさんぶるスターズ!!』シリーズ、舞台「青の炎」など。2023年1月21日に自身の誕生日を記念したイベント「Kitamura Ryo Birthday Event 2023 ~Day to Night~」を予定している。

11月18日に公開の映画「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」で、謎の妖術師・空真を演じているのは、俳優として活躍中の北村諒さん。
“腐乱人”を操る謎の妖術師・空真。難しい役どころですが、北村さんは「彼なりの正義がある」と語り、闇の部分を表現することは「挑戦だった」と振り返ります。
いつも考え、試してみることを繰り返しながらやり遂げた空真に「手応え? あります!」と拳を握って語った北村さん。
映画について、そして、好きを仕事にするをテーマにI am的「好きなことを仕事にし続けるために必要な5つのこと」についても聞きました。

 

北村諒さんに聞いた「俳優という仕事を好きでい続けられる5つの理由」

やってみたら好きになることだってある

お芝居については、最初から好きではじめたわけではなかったんです。初舞台は2012年で、21歳のときでした。事務所の方に進められ「何事もやってみないと」と飛び込んで、突き進んだことで芝居が好きになっていきました。だから、「好きなことなんてないよ」と言う人には、「僕みたいにはじめてから好きになることもあるよ」って伝えたいです。恐れずに挑戦することは、新しい自分に出会うことにつながると思っています。そして、好きなことがあって頑張っている人には、「諦めたくなることもあると思いますが、ぜひ諦めずに続けて欲しい」と伝えたいですね。

ロケ先にノートパソコンを持ち込むワケ

撮影や舞台のときは、長期間自宅を離れることもあります。そんなときに、リラックスアイテムとして欠かすことが出来ないのは、ゲームです。滞在先でできるように、ノートパソコンは必ず持参します。

ゲン担ぎをしないことでいつも通りの自分でいられる

本番前は必ずこれをするというような、ゲン担ぎはあえてしないようにしています。ゲン担ぎをしていると、いざそれができなかったときに不安になりますよね。なので、これがないといけないという思考にならないよう決め事はしていません。あえていうなら、ルーティーンを持たないのがルーティーン。ルールを持たないことで、どんなときでも自分でいられていると感じています。

いつも考える、そして試してみることが大切

若いときは自分を出すことに恐れがありました。色々な現場を経験して、ここではこのくらい自分を出しても良いかななど、加減が分かって来た。今回の現場でもそう。依頼主を助けたいと奔走する幻士郎や安井謙太郎さんが演じる十蘭が「光」だとしたら、僕は「闇」。でも人に裏切られたことがきっかけで、周囲を恨んでいる空真は彼なりの正義を持っている。十蘭たちが持つ輝きとの対比を考えて、鬱屈とした空気をまとう空真を表現するのは、僕の中で新しい挑戦でした。

失敗して人間力を磨く

生きて経験してきたことが芝居に繋がっていくと考えています。舞台は稽古を重ねて本番を迎えますが、今回のような映画は現場で「はい」と撮影を始めることも少なくなくて。その人が積み上げてきたものが試される場だと感じています。その人の人生が芝居に出る。だから失敗してもいいから、経験をして考えることが大切。人間力を養うことにも繋がっていくと思います。

「知らないと見えてこないものや、挑戦してみないと分からないこともたくさんある

〈インタビュー〉11月18日公開「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」

全力で取り組む今が未来につながっている

謎の妖術師空真 ©2022 toei-movie-st

――映画「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」の中で、妖術師を演じていますね。謎の部分が多い役ですが、共感できるところはありましたか。

北村:僕が演じた空真は、世の中に対して鬱屈とした思いを抱えている役。先を見通すことが難しいコロナ禍のいま、空真が抱える憤りは本質的には誰もが持っているものではないかなと感じました。

――空真は妖術を操ることができます。もし、現実世界でなにかひとつ「術」を使えるとしたら、どのような「術」を使いたいですか?

北村:そうですね。映画では攻撃的に「術」を使っていますが、僕が使えるとしたら……瞬間的に移動できたらいいですね。

――移動の時間が苦手なのですか?

北村:そうですね。でも、同時に自分と向き合う時間にもなっているんです。少しでも楽しいと思えるように、音楽やラジオを聴いています。ラジオはエフエム東京が好きで、朝、住吉美紀さんの「Blue Ocean」での明るい声を聴くと「今日も1日頑張ろう!」と思えます。仕事を終えて帰宅をする間は、マンボウやしろさんがパーソナリティーを務めている「Skyrocket Company」を聴いて、力を抜くようにしています。

――映画では、幻士郎が「大切なのは今日を生きること」と言うセリフがあります。北村さん自身が「生きている」と実感するのはどんなときでしょう?

北村:僕が演じている空真は過去にとらわれて生きていますが、僕自身は、幻士郎と同じように、目の前にあることを大切に生きることが重要だと思っています。先のことにしても、未来ばかりを見て今を疎かにしてしまうことは、本末転倒だと思っています。目の前にあることに全力で取り組んでこそ、その結果が未来につながっていると思うから。

――主人公の久坂幻士郎と対峙する、殺陣のシーンは大迫力でした。

北村:拡樹くんとは付き合いが長いので、信頼感を持ってアクションシーンに臨むことができました。大変だったのは、妖術師の衣装を身に付けての所作や、槍の扱い方。槍をさばききれずに、袖に引っかかってしまうなどの難しさがありました。

幻士郎(左)と対峙する空真  ©2022 toei-movie-st

――撮影場所の京都は満喫できましたか?

北村:京都にある東映の撮影所で撮影をしていたので、合間に金閣寺に行ったりしました。学生時代に修学旅行で行ったときは、あまり興味を持てなかったけれど、大人になって改めて足を向けると、日本の文化って素晴らしいなって。2月だったので、雪景色でした。楽しく撮影できたのですが、「空真入ります」って撮影に入ると、雪が降り出してしまうことが多くて。妖術師として雪を操っていたのかもしれません……。

――22歳のときに初舞台を踏んで、デビューして10年目。振り返ってみて「ここが転機だった」と思うことは?

北村:右も左も分からなかった時期を経て、2015年に出演した舞台「RE-INCARNATION(リインカーネーション)」で知り合った演出家の西田大輔さんとの出会いは転機になりました。初めての殺陣だったのに、稽古が開始してすぐに槍の殺陣を50手くらい付けられた後、「自分で考えろ」と放置されたんです。最初は、「えっ?」と驚きましたが、「自分で何とかするしかない」と奮起しました。舞台に立って表現するのは自分自身だから、周囲に圧倒され飲み込まれるのではなく、荒波の中でもまれたい。自分と向き合い、知った弱さを克服するために戦い続けていたいです。

取材・文・写真/翡翠
編集/MARU

©2022 toei-movie-st

公開情報

映画 『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』
2022年11月18日公開
脚本:須藤泰司
監督:柴﨑貴行
出演:鈴木拡樹、安井謙太郎(7ORDER)、北村諒、清宮レイ(乃木坂46)ら
公式HP : shinitsuka.com
©2022 toei-movie-st

この記事を書いた人

翡翠
翡翠執筆・写真
音楽や映画、舞台などを中心にインタビュー取材や、レポート執筆をしています。強み:相手の良いところをみつけることができる。弱み:ネガティブなところ。

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