キャリア設計失敗から学ぶシーラー選び。通販に欠かせないパッケージ。袋選びよりシーラー選びのほうが難しかった?【リアカービジネス 第7回】
目次
業務用シーラーと1万円以下のシーラーの違い
コーヒー豆販売をするには、コーヒー豆をコーヒー袋に詰めて、密封しなければいけません。
その密封するために必要なのがシーラー。
実は食品乾燥にはまって、友人におすそ分けするために、食品袋とシーラーも購入したことがあります。ただし一番安いシーラーを買ったがために、
- あっという間に機能低下
- パワー不足でくっつかない
- 何度も何度もプレスしないと温度が低いのか、封をできない!
……という苦い経験があります。
I am コーヒーはお金を頂戴してコーヒー豆を売るのですから、完璧に封をできるシーラーの必要があります。
そして「パッケージ通販」の無料相談窓口で相談したところ、紹介されたのがこちら。
56500円・・・・・。高い。
しかしまた「安物買いの銭失い」になるわけにはいかない。目的は完全密封。
- 袋詰めに手間がかかると時間が無駄になる
- 密封できずに隙間から異物が混入したら、信頼失墜
シーラーの機能で確認すべき点
相談窓口の方に、低価格帯のシーラーとどう違うのか確認したところ「他メーカーのものは検証していませんが、当社で扱っているものは、すべての素材で完全密着を確認しています」とのこと。
- 上下加熱式であること
- 袋の素材によって温度が変えられること
- シール幅が広いほうがより安全であること
- 温度調節ができること
などがある。
筆者の激安シーラー体験がよみがえる。
シーラーをしても実は密封できない恐れがあるということを。
激安シーラーでの失敗例
ちなみに私が購入した5000円台のシーラーでの失敗ケースは以下の通り。
- アルミ素材は何度プレスしてもくっつかなかった。
- クラフト素材でもガゼット袋だと4枚に重なった部分はほぼくっつかなかった。
- 透明PP袋は逆に熱が強すぎて溶けた。
- その場はシールできても、少し時間が経つとはがれる
以上のことから、品質管理にかかわるシーラーへの投資を惜しんではいけない、という結論に。
そこで、ふと料理家の先生が使っていたシーラーのことを思い出した。
「これが便利なのよ!」と絶賛していたポイントは「両手で袋を持ったまま」シールできるということ。
記憶を頼りに検索したらありました。
シーラーのチェックポイント
あくまで独断と偏見で、シーラー選びのチェックポイントをまとめてみました。
公正を期すために、コーヒー豆袋のシーリングを想定し
- アルミ蒸着素材を使うと想定
- 袋の形状はガゼット式までを想定
- 袋の幅は100~200mmまでを想定
その条件に合うシーラーをセレクトしました。
商品 | 富士インパルス T-230K | 朝日産業株式会社 AZ-200W |
加熱方法 | ハンドル | プレス |
上下加熱 | 〇 | 〇 |
シール長さ | 220mm | 200mm |
シール幅 | 10mm | 8mm |
温度調整 | 調整つまみ | 調整つまみ |
対応素材 | アルミ蒸着 | アルミ蒸着 |
袋形状 | ガゼットまで | ガゼットまで |
価格 | 75630円 | 61203円 |
ということで、I am 調べで、I amコーヒーに最適なシーラーは、朝日産業株式会社AZ-200W に落ち着きました。
商売を始めるのは楽しいけど、決断の連続!
シーラー一つ選ぶのにもこんなに時間がかかるので、ぜひこの情報が誰かの役に立てばと思います。
リヤカービジネス第1回
リヤカービジネス第2回
リヤカービジネス第3回
リヤカービジネス第4回
取材・文/I am 編集部・長谷川恵子
写真/I am 編集部