Interview
インタビュー

《ビビアン・スーの仕事論》 仕事の大小、金額の大小よりも「楽しい!」と思える仕事で自分も幸せになる

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1 児の母となった今も台湾とシンガポールを行き来しながら活動するビビアン・スーさん。
台北市政府観光伝播局が開催する「久しぶり、台北!観光キャンペーン」の台北市観光大使に就任し、久しぶりに来日したビビアンさんにインタビュー!

プロフィール

マルチタレントビビアン・スー

ビビアン・スー 1975 年、台湾生まれ。1990 年に台湾テレビ局主催のコンテストでグランプリを獲得し、アイドルグループ「少女隊」としてデビュー。日本では、1996 年にバラエティー番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)にレギュラー出演し人気を集めた。番組で結成した音楽ユニット「ブラック・ビスケッツ」として NHK 紅白歌合戦にも出場した。

仕事人として俳優、プロデューサー、実業家など様々な顔を持つビビアン・スーさん。「夢を叶えるためには、努力が必要」と語りますが、いつでも自分の考え方を調整できる柔軟さも大切だと話してくれました。

【写真で丸わかり】20年前と変わないスタイルのビビアン・スー


いくつになっても「学びたい!」という気持ちが強く、2020 年には世新大学の上海学院でMBA を取得しました。進化し続けたいと考える背景には、私の先天性の性格と家族の影響が大きく関係していると思います。貧しい家庭で育った私は、子どものころから、大人になったら家族を支え、より良い生活を提供できる人になりたいと心に決めていました。そうすれば、家族もより豊かな生活を送ることができ、家賃が払えなくて転居を繰り返すことはなくなる。だから、14 歳のときに巡ってきた仕事のチャンスを大切にし、そのために一生懸命働きました。少しずつそれが私の習慣となり、安心感となっていきました。

人生の多くの時間を「仕事」に費やすからこそ必要なこと

1 日の時間は誰にも 24 時間。私はいつでも楽しく生きるのが一番大切なことだと思っています。日々を楽しく生きることができれば、素晴らしい人生になる。人生の中で大きな時間を費やす仕事に対しては、自分が本当に好きなことなのかを常に問いながら選択をするようにしています。仕事の大小、金額の大小に関係なく、自分が楽しいと思える仕事であれば、きっと幸せになれると思うので。そして家族もいる現在は、「安全第一!」。安心して働けるように、状況を見極めて、自分自身や周りの大切な人たちに危険が及ばないようにすることも大切です。

どんなに忙しくても metime(自分時間)を見つける

人生の伴侶を得て、一人息子のダルトンにも恵まれました。現在は、台湾とシンガポールを行き来する日々を送っています。目まぐるしい日々の癒やしは「息子の笑顔」。見ているだけで、とても癒されます。忙しいときでも、少しの短い時間やささやかなことでも、自分だけの metime(自分時間)を見つけることができると、とても癒されます。リラックスして無になること、ゆっくりコーヒーをいれてレコードを聴くのも好きです。ほかには、ポロンとギターを弾きながら作詞・作曲をすることもあります。あとは文字を書いて発散したり、好きなお菓子を食べるのも良いですね。部屋の片付けも好きで、たまに大掃除をして物を移動し気分転換することもあります。断捨離が終わった後はすごく気持ちよくて、とても癒されます。

夢を変えることは、諦めることではない

「夢を実現するための秘訣は?」と聞かれたら、「粘り強さと同時に観察力も大切です!」と答えます。そして夢を持つことはとても良いことだと思いますが、いつでも自分の考え方を調整できることも重要だと考えています。夢を追いかけるときに、実際にはその夢に必要な才能が足りないかもしれないとか、自分に向いていない可能性を自覚できてないことがあります。その時のために自分のペースを調整し、適切に変える柔軟性を持たなければなりません。変えることは諦めることではなく、自分により適した道を見つけるための再検討で、自分自身のために行う重要な選択だと思っています。

努力が報われないとしても「無衝哪會大漢!」

夢があるけれど、「踏み出す勇気がない」とか「迷って前に進めない」という人には、「無衝哪會大漢(努力しなければ強くはなれない)!」と伝えたいです。人生とは努力したからといって必ずしも報われるわけではないですが、挑戦しなければそれは決して実現しないですから。

自分の持っているものに目を向ける

スポーツに秀でた人、勉強が得意な人。周囲を見渡せば、自分よりも優れた人に目がいきコンプレックスが尽きることがありません。私もコンプレックを持っていますが、「完璧な人なんていない」と考えを変えるようにしています。「自分なんて」と悩んでいるなら、自分の不完全さを受け入れ、自分がすでに持っているものにもっと目を向けることを意識するといいと思います。前向きで楽観的な態度を持つことが大切です。

この記事を書いた人

翡翠
翡翠執筆・写真
音楽や映画、舞台などを中心にインタビュー取材や、レポート執筆をしています。強み:相手の良いところをみつけることができる。弱み:ネガティブなところ。

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