Interview
インタビュー

あの人に聞きたい I am的「好きなことを仕事にし続けるために必要な3つのこと」「1日1回笑えればいい」という7ORDER・安井謙太郎の生き方

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男性7人組グループ「7ORDER」として、俳優として活躍中!安井謙太郎さんのインタビュー。I am 的「好きなことを仕事にし続けるために必要な3つのこと」についても聞きました。

プロフィール

俳優・アーティスト安井謙太郎

1991年7月21日、神奈川県生まれ。2019年5月に音楽グループ「7ORDER project」が始動。21年1月に男性7人組グループ「7ORDER」としてアルバム「ONE」でメジャーデビューした。4枚目のシングル「Growing up / 爛漫」を11月16日にリリース。2023年春には、3枚目のアルバムの発売が決定している。4月9日からは、アルバムを引っさげ、ホール・アリーナツアーを千葉、大阪、福岡などで展開。

7人組アーティスト「7ORDER」のリーダーを務める安井謙太郎さんが、死神・十蘭に扮する映画「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」が11月18日に公開されました。
映画は2020年に公開された「死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲」の続編。江戸の町を舞台にした新作では、探偵・九坂幻士郎(鈴木拡樹)との迷コンビが2年ぶりに復活。謎の妖術師・空真(北村諒)や、記憶を失くした少女・ハナ(清宮レイ)も登場。
7ORDERのメンバー全員で歌詞を考えたという映画の主題歌に起用された「爛漫」の制作秘話はもちろん、安井さんに好きを仕事にし続けるために必要なことについても伺いました。

安井謙太郎さんに聞いた「自分はラッキーだ」と思える、その影にある3つの思い

好きを仕事にしても「ネガティブになることだってある」

好きなことを仕事にできている今は、本当に恵まれていると思います。もちろん、好きなことを仕事にしていても、ネガティブになることだってある。でも、僕は周りに恵まれていると思います。あと、運もいいなって。「自分がここに立てているのは、周りの人のお陰」という気持ちは常にありますね。だから、ネガティブになったときは、周囲にいるメンバーやスタッフ、応援して下さる人のことを、見るようにしています。支えてくれる人の存在を改めて感じると、「自分は、こんなところでうじうじやっている場合じゃない」っていう強い思いが自然と湧いてくるんです。

「チャンス」に備えてバットを振る準備

好きなことをしたいと思っていても、できない時期だってあると思います。でも、運は必ず巡ってくる。だから、くじけそうなときは「今はそのタイミングじゃないんだな」「ずっとないということはない」と信じていました。諦めないで努力を続けること。そして「チャンスが来た!」と感じたときに、全力でバットを振れるように、鍛錬しておくことが大切と思います。

刺激と挑戦の連続が「好きな思い」を強くする

7ORDERとしては、ツアーに関わってくれているスタッフを一新しました。新しいチームとの仕事は挑戦でもありましたが、刺激的でした。本気で向き合ってくれる人たちと、出会いを重ねていく体験はいつも格別です。常に刺激を求めることは、好きなことを好きでい続けることにもつながっていると感じます。

「自分がここに立てているのは、周りの人のお陰」

<インタビュー>11月18日公開・映画「死神遣いの事件帖 -月花奇譚-」

7人の思いが1つになった楽曲への挑戦

安井さんが演じる十蘭(左)と幻士郎、右端に十蘭ドール ©2022 toei-movie-st

――鈴木拡樹さんとの“迷コンビ”が2年ぶりに復活しました。

安井:僕は“528歳”の死神・十蘭を演じています。拡樹くんが演じる死神遣いの久坂幻士郎とは「助ける代わりに、寿命をもらう」という契約をしていて、幻士郎のもとに舞い込んだ依頼を解決していきます。拡樹くんとは、前作の撮影時もそうでしたが、「どんな球を投げても大丈夫」という安心感がありました。現場で思いついたアイデアを出し合うなど、楽しく撮影できました。清宮レイさんが演じる記憶を失くしたハナを「かわいくしよう!」と試行錯誤する場面は、ほとんどアドリブです。

――ハナが花魁になったりする場面ですね。映画で安井さんは十蘭としてはもちろん、十蘭ドールとしてアフレコもしています。現場でアフレコをされたとか?

安井:現場でのアフレコは、第1作目のときからで、柴﨑貴行監督のアイデアでした。撮影のときは「ここにいてね」などの指示がないので、拡樹くんが十蘭ドールと撮影をしている横で、拡樹くんの視界に入るけれど、撮影の邪魔にならない場所を探してアフレコをしていました。今回は妖術師の空真と拡樹くん演じる幻士郎の殺陣のシーンがあるのですが、すごい迫力で。現場で「すげー!!」って、観客の気持ちになって観ていました。

――劇中のセリフで「大切なのは今日を生きること」という言葉が印象的でした。

安井:死神遣いの幻士郎は、命がけで大切な人を守ったりする一方で、ギャンブルで負けたり色々な毎日を送っています。幻士郎のように上り下りがあっても、生き続けることが大切。僕自身は「1日1回笑えればいいかな」という気持ちで生きています。人と一緒にいると楽しいし、つながっていると感じられるから生きていられると思うんです。

――映画の主題歌には、安井さんがリーダーを務める7ORDERの新曲「爛漫」が起用されました。歌詞はみなさんで書かれたのだとか。

安井:はい。今回は7人それぞれが、フルコーラスで歌詞を書くというコンペティション形式で歌詞を考えていきました。今までも、みんなでやいのやいの言いながら作ったことはあったのですが、今回のような形は初めてです。みんなの個性が出ていて面白かったですね。

メンバーの思いが詰まった1曲ができあがった

――7人が持ち寄ったアイデアをどのようにまとめたのでしょう。

安井:いいなと思うワード、テーマを僕の中で1本軸にして、まとめていきました。大きなテーマとしては、(ヒロインの)ハナの人生を描きたいと思っていました。映画の中にも色々な仕掛けがあるので、映画と重ねられるように歌い出しと、サビの前の歌詞をリンクさせるなど工夫をしています。トリックに気付いてもらえたらうれしいです。

――7ORDERとしては2021年にデビューしました。初のホール、アリーナツアーでは、過去最大規模の約8万5千人を動員するなど、大活躍でしたね。

安井:今年は、昨年末から年をまたいだツアーでスタートをして、秋にもツアーをしました。ライブ三昧の1年でしたね。単独公演のほかにも9月には、福岡であった大型野外フェス「北九州ロックフェスティバル2022 with SDGs spirits」に呼んでいただきました。僕らのファンの人以外にも、パフォーマンスを見ていただけるステージは、改めて挑戦者の気持ちになれましたし、すごく刺激的でした。僕らのファンが曲に合わせてしてくれる動きを、初めて僕らを見た子たちが真似をしてノッてくれたのは嬉しかった。僕らのファンの力強さも改めて感じる素晴らしい機会でした。

7ORDER

――7ORDERのリーダーとして、メンバーにはどのようなことを伝えていますか。

安井:7ORDERは、みんな個性が強い。放っておいても意見を出し合うし、いつも能動的。だからリーダーとして引っ張っていくというよりも、それぞれが考えていることを言語化することが僕の役目。面白いグループだと思っています。時にはそれぞれの意見の中間を言語化して提案したり、まったく違う選択について投げかけてみたり。7ORDER自身、常に刺激を求め、挑戦し続けているのだと思います。

取材・文・写真/翡翠
編集/MARU

©2022 toei-movie-st

公開情報

映画 『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』
2022年11月18日より公開中
脚本:須藤泰司
監督:柴﨑貴行
出演:鈴木拡樹、安井謙太郎(7ORDER)、北村諒、清宮レイ(乃木坂46)ら
公式HP : shinitsuka.com
©2022 toei-movie-st

この記事を書いた人

翡翠
翡翠執筆・写真
音楽や映画、舞台などを中心にインタビュー取材や、レポート執筆をしています。強み:相手の良いところをみつけることができる。弱み:ネガティブなところ。

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