Person of the hour
注目の人

注目の人元無印社員が「無印良品くらしのラジオ」を手掛ける理由

清水洋平

プロフィール

清水屋商店清水洋平

2000年アルバイトとして㈱良品計画に入社。店長を経て、2015年にMUJI BOOKS事業の立ち上げに携わる。以降プロジェクトリーダーとして選書・売場企画・プロジェクト企画を行う。2021年独立し、さまざまな形で本のある暮らしをプロデュースしていく清水屋商店を立ち上げる。銀座森岡書店のキュレーターや出版社のメディア戦略家として活躍。無印良品のポッドキャスト「無印良品くらしのラジオ」のプロデュース兼パーソナリティもつとめる。

独立後も無印良品の価値を伝えたいと奔走

取材ご協力頂いたBREWBOOKSさんにて

店長を経て、MUJIBOOKS立ち上げのプロジェクトリーダーとなりわずか5年で全国約40店舗をオープンさせた清水洋平さん。
21年4月に無印良品を退社し独立しました。
現在、MUJI BOOKSで培った書籍のプロモーションやイベント企画のノウハウを生かし、銀座森岡書店のキュレーターや出版社のメディア戦略家として活躍されています。
さらに、無印良品のポッドキャスト「無印良品くらしのラジオ」のプロデュース兼パーソナリティもつとめています。

培ってきたノウハウで本屋を始めたいと独立した清水さんですが、様々なプロジェクトに関る中で、書籍という軸足は保ちつつも、人との縁と直感を掛け合わせた結果、本屋だけでない仕事の可能性が広がっていきました。

在籍当時より無印良品の価値を積極的に発信していくことを提案していました。MUJI BOOKSもその一環。しかし当初社内では賛否両論がわかれ、異端児扱いされた。それがきっかけにもなり、組織で働くことに限界を感じ独立したものの、しかし皮肉にも、無印良品が長年培ってきた本質的な価値を外に飛び出し改めて実感したといいます。

無印良品が実直に人々の生活に向き合っている姿勢、その価値を商品以外で伝えるべきであると。社内では当たり前にしているその「姿勢」は一歩外に出ると価値になる。社内の人間には見えていない価値を改めて引き出すにはどうすればいいのか。自分がすでに会社を辞め、社外の人間として、改めてその価値を伝えれば忖度なしで物申せると感じました。何度もプレゼンを重ね、実現したのがポッドキャスト「無印良品くらしのラジオ」です。

飛び出したからこそより見えてきた本当の価値

「無印良品くらしのラジオ」では商品を打ち出すのではなく無印良品が考える感じよい暮らしや生き方をしている人を通じて暮らしを提案しています。その延長線上に無印良品があるということを認識してほしいという思いが込められています。インタビューする人のセレクト、取材、パーソナリティもつとめ、総合プロデューサーとして運営。編集作業などはチームでおこなっている。

この取り組みによって「社内の人間では気づかない価値」を引き出す、ここに商機があるのではないかと感じたといいます。

書店に置いても本が売れない時代。出版社は様々なプロモーションを仕掛けている。しかし社内にいると見えていない埋もれた名作や価値があるのではないか。またプロモーションの角度も外からの人間の方がよりよく見えるということも一連の流れで気付いたといいます。

BREWBOOKSさん店内のようす

本屋になろうと始めた挑戦でしたが、現在は本にまつわるブランディングやメディアを活用した認知拡大など、多岐にわたります。

イベント企画や動画、音声コンテンツまで1冊の本から派生し、認知を広げるためのタッチポイントを、チームを作り、プロデュースできる仕組みも作りました。

今後も前職で培ったノウハウと自分の直感で仕事の可能性を広げていきたいと語ってくれました。

※取材にご協力頂いた西荻窪にあるBREWBOOKSさん
こちらで「清水屋商店」として清水さんがセレクトした選書を購入することができます。BREWBOOKSさんは棚貸し制度があり、月額制で自分の選書した本を販売することが出来ます。

清水さんの選書棚
画集が500円のワンコインで販売されていました(取材当時)

取材・写真・文/I am編集部
取材協力/BREWBOOKS

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。
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