Interview
インタビュー

年齢を重ねるほど「見た目」は内面を映す。「見た目」はキャリア女性が自信を取り戻す最強のアイテム

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堂々と仕事をする自信を得るにはどうしたらいい?ニューヨークのミリオネアにイメージコンサルティングをしてきた一色由美子さんに教わります。

プロフィール

イメージコンサルタント一色由美子

いっしきゆみこ イメージコンサルタント。Y Style New York&Tokyo代表。(社)日本アンチエイジング・ダイエット協会理事長。著書に『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』『ニューヨーク・ミリオネアの教え 一生モノの美しさを手に入れた人が幸せになる』(ともに大和書房)などがある。

成功した女性たちの共通点はどんなことなのでしょうか。「自己プロデュースを妥協しないことです」と話すのは、ニューヨークでミリオネアのイメージコンサルティングを手掛け、帰国後もトップコンサルタントとして活躍する一色由美子さん。著書『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』より再構成して、「見た目は自信を取り戻す最強のアイテム」をご紹介します(第3回/全20回)。

見た目は名刺に勝る

「理屈はルックスに勝てない」

これは大ベストセラーになった竹内一郎さんの著書『人は見た目が9割』(新潮社)の帯にあった言葉です。

まさにその通りなのです。見た目は確実に内面を映し出します。その差は年齢を重ねるごとに顕著になります。50歳を過ぎればその人となりは、100%見た目に表れるといっても過言ではないでしょう。意地悪な考え方をしている人は意地悪な顔つきになり、苦しい人生ばかりを送った人は、悲壮感漂う姿になっているはずです。朗らかに好奇心旺盛に生きてきた人はいつまでも若々しく、心優しい思いやりのある人は、誰よりも優しい顔になっているのです。

見た目とは、顔つき、服装、髪型、しぐさ、目つき、匂い、色など私たちを取り巻く言葉以外の膨大な情報です。名刺交換をする以上に〝私〟という歩く名刺が私たちを物語ってしまうのです。見た目ほど明確な答えが提示されているものはない、とさえ思います。だから内面の一番外側になる見た目を変えることは重要なことなのです。

女性の場合、きれいであることで得をすることが多いはず。実際、様々な場面で、TPOに合った服装できれいにメイクをした女性と、まったく身なりにかまわない女性がいたら、同性の目から見てもどちらに目が行き、声をかけたいと思うかしら?想像してみてください。

友だち付き合いや仕事のお付き合いだけではありません。駅でちょっと道を尋ねる時も、きれいにしている時とそうでない時では駅員さんの対応がまったく違うと思います。洋服を買うブティックやレストランでのサービスもそうです。きれいにしている女性はきれいにしていない女性に比べると、受けられるサービスが格段に増えます。

ニューヨークの高級レストランでは、入り口の案内係が客の外見を見て、どの席に通すかを判断します。それこそ、髪型から靴までの全身を見るのです。きれいにドレスアップして堂々とした態度ならば、それだけで良い席に案内され、そうでなければトイレの前や人の通りが激しくて落ち着かない通路よりの席に案内されてしまいます。

なぜでしょうか。レストランは自分の店の格を落としたくないのです。良いサービスを提供しているお店ほど、そのサービスを受ける客側に対しても品格を求めます。彼らはボランティアでサービスを提供しているわけではないのです。

見た目を磨いて得られる効能とは?

外見を磨くことは、自分が満足する「自己への効能」だけでなく、「他者への効能」でもあります。心理学の研究では、外見は対人認知(その人を理解すること)、対人行動(その人に援助をしたり、攻撃したりすること)に大きな影響力があることがわかっています。また、アメリカで陪審員を対象にした実験では、被告の外見によって判決が変わり、美男美女であるほど刑が軽くなることも示唆されています。

国や人種に関わらず、整った容姿には他者を引きつける効果があります。その結果、美しければ何らかのチャンスをつかむ可能性が非常に高くなる、というわけです。逆に、どんなに知的で品が良く、会話をしてみれば誰もが好きになってしまう人でも、身なりにかまわないというだけで「何だか冴えない」「素敵に見えない」ということもあります。その結果、新しい出会いや誰かと親しくなるきっかけを失っている場合も多いのです。

「見た目だけで判断されたくない」という人もいますが、ならば逆に「見た目だけで損することはもったいない」と思いませんか。見た目は説得力です。それでも「人は中身が大事」と考える内面重視型の人は、外見とは自分の内面の素晴らしさを証明するひとつの手段だと考えてください。

『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』一色由美子

構成/村上いろは

この記事を書いた人

一色由美子
一色由美子イメージコンサルタント
いっしきゆみこ イメージコンサルタント。Y Style New York&Tokyo代表。東京女子大学卒業後、日産自動車株式会社に就職。結婚、出産を経て2002年ニューヨークへ。ドミニク・イズベックに師事したのち、「Y Style New York」を立ち上げ、ミリオネア、エグゼクティブのコンサルティングを手がける。著書に『ニューヨーク・ミリオネアの教え 幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』(大和書房)などがある。

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