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リスキリングで人生を変える。50代からのセカンドキャリア構築のために学ぶべきはコーチングとMFA?

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「65歳で定年したとして、そこからどうするのか」。そこはかとない不安を抱える50代も少なくありません。リスキリングやリカレント教育などが注目される現在、50代が学ぶべきことについて、人気ビジネス書作家の小山龍介さんに伺いました。

リスキリングやリカレント教育など、社会人が新たなスキルを身につけるための「学び」が注目されています。70 歳までの継続雇用制度を取り入れる企業も増えていますが、人生100年時代にどう生きるのか。セカンドキャリアに悩む人が多い50代女性の未来を豊かにする学び方について、コンセプトクリエイターで人気ビジネス書作家の小山龍介さんに伺いました。

小山龍介さん。大学卒業後、広告代理店に数年勤めたあと米国のビジネススクールでMBAを取得。帰国後いくつかの企業で新規事業を立ち上げる経験を重ねたあと、京都芸術大学の大学院で修士号(MFA)を取得。現在は、コンサルティングなどを行う会社の経営、名古屋商科大学と京都芸術大学の先生、社団法人の理事をしながら、写真家としても活躍。

コーチングを学んでおけば、仕事も人間関係もうまくいく確率が上がる

50代で何を学ぶか、を考えたとき、小山さんが一番にお勧めするのが「コーチング」だといいます。コーチングとは、コーチとクライアントが1対1のコミュニケーションを通じて、クライアントの中にある答えを引き出すマネジメント法ですが、まずは、コーチングを学ぶことで得られることについて挙げてみます。

勉強をする時のモチベーションを自分でコントロールできるようになる

コーチはその人が持っている力を100%引き出すサポートをする役割ですから、コーチをつけることで一人ではつい怠けてしまうときも、着実に勉強を続けることができますが、小山さんがお勧めするのはその一歩先。「自分自身がコーチになってしまうこと」です。

「資格取得などの勉強をするとしても、自分自身がコーチになってしまえばコーチングを受けなくても、自分でセルフコーチングできるようになります。自発的な思考や行動が習慣化しセルフマネジメント力が向上することで、将来への不安が減り、自分の力で未来を切り開くことができます。」(小山さん)

コーチングにはいくつかの流派がありますが、60時間程度の基礎コースを受けるだけでもコーチがどのようにクライアントの話を聞き、モチベーションをあげているのかがわかりますし、セルフコーチングもできるようになるようです。

マネジメントのスキルアップで管理職としてセカンドキャリアを歩む

さらに、「コーチになることで、今管理職であるなら1on1など人材育成のスキルも飛躍的にアップします」という小山さん。これから管理職を目指す人にも必要なスキルです。

「かつての管理職はグイグイと部下を引っ張り、ノルマを掲げて業績を追求するような人たちでしたから、自らもバリバリと業績を上げてきた人が管理職に選ばれてきました。しかし、管理職を巡る状況は劇的に変化しました。コンプライアンスへの意識が高まり、パワハラは会社にとっても大きなリスク。今求められているのは、メンバーのために尽くす『サーバント(奉仕)型』のリーダーです」(小山さん)

2023年に、政府が「2020年までに社会のあらゆる分野で指導的地位に女性が占める割合が、30%になるように」という女性管理職比率の数値目標を掲げたこともあり、女性管理職への道は開けています。

これまで「私には無理」と考えていた人も、コーチングスキルを磨いて今の職場でマネジメントとして活躍し、いずれはコーチとして独立するという道筋を考えてみるのも良いかもしれません。

大学で学ぶなら芸術学。「MBA」よりも「MFA」が求められる時代

最近は、大学や大学院で学び直す社会人も増えてきましたが、「何について学ぶか」を考える時、お勧めなのが、芸術大学の大学院でMFA(芸術修士)を取得することだという小山さん。

「ビジネスの世界でよく語られる、『MBAよりMFA』というエピソードがあります。いわく、『ビジネススクールを出た人はコストカットはできるけど新しいものは何も生み出せない。新しいものを生み出せるのはデザインスクールを出た人だ』ということです。これからは、生み出せる人の価値が上がっていく時代。実際に多くの企業のクリエイティブ部門でMFAホルダーたちが活躍しています。」(小山さん)

MBAホルダーである小山さんも京都芸術大学で学び、MFAを取得。現在は同校非常勤講師として教鞭を取っています。完全オンラインで大学院を修了でき、MFAも取得できます。短大卒、専門学校卒であれば大学3年からの編入も可能です。

ロジカル思考からデザイン思考、アート思考へ。時代の流れに乗って新たなキャリアを築くために、学んでみるのも良いかもしれません。

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( I am編集部 )

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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