Editors Note
編集後記

コロナになって3回目の春

副編集長の井坂です。

コロナになり3回目の春がきた。リモートワークもだいぶ板についた。
しかし自宅から一歩も出ずにオンラインで仕事が完結するという働き方は、
「足で稼いでなんぼ」と言われつづけた営業一筋ウン十年の私にはやっぱり衝撃的だった。

営業部時代、私の上司だった近藤さんこと、近ちゃんはザ・昭和の営業部長だった。
メールで済ませればいいような連絡も、「ちょっとこれから行くから」と1本電話し、
どこへでも飛んで行ってしまうような人でした。

近ちゃんが書店に提案し置いてもらった本がちょっとでも売れようものなら、
電話で補充をもらうのではなく、喜び勇んで書店へ向かい
「ほら、俺の言ったとおり売れただろ~」と取引先相手にドヤり、
ニカっと笑って追加注文を要求する。
そんなアナログ営業を令和になっても続けていました。

そんな近ちゃんは20年6月、コロナの緊急事態宣言下にこの世を去りました。

スマホはおろかPCも使いこなせていなかった近ちゃんがこの急激に変わった世の中を見たら。
オンラインで仕事が完結する世の中を見たら。
近ちゃんならどうしたのかなぁ、と少し想像してみると、すぐに答えが出た。
近ちゃんを知ってる人なら皆すぐ予想がつくはず。
絶対「仕事の基本はFace to Faceだろ~」って言うにきまっている。

近ちゃんは時代の流れについていけなくても、
PCやスマホが使えなくても、
ZOOMでオンライン会議ができなくても、
きっとお構いなしにザ・昭和の営業マンを貫くだろう。
だって近ちゃんは自分の働く哲学を明確に持っている人だったから。

時代が移り変わって、どんどん便利なツールができて仕事が効率化されても、
自分の中に働く哲学がないと、きっと自分が何をしているのか分からなくなる。
自分は何がしたかったのか、どこを目指していきたかったのか。
人が働くのは、生活を支えるお金を稼ぐ以上に、
その人自身を表すものでもあると思う。
そうであれば、私も近ちゃんのように自分の働く哲学を持って、気概をもって働きたい。

1年間準備してきたI amがリリースされた。

この1年間でたくさんの方々に仕事観や働くことについての話を聞いてきた。
それぞれに働く哲学を持ち、自分らしく働くその姿勢は皆素晴らしい。
不慣れなことで迷惑を掛けたり、至らぬ点も多くあったと思いますが、
ご協力いただいた皆々様、ここに感謝申し上げます。

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